みなみの香草屋 Blog

自然と共に共存し、植物の持つすばらしい力を借り、心身共に健康で過ごせるための、植物療法(フィトテラピー)について

AID

2008年02月22日  ピロリ菌と胃がんの関係
2008年01月03日  ピロリ菌と胃潰瘍
2007年04月07日  ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異
2005年10月04日  次期ノーベル賞に期待を

ピロリ菌と胃がんの関係

今日の朝は、青空が見えていました。ところが、だんだん、薄雲が広がりだし、お昼頃には、小雪の舞う天気になりました。歩道に植え込まれていたラベンダーの枝葉が、側溝からのやや暖かな風に周りの雪が溶かされて、一部見えだしています。

朝の最低気温は マイナス 2.7度、最高気温は プラス 4.3度でしたが、天候は一転、二転とめまぐるしく変わる一日でした。晴れ、雪、雨、あられ、雨、雪・・・。

午前中、山へ出かけてきました。下記の写真は、今日の山の様子です。一時、太陽が顔を出していましたが、薄曇りの天気でした。昨夜は珍しい事に、雪が全く降らなかったようです。

20080222歩道のラベンダー 20080222山の様子1 20080222山の様子2

下の写真も、山の様子。ちょうど、この写真を撮っているとき、日が照り出しました。斜面の雪が溶け出しただけではなく、土が、ポロポロ崩れ落ちています。

変な話ですが、やや前屈みになって愛犬達にごちそうを分けてあげているときに、お日さまが顔を出し、ひまわりのお尻は、ホンワカ暖かくなりました。

20080222山の様子3 20080222山の様子4 20080222山の様子5

下の写真は、今日のお昼ご飯です。今日も広島お好み焼きを食べました。今日は、ひと工夫して、お好み焼きの上に目玉焼きをのっけてたべたんですよ。おいしかった〜。中央は、もやしのみそ汁。

20080222広島お好み焼き 20080222もやしのみそ汁 20080222広島お好み焼き

下の写真、左は、炊飯器で作ったココアケーキです。午後三時前に、あられが降ってきました。先ほどまで、小雨が降っていましたから、ちょうど、雨、あられ、雪の何れともつかぬくらいに微妙な気温なのでしょうね。右は、今日の晩ご飯です。タマネギとフグの唐揚げです。

20080222ココアケーキ 20080222あられ 20080222野菜とフグの唐揚げ

下の写真も、今日の晩ご飯です。左は、炊飯器で作ったじゃがバターです。中央は、カレイの唐揚げです。右は、友人にいただいたシュークリームです。今日は雨が降っていたので、サンバーで届けてくれました。晴れていれば、フェ○○○で届けてくれたかも。

20080222じゃがバター 20080222カレイの唐揚げ 20080222シュークリーム

昨日(2008.02.21)、朝のテレビで「ピロリ菌」の話が放送されていました。

放送の内容は、

・ピロリ菌感染は、胃がんへと進行する可能性が高い
・そのため、ピロリ菌感染の有無を調べる検査が重要
・「陽性」であれば、ピロリ菌の除菌
・「陰性」であれば、ピロリ菌感染の心配がない
・しかし、「陰性」であっても、安心できない場合がある
・萎縮性胃炎へ進行している場合は、ピロリ菌が消失し「陰性化」
・この状態では、がんへと進む可能性が非常に高い
・これを評価できるのは、ペプシノゲン検査

という事で、ピロリ菌が胃がんへと進行する可能性が高いため、感染してないかどうかの検査が大切で、「陰性」と評価されても、安心できない点がある、などの話題を中心にお話が進んでいたようです。

ピロリ菌」に関しては、以前より、このブログで何度か投稿しています。

2008.01.03 ピロリ菌と胃潰瘍
2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異
2005.10.04 次期ノーベル賞に期待を

2007年12月08日のテレビでは「
ピロリ菌」の研究で、2005年にノーベル賞を受賞したバリーマーシャル教授が出演しての放送を見て、2008.01.03 ピロリ菌と胃潰瘍を投稿しました。

今回のテレビの内容と、とても似ていたような気がします。日本人は、世界でも有数のピロリ菌保有国だそうで、ピロリ菌がどのような過程を経て胃潰瘍や胃がんへと進行していくのかを明らかにし、そのためのピロリ菌の除菌と、幼少期における子供のピロリ菌感染をいかに少なくするか、という点につていお話されていたようです。

また、2007年04月02日の秋田魁新報朝刊の「
胃がんの発症 ピロリ菌感染で関係遺伝子変異」という記事を見て、2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異を投稿しました。

そこでは、ピロリ菌に感染した胃の細胞と、その事が特定の遺伝子の働きを活性化し、それが最終的には、がんを抑制している遺伝子に変異を引き起こしている「
胃がんのメカニズム」の話題を投稿しました。

今まで見てきたように、「
ピロリ菌」に感染すると、胃がんの確率が高く、その疾患は突然起こるわけではなく、胃炎から、胃潰瘍、そして、慢性胃炎が続くことで、萎縮性胃炎、胃がんへと進行する事がわかってきました。

また、その進行過程の中で、関わり合いのあるいろいろな病原因子の存在も明らかになってきています。その一つが
2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異で投稿した内容でした。

昨日のテレビだけでなく、もう一つ「
ピロリ菌」に関する話題があったことを思い出しました。それは、2007年01月09日の秋田魁新報朝刊の「タンパク質からがん」というタイトルの記事でした。

ここでは、胃がんの原因とされる「
ピロリ菌」が作り出す「CagA」と呼ばれるタンパク質が、生物内でがんを引き起こすことがマウスを使った実験で確認されたという話題でした。

以上、ピロリ菌と胃がんに関連する話題を、最近のテレビや新聞、そして、以前このブログへ投稿した記事からご紹介しましたが、それらを、「
ピロリ菌」を中心として、

・ピロリ菌そのものの病原因子
・それらの因子や、その因子の影響を受けて、胃の粘膜上皮細胞にどのような影響を与え
・結果、胃炎・胃潰瘍をはじめ、胃がんへ至るまでの過程

がどのように起こっているのかを表しているのが、下記のピロリ菌と胃がんに関係する内容を中心に書き表した概観図です。

2008022ヘリコバクターピロリ菌と体調の関係

ピロリ菌」への感染は、ピロリ菌の持つ「ウレアーゼ」という酵素によって、胃の粘膜にある尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する事で、胃にダメージを与えます。

それは、胃液が中和され、胃炎や胃潰瘍を引き起こすことになるからです。細菌感染や炎症は、白血球を集めさらなる炎症を引き起こすことになります。

その主役が「
顆粒球」です。顆粒球は、活性酸素によって、胃粘膜の組織破壊を繰り返し、胃粘膜に傷害を与えます。その結果、胃粘膜表面への軽い炎症を示す表層性胃炎の状態は、ピロリ菌の継続的な攻撃(すなわち顆粒球)によって、慢性胃炎へと進行するようです。

慢性胃炎は、胃粘膜を形成する粘膜上皮細胞の細胞分裂を低下させ、細胞の数も減少させ、しっかりとした胃粘膜を作り出すことのできない萎縮性胃炎を引き起こすのだそうです。

そして、萎縮が胃粘膜全体に広がると、粘膜上皮細胞は、腸の細胞のような性質へと変性し「
腸上皮化生」という状態へ進行するのだそうです。なぜ、このような事が起こるのか解明されていないのだそうですが、

・細胞の形や機能に関係する転写因子の働き
・その働きに関係しているのが「Sox2、Cdx1とCdx2」
・胃では Sox2、腸では Cdx1とCdx2 が働く
・これらの因子の間のバランスが崩れる

ことで、腸上皮化生が起こるのでは、ともいわれているのだそうです。このような段階では、さすがの「ピロリ菌」自体も住めない環境となり、そのことが、ピロリ菌検査の「陰性化」を招くのだそうです。

そのため、胃がんとの関係で指摘されているピロリ菌の「
陽性陰性」の検査だけではなく、胃粘膜の萎縮性の変化を敏感に反映するペプシノゲン検査が有効とされていた事は、先ほどお話しました。

また、2007年01月09日の秋田魁新報朝刊の「
タンパク質からがん」で取り上げられている「CagA」というタンパク質が、胃粘膜の傷害に働いているようです。このタンパク質は、上の図で表されている「IV型分泌装置」から、粘膜上皮細胞へ送り込まれるのだそうです。

このタンパク質は、細胞同士を結合させるように働いているタンパク質「
PAR1」と結合することで、その機能を失わせるのだそうです。その結果、つなぎ止められていた細胞と細胞は、歯抜けの状態となり、胃潰瘍を引き起こすのだそうです。

また、そこへ、細胞の増殖を制御するタンパク質「
SHP2」が結合することで、粘膜上皮細胞の異常増殖が引き起こされ、胃がんを招く原因ともなっているとの事でした。

ピロリ菌」の病原因子である「CagA」タンパク質は、白血球の炎症反応を引き起こす「インターロイキン-8」を誘導するともいわれているようです。さらに、細胞周期とも(2008.01.27 交感神経緊張と関節リウマチとCKI)関係しているようですから、本当に複雑です。

もう一つありました。それは、本来「
B細胞」にのみ働く「抗体遺伝子」すべてに関与する「酵素 AID」を利用し、がん抑制遺伝子として働く、細胞内の DNAの損傷などを監視する働きをする遺伝子(P53遺伝子)を変異させ、胃がんへと導くという事でした。

気の遠くなるような作用機序が、「
ピロリ菌と胃がん」の関係に存在しているようです。このように、ピロリ菌の病原因子や、その因子の影響を受けて、複雑な関係の一部が見えてきましたが、一番大きな存在は、消化器系の胃を制御している「自律神経」の働きのような感じがします。

消化器系の活動が活発に働くためには、自律神経系は「
副交感神経」の支配を受けていなければなりません。また、その自律神経系は、免疫細胞へも多大な影響を及ぼします。これは、いつもこのブログへ登場する「福田安保理論」です。

心が平静で、感情が穏やかな状態では、消化器系は、とても調子のよい状態ですから、ピロリ菌に感染していても、その病原因子に打ち勝つ力を発揮して、胃潰瘍・・・などの疾患を未然に防いでくれているのかもしれません。

ピロリ菌に感染していても、それぞれの疾患にならない方々もおられますし、感染していなくとも、なる場合もあるかと思います。とても複雑で、気の遠くなる「
ピロリ菌と胃がん」の関係を、その詳細な作用機序を明らかにし、原因の究明をすることはとても大切な事だと思います。

ひまわりは、この辺で、あまり詳細な作用機序にとらわれ、交感神経緊張による「
顆粒球」の影響を受けていたと思いますので、リラックスモードに入ることにしましょう。それが一番の予防方法かもしれません。アロマで一休みすることにしましょう。

● 関連記事
医療関連の目次
薬と身体関連の目次
福田安保理論関連の目次
・「2008.02.22 ピロリ菌と胃がんの関係」

2008.01.27 交感神経緊張と関節リウマチとCKI
2008.01.03 ピロリ菌と胃潰瘍
2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異
2005.10.04 次期ノーベル賞に期待を

ピロリ菌と胃潰瘍

● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧の目次です
● 年度別目次 年度別目次 / 2007年度分目次 / 2006年度分目次 / 2005年度分目次
○ 関 連 情 報 精油の化学 / 植物油の化学 / 医療 / 脳・神経 / 薬と身体 / 福田安保理論 / 千島学説 / その他

朝から寒気が緩んでいました。そのためか、道路のいたるところでは、ぬかるみができています。屋根に積もっていた雪が、滑り落ちているところもあります。

今日の会津の最低気温は マイナス 1.0度、最高気温は 2.6度でしたが、最新積雪は 46cm(会津若松市の記録)と、だいぶ積雪量が減ってきました。雪が解け、圧縮されたような形になったからでしょうね。

20080103みそ汁 20080103ゴボウ 20080103長芋

上の写真は、今日の朝昼兼用のご飯です。右の写真、会津では、正月三日の山芋で「三日トロロ」と呼ぶのだそうですよ。中央に写っているのはゴボウです。

下の写真、左と中央は、午後一時前の外の様子です。雪は、降ってはいるものの、だいぶ少なくなってきています。右は、今日の晩ご飯の野菜サラダです。

20080103雪が緩む1 20080103雪が緩む2 20080103野菜サラダ

下の写真は、今日の晩ご飯です。きゅうりがっこ、豚汁、それに、サヤエンドウとエビタマあんかけです。元日から今日まで、テレビに釘付けになってしまいました。「チュモン」という韓国の歴史ドラマを、第35話まで見てしまいました。

まわりからは、「何しに帰ってきたの」というひんしゅくをかわれたひまわりです。

20080103キュウリがっこ 20080103豚汁 20080103サヤエンドウとエビタマあんかけ

昨年になりますが、12月08日、テレビで「ピロリ菌」の話を放送していました。しかも、この「ピロリ菌」の研究で、2005年にノーベル賞を受賞したバリーマーシャル教授が出演しての放送でした。

ピロリ菌」は、「ヘリコバクター・ピロリ」という細菌のことで、この発見と胃炎や胃潰瘍との関係における役割を研究した事に対してノーベル賞を受賞したのだそうです。

とても興味を持ったのが、次の三点でした。

・日本人は、世界でも有数のピロリ菌保有国
・胃潰瘍の 95%がピロリ菌によるもので、ストレスはあまり関係ない
・幼少期における子供のピロリ菌感染が影響

そのために、最終的には「胃がん」を引き起こす「ピロリ菌」を除菌するか、幼少期に、大人が口に入れた食べ物を口移しで与えない事が「胃炎や胃潰瘍、胃がん」を防ぐ事になる、という事でした。

ピロリ菌」は、らせん状の形をしていて、先端のしっぽで回転して胃の中を動くのだそうです。通常、胃は、胃液に含まれている塩酸の影響で、強酸性を示します。

ところが、この「
ピロリ菌」は、アンモニアを出して、その強塩酸という環境を中和させて、自分の住み家を作るのだそうです。その仕組みは、「ウレアーゼ」という酵素によって、胃の粘膜にある尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解するとの事でした。

自分の住み家を得た「
ピロリ菌」は、白い穴を作り、胃にダメージを与えます。その状態が「胃炎」との事で、「ピロリ菌」が胃に住み着くと、100% 胃炎を引き起こすのだそうです。

そこに、白血球が集まり赤くなって悪化し、粘膜が薄くなり、「
胃潰瘍」となり、最終的に「胃がん」を引き起こすのだそうです。「ピロリ菌」が、胃に存在すると、胃がんになる確率が「5倍」に増えるそうです。

こういった「
ピロリ菌」と「胃炎、胃潰瘍、胃がん」との関係を理解し、そのための対策として、

・ピロリ菌を完全にたたきつぶすため、抗生物質を使う

のが、もっとも有効な手段との事でした。また、その他の手段として、

・米や梅、ココア、ブロッコリーなどの食品

を摂取する事で、「ピロリ菌」の働きを抑えることができるのだそうです。また、同じ「」という考え方で「LG21」という乳酸菌を利用する事もあるそうです。ただし、これらの方法は、現段階では、完全とまではいかないそうで、一時的な手法のようでした。

お話は、日本人が、世界で有数の「
ピロリ菌」保有国で、50歳を越すと 70%が感染している事と、その菌が胃がんを引き起こしているため、逆説的に「ピロリ菌」を持っていないと、胃がんにならない、という事で、「ピロリ菌」の除菌と幼少期における感染を防ぐ事が重要である事を力説されていました。

ここで、とても興味を持った事がありました。先ほども述べた「
ストレスはあまり関係ない」という事と、「胃炎の次に白血球が集まり胃潰瘍を引き起こす」という事です。

ストレスが、胃潰瘍を引き起こすのは「
5%」で、あまり関係ない、という事で、あくまでも「ピロリ菌」が主役。ここで、このブログに何度となく登場する「福田安保理論」を思い起こしてみて下さい。

交感神経の過度な緊張により、交感神経の末端から「
アドレナリン」が放出され、それを引き金に「顆粒球」である白血球が活性化し、活性酸素を武器に、組織に炎症や障害を引き起こし、ひいては、がんを招いてしまう、という考え方でした。

一方では、顆粒球は、病原菌のうち、ある程度大きい、外部から入ってきた菌に対抗するために働く白血球でもありました。ところが、交感神経の過度な緊張による顆粒球の活性化は、通常の外部から侵入してきた病原菌だけではなく、常在菌に対しても、その攻撃の手をのばしていきます。

その結果の一つが、ピロリ菌への攻撃です。ですから、「
ピロリ菌と顆粒球」は、ある意味、胃潰瘍が引き起こされる原因を考える上では、とても重要である事を「福田安保理論」は教えています。何度も繰り返すようですが、その顆粒球を活性化させるのが「交感神経の過度な緊張」でした。

その緊張の主な要因として、現代では「
ストレス」があげられるかと思います。その場合、「福田安保理論」では「ストレスはあまり関係ない」のではなく、「ストレスはとても関係がある」というような考え方もできるかと思います。

● 関連記事
医療関連の目次
薬と身体関連の目次
福田安保理論関連の目次
2008.02.22 ピロリ菌と胃がんの関係
・「2008.01.03 ピロリ菌と胃潰瘍」

2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異
2005.10.04 次期ノーベル賞に期待を

ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異

昨日から、秋田は本格的な春に入ったような、そんな感じを受ける天気が続きます。特に、今日は、天気と温度がいままでにないくらい暖かで陽の光がまぶしかったようです。

朝の最低気温が 2.9度、最高気温も 14.5度と、ちょっと歩くだけでも汗ばむ陽気でした。その暖かさは、梅の花を開花させました。

下の写真は、今日の山の様子。左は、普通の梅の花です。一輪だけ咲き出しました。中央は、高田梅の花芽、もうすぐ咲きだしそう。右は、斜面に青々と芽を伸ばしたひろっこ。奥に栗の木が見えます。この木の右側には、下の花梅がとてもきれいな花を咲かせていました。

20070404お寿司 20070405のり巻き 20070405ハーブのハチミツ

まっすぐに上へ伸びるタイプのようで、花の咲いている所が、とても上の先端の枝です。幹の付け根付近にでている枝に咲いたとてもきれいな花を写しました。

20070404お寿司< 20070405のり巻き 20070405ハーブのハチミツ

今日のお昼は、タマゴ、かつお節、トンブリ入りの長芋でした。この暖かさで、今まで気がつかなかったハーブ達も顔を出してきたようです。下の写真、中央は、ラベンダーの株の周りに、昨年こぼれ落ちた種が芽吹いてきたのでしょうね。

カモマイル ジャーマンです。右は、アスファルトのすき間から芽を出したレモンバームです。

20070404お寿司 20070405のり巻き 20070405ハーブのハチミツ

下の写真、左は何かわかりますか?二つのハーブが葉っぱを出していました。中央は、クマツヅラです。右は、ひまわりの下着です。汚れているようですが、これ、オレンジ スィート が入っているブレンドオイルを垂らしたことによる「シミ」でした。大丈夫だろうな、と思っていたのですが、やはりちょっと黄ばみのシミになってしまっていました。

20070404お寿司 20070405のり巻き 20070405ハーブのハチミツ

上の写真、左のハーブは、西洋ノコギリ草と野イチゴでした。下の写真は、山に咲いている花梅の花。画像をクリックすると大きな画像が楽しめますよ。

20070407花梅の花1

下の写真、同じ山に咲いている花梅の花。この花梅の木は、全く頭にありませんでした。暖かさに誘われ、斜面を登っていくうちに、見つけました。画像をクリックすると大きな画像が楽しめますよ。

20070407花梅の花2

先日(4月2日の秋田魁新報朝刊) 「胃がんの発症 ピロリ菌感染で関係遺伝子変異」の記事が載っていました。

時間があるときに、ちょっと調べてみたい事がありましたので、少し時間が経ってしまいました。それは、以前
2007.02.15 ホップと花粉症からの連想ゲームで投稿したホップフラボノールとヒスタミンとの関係の記事と、一部重複する部分があるのかなぁと思ったからでした。

二つ目は、ピロリ菌の感染と福田安保理論の事。自律神経と免疫の法則では、交感神経の過度な緊張は、消化器系の働きを抑制し、胃酸分泌が抑制され、ピロリ菌との共存関係に不具合が起こり、また、顆粒球による胃壁への炎症や組織破壊により、胃潰瘍からがんへ進んで行くことを説明しています。

今回の新聞の記事は、実際にピロリ菌に感染した胃の細胞と、その事が特定の遺伝子の働きを活性化し、それが最終的には、がんを抑制している遺伝子に変異を引き起こしている「
胃がんのメカニズム」を解明したことが載っていました。

この部分の理解だけでも、とても難しく難解なメカニズムが働いているらしいのですが、ヒスタミンや福田安保理論を加えた「胃の変調」の相関図を書き表そうと思ったら、さらに複雑で、矢印がクモの巣のように張り巡らされた図になってしまいました。その図が下記の図です。

20070407胃がんの発症とピロリ菌

まず、新聞に掲載された記事である「ピロリ菌感染」と「関係遺伝子」、その事と「胃がんの発症」の過程だけに的を絞って見たいと思います。

● きっかけ
○ ピロリ菌に感染した胃がんの患者さん
・患者さんの胃の粘膜を調べる
・通常は働いていない免疫に関係する遺伝子が活性化しているのを発見

● 実験
○ 培養したヒトの胃の細胞で実験
・胃の細胞にピロリ菌を感染 〜 上の図では(1)ピロリ菌感染
・免疫に関係する遺伝子が働く 〜 上の図では(2)AID(酵素)
・結果的にがんを抑制する遺伝子などが変異 〜 上の図では (3)p53を変異 胃がんへ

● 検証
○ 免疫に関係する遺伝子を働かせない
・がんを抑制する遺伝子の変異が少なかった
・C型肝炎ウイルスにより肝炎から肝がんになる場合にも免疫に関係する遺伝子が関係している

ということでした。

まず「
ピロリ菌の感染」が、胃がんへと進む一番のスタートライン。感染が進んだ胃の細胞では、

・ピロリ菌が、本来免疫細胞である「B細胞」でしか働かないはずの「AIDという酵素」を利用して
・がん抑制遺伝子といわれている「p53遺伝子」に変異を起こさせ
・結果的に胃のがん細胞の増殖を止める事ができず、あるいは
・修復不能な細胞として、アポトーシス(細胞死)へ導くことができなくなり
・胃がんの発症を許してしまう

というものでした。「AIDという酵素」は、異物である「抗原」に対応するための「抗体」の「遺伝子配列」を書き換え「多種多様の抗体」を作るのに関係している「抗体遺伝子」すべてに関係している酵素だそうです。免疫細胞である「B細胞」でしか働かないとのこと。

下記の図は、その「B細胞」が作り出す「抗体」の構造を示したものです。とてもややこしい図なんですが、何でも抗体の構造は、

・抗体を構成しているアミノ酸の結合の長さ(重鎖、軽鎖)
・多様な抗原に対応するため、アミノ酸配列に多彩な変化がみられるか、比較的変化が少ないか(可変領域、定常領域)
・抗原と結合する部位か、結合した後の免疫反応を引き起こす部位(Fab領域、Fc領域)か

によって、いろいろな名称で呼ばれ、分類区分されている様です。

20070407抗体の仕組み

一般的には、二番目の定常領域の構造上による違いにより、免疫グロブリン(抗体)の「IgM、IgG、IgA、IgE、IgD」の5種類が分類されているのだそうです。

抗原に対抗するために「特異的」に働く特性を維持したまま、上記抗体へと変化する現象や、多種多様な抗原に対応するために、アミノ酸配列を変化させる現象は、いろいろな領域の遺伝子が関係し、その反応すべてに「
AID」という酵素が関係しているのだそうです。

また、「
p53遺伝子」は、がん抑制遺伝子といわれ、p53タンパク質を作りだすための遺伝子です。この遺伝子から作り出された「p53タンパク質」は、細胞内の DNA の損傷などを監視して、DNA損傷を検出するシステムを作りだしているそうです。

細胞が損傷を受けた場合

・DNAを修復すべきか
・修復する場合、修復されている間細胞分裂を停止させる
・修復不可能である場合、アポトーシスを引き起こすべきか

という、とても重要な働きをしているそうです。アポトーシスは、個体をよりよい状態へ保つために積極的に死へ導くために引き起こされる細胞死の事をいいます。そして、この遺伝子は、人間のがんの半数以上に関係していると考えられているとの事ですから、まさに「がん抑制遺伝子」ですね。

このように、ピロリ菌に感染された「胃の細胞」は、多種多様な抗原に対応するために、本来「B細胞」にのみ働く「抗体遺伝子」すべてに関与する「
酵素 AID」を利用し、がん抑制遺伝子として働く、細胞内の DNAの損傷などを監視する働きをする遺伝子を変異させ、胃がんへと導くというのが、今回新聞に投稿された記事の内容かと思います。

今回の記事の内容が理解できたところで、次の二点との関連も明らかにしたいと思います。長い文章だったために、図が、とても上の方へ配置されてしまっていますけど、もう一度戻ってみて下さい。

● ホップフラボノールとヒスタミンとの関係
○ ヒスタミンを受け取る受容体の違い
・ホップフラボノール HF31はヒスタミンの遊離を抑制
・ヒスタミンは、毛細血管を拡張させ、花粉症などのアレルギー症状を引き起こす
・さらに、血管壁の透過性を大きくして、じん麻疹などの症状までも引き起こす
・同じように胃液の分泌を促進させる
○ 受容体の違いにより薬を使い分ける
・前者の症状には抗ヒスタミン剤
・後者の症状には H2ブロッカー

● ピロリ菌の感染と福田安保裡輪
○ 胃潰瘍の原因
・胃酸過多が胃潰瘍の一般的な要因
・そのために、H2ブロッカーを利用 〜 胃液の抑制もさる事ながら、顆粒球の働きを抑制
・福田安保裡輪では、交感神経の緊張が顆粒球の働きを促進させ常在菌に反応
・ピロリ菌も常在菌
・ピロリ菌は、制酸剤や、交感神経の緊張による胃酸の分泌抑制は、胃の内部環境を乱し菌の定着を促す
・交感神経緊張により、マクロファージなどが産生する種々のサイトカインがさらに顆粒球を刺激
・ピロリ菌が産生するアンモニアとサイトカインが発ガン性の高い物質へ
・顆粒球による活性酸素の攻撃で組織破壊を引き起こす
・胃潰瘍、がん細胞へ

ということがいわれています。

長引くストレスは、交感神経をさらに緊張させ、消化器系を抑制してしまいます。その結果、上記に示したように、胃潰瘍、さらにはがん細胞へと導いてしまうことになります。しかも、それだけではなく、生体が飢餓状態へと陥ってしまう事になります。

そういった状態のとき、おもしろいことに、生体は、一過性の「
副交感反応」を引き起こし、胃の蠕動運動や胃酸、消化酵素分泌反応を促進するのだそうです。

ところが、薬剤を利用することは、このような生体の合目的性を保つような「
副交感反応」を困難な方向へと導き、さらなる「交感神経の緊張」の悪循環へと導く事になるのだそうです(2005.12.31 体調とプロスタグランジン)。

このように見てくると、福田安保理論では、胃がんの発症の直接の原因は、交感神経の過度の緊張による「顆粒球の働き」に求められるようで、「ピロリ菌」は結果的(二次的)に、胃の内部環境を乱すことで悪影響を及ぼす要因として捉えられているようです。

今回、新聞に掲載されていた記事では、「ピロリ菌」が明らかに、がん抑制遺伝子に変異を与え、胃がんへと発症することを解明したものでした。ひまわりは、安保氏の下記のような「遺伝子」に対しての考え方を思い出しました(
免疫革命、安保徹、講談社インターナショナル p84)。

「ガン遺伝子というものは、そもそも正常な細胞が分裂、増殖するときの増殖関連物質の遺伝子だったということです。だから、再生上皮の細胞分裂が交感神経緊張状態の刺激によって増殖をあまりにも強いられると、顆粒球がおしかけて、活性酸素でダメージを与え、その増殖遺伝子に DNAの変化が起こって、ガン細胞をつくる指示をだす遺伝子に変貌し発ガンします。これが、発ガンのメカニズムで、べつに最初から悪性の遺伝子というものはないのです」

ピロリ菌感染により、遺伝子が変異したのか、顆粒球のせいなのか、とても難しい事ですが、大元の原因は、「過度な交感神経の緊張」である、という事は否定できない問題だと思います。

ひまわりも過度な交感神経の緊張が起こっているようです。この辺で適当に副交感神経へ切り替える事にしましょう。

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薬と身体関連の目次
福田安保理論関連の目次
2008.02.22 ピロリ菌と胃がんの関係
2008.01.27 交感神経緊張と関節リウマチとCKI
2008.01.03 ピロリ菌と胃潰瘍
・「2007.04.07 ピロリ菌とガン抑制遺伝子の変異」

2007.02.15 ホップと花粉症からの連想ゲーム
2005.12.31 体調とプロスタグランジン
2005.10.04 次期ノーベル賞に期待を

次期ノーベル賞に期待を

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今日の秋田は、朝から雨降りでとても寒くて、室内でも暖房を入れたいほど。朝窓越しに幼稚園児がいろとりどりの傘をさして、横断歩道で待ってました。あまりにカラフルでかわいくってそのままパチリ。

20051004あめあめふれふれ 20051004近くのキンモクセイ あめあめふれふれ。キンモクセイが満開

寒く暗い気分が、窓越しの子供とカラフルな傘をみて思わずニコニコに。10月に入り衣替えの季節なんでしょうが、季節を一つ飛び越えたくらい寒くてぶるぶる。考えてみれば長袖にはしたものの、まだ下着が夏用でした。近所のキンモクセイ思った通り満開でした。

今日の新聞に、2005年ノーベル医学生理学賞のみだしで、「ピロリ菌を発見」した方々(お二人)に授与される発表が載っておりました。

1982 年に胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの病変部分にヘリコバクター ピロリ菌が存在することをつきとめ、その病原性を証明したことが評価されたそうです。

このことが突き止められたことで、抗生物質を用いた除菌治療と、胃酸の分泌を抑える(胃酸が胃壁を溶かしてしまうと考えられているため)薬を組み合わせることで、消化器系に発症する胃・十二指腸潰瘍などの再発がきわめて少なくなることがわかりました。

今までは、これらの疾患は、ストレスや生活習慣の乱れが主な原因と考えられていたそうです。そのため、このピロリ菌の除菌によって、再発を防ぐことが臨床的に証明されたことによって、ストレス説が主な原因ではなくなったようです。でも、なぜ、潰瘍を発生するのかという機序はまだ解明されていないそうです。

今日のタイトル「次期ノーベル賞に期待を」は、ここからのお話です。
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プロフィール

ひまわり

○ 佐藤 喜仁(さとうよしひと)
・1955年(昭和30)年
 12月生まれ
・福島県会津高田町出身
○ 1974年(昭和49年)3月
・福島県立大沼高等学校
・普通科卒業
○ 1978年(昭和53年)3月
・京都産業大学
・経営学部 経営学科
(会計学専攻) 卒業
○ 1980年(昭和55年)3月
・京都産業大学
・大学院 経済学研究科修了
○ 1981年(昭和56年)〜
  1987年(昭和62年)
・税理士事務所勤務
○ 1987年(昭和62年)12月
・ハーブ専門店
 みなみの香草屋開業
・自社農場でハーブの生産、
 出荷
・ショップでハーブやアロマ
 関連商品の販売
・サロンでのトリートメント
・ショップやサロンへ商品供給
 とアドバイス
○ 1997年(平成9年)6月
・秋田アロマテラピースクール
 開講
○ 現在、秋田市で
・アロマテラピーと
 フィトテラピー(植物療法)
 を学びながら、ショップや
 サロンを営み、スクールも
 開講しています

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