今日の朝は、青空が見えていました。ところが、だんだん、薄雲が広がりだし、お昼頃には、小雪の舞う天気になりました。歩道に植え込まれていたラベンダーの枝葉が、側溝からのやや暖かな風に周りの雪が溶かされて、一部見えだしています。
朝の最低気温は マイナス 2.7度、最高気温は プラス 4.3度でしたが、天候は一転、二転とめまぐるしく変わる一日でした。晴れ、雪、雨、あられ、雨、雪・・・。
午前中、山へ出かけてきました。下記の写真は、今日の山の様子です。一時、太陽が顔を出していましたが、薄曇りの天気でした。昨夜は珍しい事に、雪が全く降らなかったようです。
下の写真も、山の様子。ちょうど、この写真を撮っているとき、日が照り出しました。斜面の雪が溶け出しただけではなく、土が、ポロポロ崩れ落ちています。
変な話ですが、やや前屈みになって愛犬達にごちそうを分けてあげているときに、お日さまが顔を出し、ひまわりのお尻は、ホンワカ暖かくなりました。
下の写真は、今日のお昼ご飯です。今日も広島お好み焼きを食べました。今日は、ひと工夫して、お好み焼きの上に目玉焼きをのっけてたべたんですよ。おいしかった〜。中央は、もやしのみそ汁。
下の写真、左は、炊飯器で作ったココアケーキです。午後三時前に、あられが降ってきました。先ほどまで、小雨が降っていましたから、ちょうど、雨、あられ、雪の何れともつかぬくらいに微妙な気温なのでしょうね。右は、今日の晩ご飯です。タマネギとフグの唐揚げです。
下の写真も、今日の晩ご飯です。左は、炊飯器で作ったじゃがバターです。中央は、カレイの唐揚げです。右は、友人にいただいたシュークリームです。今日は雨が降っていたので、サンバーで届けてくれました。晴れていれば、フェ○○○で届けてくれたかも。
昨日(2008.02.21)、朝のテレビで「ピロリ菌」の話が放送されていました。
放送の内容は、
・ピロリ菌感染は、胃がんへと進行する可能性が高い
・そのため、ピロリ菌感染の有無を調べる検査が重要
・「陽性」であれば、ピロリ菌の除菌
・「陰性」であれば、ピロリ菌感染の心配がない
・しかし、「陰性」であっても、安心できない場合がある
・萎縮性胃炎へ進行している場合は、ピロリ菌が消失し「陰性化」
・この状態では、がんへと進む可能性が非常に高い
・これを評価できるのは、ペプシノゲン検査
という事で、ピロリ菌が胃がんへと進行する可能性が高いため、感染してないかどうかの検査が大切で、「陰性」と評価されても、安心できない点がある、などの話題を中心にお話が進んでいたようです。
「ピロリ菌」に関しては、以前より、このブログで何度か投稿しています。
・「2008.01.03 ピロリ菌と胃潰瘍」
・「2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異」
・「2005.10.04 次期ノーベル賞に期待を」
2007年12月08日のテレビでは「ピロリ菌」の研究で、2005年にノーベル賞を受賞したバリーマーシャル教授が出演しての放送を見て、「2008.01.03 ピロリ菌と胃潰瘍」を投稿しました。
今回のテレビの内容と、とても似ていたような気がします。日本人は、世界でも有数のピロリ菌保有国だそうで、ピロリ菌がどのような過程を経て胃潰瘍や胃がんへと進行していくのかを明らかにし、そのためのピロリ菌の除菌と、幼少期における子供のピロリ菌感染をいかに少なくするか、という点につていお話されていたようです。
また、2007年04月02日の秋田魁新報朝刊の「胃がんの発症 ピロリ菌感染で関係遺伝子変異」という記事を見て、「2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異」を投稿しました。
そこでは、ピロリ菌に感染した胃の細胞と、その事が特定の遺伝子の働きを活性化し、それが最終的には、がんを抑制している遺伝子に変異を引き起こしている「胃がんのメカニズム」の話題を投稿しました。
今まで見てきたように、「ピロリ菌」に感染すると、胃がんの確率が高く、その疾患は突然起こるわけではなく、胃炎から、胃潰瘍、そして、慢性胃炎が続くことで、萎縮性胃炎、胃がんへと進行する事がわかってきました。
また、その進行過程の中で、関わり合いのあるいろいろな病原因子の存在も明らかになってきています。その一つが「2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異」で投稿した内容でした。
昨日のテレビだけでなく、もう一つ「ピロリ菌」に関する話題があったことを思い出しました。それは、2007年01月09日の秋田魁新報朝刊の「タンパク質からがん」というタイトルの記事でした。
ここでは、胃がんの原因とされる「ピロリ菌」が作り出す「CagA」と呼ばれるタンパク質が、生物内でがんを引き起こすことがマウスを使った実験で確認されたという話題でした。
以上、ピロリ菌と胃がんに関連する話題を、最近のテレビや新聞、そして、以前このブログへ投稿した記事からご紹介しましたが、それらを、「ピロリ菌」を中心として、
・ピロリ菌そのものの病原因子
・それらの因子や、その因子の影響を受けて、胃の粘膜上皮細胞にどのような影響を与え
・結果、胃炎・胃潰瘍をはじめ、胃がんへ至るまでの過程
がどのように起こっているのかを表しているのが、下記のピロリ菌と胃がんに関係する内容を中心に書き表した概観図です。
「ピロリ菌」への感染は、ピロリ菌の持つ「ウレアーゼ」という酵素によって、胃の粘膜にある尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する事で、胃にダメージを与えます。
それは、胃液が中和され、胃炎や胃潰瘍を引き起こすことになるからです。細菌感染や炎症は、白血球を集めさらなる炎症を引き起こすことになります。
その主役が「顆粒球」です。顆粒球は、活性酸素によって、胃粘膜の組織破壊を繰り返し、胃粘膜に傷害を与えます。その結果、胃粘膜表面への軽い炎症を示す表層性胃炎の状態は、ピロリ菌の継続的な攻撃(すなわち顆粒球)によって、慢性胃炎へと進行するようです。
慢性胃炎は、胃粘膜を形成する粘膜上皮細胞の細胞分裂を低下させ、細胞の数も減少させ、しっかりとした胃粘膜を作り出すことのできない萎縮性胃炎を引き起こすのだそうです。
そして、萎縮が胃粘膜全体に広がると、粘膜上皮細胞は、腸の細胞のような性質へと変性し「腸上皮化生」という状態へ進行するのだそうです。なぜ、このような事が起こるのか解明されていないのだそうですが、
・細胞の形や機能に関係する転写因子の働き
・その働きに関係しているのが「Sox2、Cdx1とCdx2」
・胃では Sox2、腸では Cdx1とCdx2 が働く
・これらの因子の間のバランスが崩れる
ことで、腸上皮化生が起こるのでは、ともいわれているのだそうです。このような段階では、さすがの「ピロリ菌」自体も住めない環境となり、そのことが、ピロリ菌検査の「陰性化」を招くのだそうです。
そのため、胃がんとの関係で指摘されているピロリ菌の「陽性、陰性」の検査だけではなく、胃粘膜の萎縮性の変化を敏感に反映するペプシノゲン検査が有効とされていた事は、先ほどお話しました。
また、2007年01月09日の秋田魁新報朝刊の「タンパク質からがん」で取り上げられている「CagA」というタンパク質が、胃粘膜の傷害に働いているようです。このタンパク質は、上の図で表されている「IV型分泌装置」から、粘膜上皮細胞へ送り込まれるのだそうです。
このタンパク質は、細胞同士を結合させるように働いているタンパク質「PAR1」と結合することで、その機能を失わせるのだそうです。その結果、つなぎ止められていた細胞と細胞は、歯抜けの状態となり、胃潰瘍を引き起こすのだそうです。
また、そこへ、細胞の増殖を制御するタンパク質「SHP2」が結合することで、粘膜上皮細胞の異常増殖が引き起こされ、胃がんを招く原因ともなっているとの事でした。
「ピロリ菌」の病原因子である「CagA」タンパク質は、白血球の炎症反応を引き起こす「インターロイキン-8」を誘導するともいわれているようです。さらに、細胞周期とも(「2008.01.27 交感神経緊張と関節リウマチとCKI」)関係しているようですから、本当に複雑です。
もう一つありました。それは、本来「B細胞」にのみ働く「抗体遺伝子」すべてに関与する「酵素 AID」を利用し、がん抑制遺伝子として働く、細胞内の DNAの損傷などを監視する働きをする遺伝子(P53遺伝子)を変異させ、胃がんへと導くという事でした。
気の遠くなるような作用機序が、「ピロリ菌と胃がん」の関係に存在しているようです。このように、ピロリ菌の病原因子や、その因子の影響を受けて、複雑な関係の一部が見えてきましたが、一番大きな存在は、消化器系の胃を制御している「自律神経」の働きのような感じがします。
消化器系の活動が活発に働くためには、自律神経系は「副交感神経」の支配を受けていなければなりません。また、その自律神経系は、免疫細胞へも多大な影響を及ぼします。これは、いつもこのブログへ登場する「福田安保理論」です。
心が平静で、感情が穏やかな状態では、消化器系は、とても調子のよい状態ですから、ピロリ菌に感染していても、その病原因子に打ち勝つ力を発揮して、胃潰瘍・・・などの疾患を未然に防いでくれているのかもしれません。
ピロリ菌に感染していても、それぞれの疾患にならない方々もおられますし、感染していなくとも、なる場合もあるかと思います。とても複雑で、気の遠くなる「ピロリ菌と胃がん」の関係を、その詳細な作用機序を明らかにし、原因の究明をすることはとても大切な事だと思います。
ひまわりは、この辺で、あまり詳細な作用機序にとらわれ、交感神経緊張による「顆粒球」の影響を受けていたと思いますので、リラックスモードに入ることにしましょう。それが一番の予防方法かもしれません。アロマで一休みすることにしましょう。
● 関連記事
○「医療関連の目次」
○「薬と身体関連の目次」
○「福田安保理論関連の目次」
・「2008.02.22 ピロリ菌と胃がんの関係」
・「2008.01.27 交感神経緊張と関節リウマチとCKI」
・「2008.01.03 ピロリ菌と胃潰瘍」
・「2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異」
・「2005.10.04 次期ノーベル賞に期待を」
朝の最低気温は マイナス 2.7度、最高気温は プラス 4.3度でしたが、天候は一転、二転とめまぐるしく変わる一日でした。晴れ、雪、雨、あられ、雨、雪・・・。
午前中、山へ出かけてきました。下記の写真は、今日の山の様子です。一時、太陽が顔を出していましたが、薄曇りの天気でした。昨夜は珍しい事に、雪が全く降らなかったようです。
下の写真も、山の様子。ちょうど、この写真を撮っているとき、日が照り出しました。斜面の雪が溶け出しただけではなく、土が、ポロポロ崩れ落ちています。
変な話ですが、やや前屈みになって愛犬達にごちそうを分けてあげているときに、お日さまが顔を出し、ひまわりのお尻は、ホンワカ暖かくなりました。
下の写真は、今日のお昼ご飯です。今日も広島お好み焼きを食べました。今日は、ひと工夫して、お好み焼きの上に目玉焼きをのっけてたべたんですよ。おいしかった〜。中央は、もやしのみそ汁。
下の写真、左は、炊飯器で作ったココアケーキです。午後三時前に、あられが降ってきました。先ほどまで、小雨が降っていましたから、ちょうど、雨、あられ、雪の何れともつかぬくらいに微妙な気温なのでしょうね。右は、今日の晩ご飯です。タマネギとフグの唐揚げです。
下の写真も、今日の晩ご飯です。左は、炊飯器で作ったじゃがバターです。中央は、カレイの唐揚げです。右は、友人にいただいたシュークリームです。今日は雨が降っていたので、サンバーで届けてくれました。晴れていれば、フェ○○○で届けてくれたかも。
昨日(2008.02.21)、朝のテレビで「ピロリ菌」の話が放送されていました。
放送の内容は、
・ピロリ菌感染は、胃がんへと進行する可能性が高い
・そのため、ピロリ菌感染の有無を調べる検査が重要
・「陽性」であれば、ピロリ菌の除菌
・「陰性」であれば、ピロリ菌感染の心配がない
・しかし、「陰性」であっても、安心できない場合がある
・萎縮性胃炎へ進行している場合は、ピロリ菌が消失し「陰性化」
・この状態では、がんへと進む可能性が非常に高い
・これを評価できるのは、ペプシノゲン検査
という事で、ピロリ菌が胃がんへと進行する可能性が高いため、感染してないかどうかの検査が大切で、「陰性」と評価されても、安心できない点がある、などの話題を中心にお話が進んでいたようです。
「ピロリ菌」に関しては、以前より、このブログで何度か投稿しています。
・「2008.01.03 ピロリ菌と胃潰瘍」
・「2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異」
・「2005.10.04 次期ノーベル賞に期待を」
2007年12月08日のテレビでは「ピロリ菌」の研究で、2005年にノーベル賞を受賞したバリーマーシャル教授が出演しての放送を見て、「2008.01.03 ピロリ菌と胃潰瘍」を投稿しました。
今回のテレビの内容と、とても似ていたような気がします。日本人は、世界でも有数のピロリ菌保有国だそうで、ピロリ菌がどのような過程を経て胃潰瘍や胃がんへと進行していくのかを明らかにし、そのためのピロリ菌の除菌と、幼少期における子供のピロリ菌感染をいかに少なくするか、という点につていお話されていたようです。
また、2007年04月02日の秋田魁新報朝刊の「胃がんの発症 ピロリ菌感染で関係遺伝子変異」という記事を見て、「2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異」を投稿しました。
そこでは、ピロリ菌に感染した胃の細胞と、その事が特定の遺伝子の働きを活性化し、それが最終的には、がんを抑制している遺伝子に変異を引き起こしている「胃がんのメカニズム」の話題を投稿しました。
今まで見てきたように、「ピロリ菌」に感染すると、胃がんの確率が高く、その疾患は突然起こるわけではなく、胃炎から、胃潰瘍、そして、慢性胃炎が続くことで、萎縮性胃炎、胃がんへと進行する事がわかってきました。
また、その進行過程の中で、関わり合いのあるいろいろな病原因子の存在も明らかになってきています。その一つが「2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異」で投稿した内容でした。
昨日のテレビだけでなく、もう一つ「ピロリ菌」に関する話題があったことを思い出しました。それは、2007年01月09日の秋田魁新報朝刊の「タンパク質からがん」というタイトルの記事でした。
ここでは、胃がんの原因とされる「ピロリ菌」が作り出す「CagA」と呼ばれるタンパク質が、生物内でがんを引き起こすことがマウスを使った実験で確認されたという話題でした。
以上、ピロリ菌と胃がんに関連する話題を、最近のテレビや新聞、そして、以前このブログへ投稿した記事からご紹介しましたが、それらを、「ピロリ菌」を中心として、
・ピロリ菌そのものの病原因子
・それらの因子や、その因子の影響を受けて、胃の粘膜上皮細胞にどのような影響を与え
・結果、胃炎・胃潰瘍をはじめ、胃がんへ至るまでの過程
がどのように起こっているのかを表しているのが、下記のピロリ菌と胃がんに関係する内容を中心に書き表した概観図です。
「ピロリ菌」への感染は、ピロリ菌の持つ「ウレアーゼ」という酵素によって、胃の粘膜にある尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する事で、胃にダメージを与えます。
それは、胃液が中和され、胃炎や胃潰瘍を引き起こすことになるからです。細菌感染や炎症は、白血球を集めさらなる炎症を引き起こすことになります。
その主役が「顆粒球」です。顆粒球は、活性酸素によって、胃粘膜の組織破壊を繰り返し、胃粘膜に傷害を与えます。その結果、胃粘膜表面への軽い炎症を示す表層性胃炎の状態は、ピロリ菌の継続的な攻撃(すなわち顆粒球)によって、慢性胃炎へと進行するようです。
慢性胃炎は、胃粘膜を形成する粘膜上皮細胞の細胞分裂を低下させ、細胞の数も減少させ、しっかりとした胃粘膜を作り出すことのできない萎縮性胃炎を引き起こすのだそうです。
そして、萎縮が胃粘膜全体に広がると、粘膜上皮細胞は、腸の細胞のような性質へと変性し「腸上皮化生」という状態へ進行するのだそうです。なぜ、このような事が起こるのか解明されていないのだそうですが、
・細胞の形や機能に関係する転写因子の働き
・その働きに関係しているのが「Sox2、Cdx1とCdx2」
・胃では Sox2、腸では Cdx1とCdx2 が働く
・これらの因子の間のバランスが崩れる
ことで、腸上皮化生が起こるのでは、ともいわれているのだそうです。このような段階では、さすがの「ピロリ菌」自体も住めない環境となり、そのことが、ピロリ菌検査の「陰性化」を招くのだそうです。
そのため、胃がんとの関係で指摘されているピロリ菌の「陽性、陰性」の検査だけではなく、胃粘膜の萎縮性の変化を敏感に反映するペプシノゲン検査が有効とされていた事は、先ほどお話しました。
また、2007年01月09日の秋田魁新報朝刊の「タンパク質からがん」で取り上げられている「CagA」というタンパク質が、胃粘膜の傷害に働いているようです。このタンパク質は、上の図で表されている「IV型分泌装置」から、粘膜上皮細胞へ送り込まれるのだそうです。
このタンパク質は、細胞同士を結合させるように働いているタンパク質「PAR1」と結合することで、その機能を失わせるのだそうです。その結果、つなぎ止められていた細胞と細胞は、歯抜けの状態となり、胃潰瘍を引き起こすのだそうです。
また、そこへ、細胞の増殖を制御するタンパク質「SHP2」が結合することで、粘膜上皮細胞の異常増殖が引き起こされ、胃がんを招く原因ともなっているとの事でした。
「ピロリ菌」の病原因子である「CagA」タンパク質は、白血球の炎症反応を引き起こす「インターロイキン-8」を誘導するともいわれているようです。さらに、細胞周期とも(「2008.01.27 交感神経緊張と関節リウマチとCKI」)関係しているようですから、本当に複雑です。
もう一つありました。それは、本来「B細胞」にのみ働く「抗体遺伝子」すべてに関与する「酵素 AID」を利用し、がん抑制遺伝子として働く、細胞内の DNAの損傷などを監視する働きをする遺伝子(P53遺伝子)を変異させ、胃がんへと導くという事でした。
気の遠くなるような作用機序が、「ピロリ菌と胃がん」の関係に存在しているようです。このように、ピロリ菌の病原因子や、その因子の影響を受けて、複雑な関係の一部が見えてきましたが、一番大きな存在は、消化器系の胃を制御している「自律神経」の働きのような感じがします。
消化器系の活動が活発に働くためには、自律神経系は「副交感神経」の支配を受けていなければなりません。また、その自律神経系は、免疫細胞へも多大な影響を及ぼします。これは、いつもこのブログへ登場する「福田安保理論」です。
心が平静で、感情が穏やかな状態では、消化器系は、とても調子のよい状態ですから、ピロリ菌に感染していても、その病原因子に打ち勝つ力を発揮して、胃潰瘍・・・などの疾患を未然に防いでくれているのかもしれません。
ピロリ菌に感染していても、それぞれの疾患にならない方々もおられますし、感染していなくとも、なる場合もあるかと思います。とても複雑で、気の遠くなる「ピロリ菌と胃がん」の関係を、その詳細な作用機序を明らかにし、原因の究明をすることはとても大切な事だと思います。
ひまわりは、この辺で、あまり詳細な作用機序にとらわれ、交感神経緊張による「顆粒球」の影響を受けていたと思いますので、リラックスモードに入ることにしましょう。それが一番の予防方法かもしれません。アロマで一休みすることにしましょう。
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○「医療関連の目次」
○「薬と身体関連の目次」
○「福田安保理論関連の目次」
・「2008.02.22 ピロリ菌と胃がんの関係」
・「2008.01.27 交感神経緊張と関節リウマチとCKI」
・「2008.01.03 ピロリ菌と胃潰瘍」
・「2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異」
・「2005.10.04 次期ノーベル賞に期待を」