● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧の目次です
今日も、朝から曇り空で、今にも雨が降り出しそうでしたが、道路が湿っていましたから、雨上がりなのでしょうか。二階の階段の真正面には、黄色に色づいたイチョウの葉っぱが目に飛び込んできます。
今日の最低気温は 6.5度、最高気温は 11.2度(14:29)と、昨日とは違って風もなく、ときおりお日さまが顔を見せるなど、わりと穏やかな日曜日でした(「2007.11.09 初冬の風物詩」)。
今日も山へ行ってきました。昨日は、元気な愛子の姿を写真に収めましたが、豆太郎も元気です。周りの山々は、紅葉が進んで本当にきれいです。ツルウメモドキも、随分赤い部分が多くなってきました。
厚い雲が出てはいますが、一方では、お日さまが顔を出しています。下の写真は、早咲きラベンダーの収穫をかねた剪定作業の様子です。この後、小雨がぱらついてきました。目まぐるしく天候が変わります。
下の写真、左と中央は、早咲き3号です。左が剪定前、中央は、剪定後です。とってもすっきりしました。これで、これから迎える冬の雪にも耐えることができます。右は、長い花穂を伸ばしているラベンダーおかむらさきです。こちらは、明日以降の仕事になりますね。
今日でようやく早咲きラベンダーの収穫けん剪定作業が終わりました。下の写真、左は、きれいに形を整えられた早咲きラベンダーです。中央は、まだ作業が進んでいないラベンダーおかむらさきです。
右は、先日、昨日と軒下へぶら下げられた干し柿です。
ここ数日で、随分紅葉が進んできました。毎日、ひまわりブログでは紅葉の様子をご紹介していますが、秋田市内は、今日あたりが見頃なのではないでしょうか。
桜の紅葉は、もう終わりに近づいていますが、雑木林の紅葉は、ピークを迎えている様子です。下の写真は、帰りの峠道の紅葉の様子です。左は、峠道を上がっているところからの風景。
中央は、下りにさしかかったところからの紅葉の様子、そして、右は、ずーっと下りきったところからの紅葉の様子です。この写真の左側には、こぶしの木があり、ほとんどど葉っぱがない状態でした。
下の写真は、今日のお昼ご飯です。昨晩食べただまこ鍋に、ラーメンの麺を入れて食べました。昨夜のだまこもち、味がしみていておいしかった〜。右は、おやつのドーナッツです。
下の写真は、今日の晩ご飯です。とんぺい焼きに、小松菜のおひたし、そして、納豆汁でした。
昨日(2008.11.08)の NHKラジオ(かんさい土曜ほっとタイム)で、「おもしろ人物ファイル」という番組が放送されていました。
今回の内容は、再放送(アンコール)だったようですが、「ラジオでボケ防止」だったっか、とても興味のある内容でした。さすがに、アンコールされるだけあり、かんさい土曜ほっとタイムというラジオ番組にピッタリでした。
もっとも、ひまわり自身が番組のタイトルをど忘れしてしまっていますから、もっと、ラジオを集中して聴かなあきませんね。これこそが、今回の中心となる内容でした。
ひまわり自身が、とても感じている事に、パソコンでセミナーの内容をキーボードから直接入力するようになった頃から、便利ではありますが、まず、
・漢字をど忘れしてしまう
・講義の内容をはっきり記憶にとどめておくことができなくなった
という事があります。番組の冒頭でも、何故ラジオがボケ防止によいのか、そして、アルツハイマー型の痴呆症に有効なのか、という事について、
・ラジオを聴くことで、耳から入った情報のイメージを膨らませる事で脳が活性化
・妄想、空想、想像をする事が脳の活性化につながる
という点が挙げられていました。その例として、ラジオドラマやニュース、さらには、スポーツの事がお話されていましたが、ひまわりも、20年以上前になるでしょうか、NHK のラジオドラマで放送されていた「江戸川乱歩シリーズ」にワクワクドキドキしていたのを、今でも覚えています。
番組では、ある大学の実際にあった例をお話されていましたが、便利になった反面、脳にとっては、後々「災い」を起こしてしまうやっかいな問題を抱えているようです。
それは、
・ある大学の論文の 67%が同じ様な内容の論文であった
・ネット上の情報を検索し、必要な所を「コピーアンドペースト(コピペ)」
・このようにして書き上げられた論文は ペーストの場所が違うだけで、ほぼ同じ様な内容
というものでした。このような事が、日常的に繰り返し行われていると、便利になった分だけ、脳には空白部分ができてしまうのだそうです。
番組のキャスターの方が、面白い事をお話されていました。かんさい土曜ほっとタイムでは、「ぼやき川柳(通称ぼやせん)」というコーナーが放送されていますが、そこへ投稿される「手段」が、どうも番組で採用される「川柳」と関連があるらしいというのです。
その「手段」とは、「メールかはがき」でした。どうも、メールで投稿される方々は、その場で、ワープロとかメールソフトで書き上げたものを、そのまま「送信」されるケースがほとんどなのではないのか、と分析されていました。
その点、はがきで投稿される方々は、何句かを思い浮かべ、それらを手で書き、メモし、作り上げます。しかも、書き上げたはがきに切手を貼り、郵便ポストまで歩いて行き、投函されます。
そのプロセスが一番大切で、それら一連の行動を伴って書かれた「川柳」が、番組で採用される確率が高いのではないのか、ということでした。
ゲストの方も、手紙や日記を手で書く事はとても大切な事で、
・一日に起こった事を全部思い出すという作業
・それを書く事で、記憶を確保する
ということが、脳のためにとてもよい刺激となるようです。すかさず、キャスターの方は、「ラジオを聴いて、せんりゅうを書く。そして、手紙やファックスで送る事」が、脳にはよい事になるんですね、とお話されていました。
今までの部分は、番組の本当に冒頭のところで、その後、だんだん本題へと入っていきました。まず、最初のキーワードは、「アルツハイマー型の痴呆症に陥りやすいタイプ」という事で
○ 65歳以上になると 4%がアルツハイマー型の痴呆症
・統計がでている
・高齢の方が増えれば増えるほど多くなる
○ アルツハイマー型の痴呆症のタイプ(生活習慣)
・不活発な生活
・寂しい思いでテレビをつけているだけ
・偏った食生活
・糖尿病、コレステロールが高い、高血圧の方々
の事柄をご指摘されていました。ここで、見えてくるのは「65歳以上」、「生活習慣」というキーワードでした。
以前、「2008.09.05 脳萎縮とアルツハイマー型痴呆症の関係」でも投稿しましたが、以上のキーワードは、その時に掲げた三つの事柄ととても重なって見えてくるようです。それは、
1. 有酸素運動 〜 二倍の予防効果
2. 話相手を持つ 〜 八倍の予防効果
3. 生活習慣病を予防 〜 6倍の予防効果
でした。基本的なところは、みな一緒のようですね。
番組では、次のステップとして、ラジオを「アルツハイマー型の痴呆症の予防にどのように活用するのか」という二つ目のキーワードのお話になりました。
この二つ目のキーワードは、一見すると相反する活用の方法のように見えます。
○ ラジオを「ながら族」で聴く
・ラジオを聴きながら同時に二つの事をする
・脳には難しい作業ではあるが、ある程度の付加をかける事
・右脳と左脳のバランスをとってあげる
・うつ病の原因の一つの仮説として、左脳を使い過ぎる
○ ラジオで集中力を身につける
・正しい情報を獲得するためには集中しないといけない
・きちんと順番に聴いていかないと獲得できない
という矛盾するかの様なラジオの聴き方は、脳が生まれながらに持っている「ある大原則」に対して、とても有効な手段となるのだそうです。その大原則というのは、
・生まれた時が脳細胞の数が最大で、その時点から徐々に減っていく
・脳細胞は、刺激をしないと死んでいく
という原則で、それを食い止めるための方法が、「脳を刺激する」事なのだそうです。実は、便利だと思ってやっている事が「脳にはかんばしくなく」、面倒くさいなぁと思ってやっていることが「脳には刺激を与える」事になるのだそうですよ。
ひまわりが便利だなぁと思っておこなっている事、一番最初に書きましたが、それがどうも、脳にはかんばしくなく、結果として、手書きで記録していたときと比べて、記憶にとどまっていない現実となっているようです。
具体的な例として、ラジオ以外では、
・ワープロから手書きへ
・日記を手書きで書く
・テレビをボンヤリして見ない
・本を読む
などがお話に登場してきました。ただ、ラジオのとても優れた点というのは、「ながら族」でいろいろな事ができる点にあったようです。こんな事もお話されていました。
お年寄りの方が、お孫さんなどに「お手玉遊び」を教えてあげる事でした。まず、
・お孫さんなどに教えてあげたら喜ぶだろうなぁという感情の芽生え
・お手玉を作ろうという創作意欲
・お手玉を実際に行っているときに、脳は複雑な作業をして活性化
・特に、動的な空間認識、知覚、運動などと関係 〜 実際に脳を調べると活性化
・お年寄りの方とお孫さんなどとの間のコミュニケーション
・お孫さんなどのリアクションを見ながら、その反応を敏感に見分ける
など、お年寄りの方々だけではなく、お孫さんなどにも、とてもよい効果が期待できるのだそうです。民話や昔話などにも、もちろん同じ様な効果が期待できそうです。
そして、いよいよ最後のキーワードである「前頭前野と思いやり人間らしい心」のお話が始まりました。先ほどの二番目のキーワードの内容である「脳を刺激する」事は、アルツハイマー型の痴呆症の予防に有効なだけではなく、脳の前頭葉、中でも「前頭前野」にとても関係があるようです。
この部分は、社会脳といわれており、何をすべきか、他人と自分はどう違うのかなど、もっとも人間らしい、人間らしさを与える部位で、「自己抑制」と密接な関係にあるのだそうです(「2008.03.11 絵本やアロマと前頭前野」)。
これは、怒りたい気持ち、喜びたい気持ちなどを抑制してコントロールできる事をいうのだそうで、今回の大きなテーマであるアルツハイマー型の痴呆症の中には、この「自己抑制」ができない方々が多いのだそうです。また、これは、「切れる」という方々の脳とも関連があるのだそうです(「2008.03.06 キレやすい人とセロトニンの関係」)。
この「前頭前野」を鍛えるためには、先ほどの二つのキーワードの例で示した以外に、
・ランチを新しいお店で楽しむ
・服装もどうでもいいのではなく、新しい服装へ変えてみる
・芸術的な事を行う
など、視覚だけでなく、聴覚や嗅覚など、五感をフルに発揮させる事が、「脳を刺激する」のにとても有効なようです。アロマテラピーでは、とても大切な部位である「嗅覚」のお話もされていました。
とても興味のあるお話でした。番組の最後には、キャスターの方が再度、まとめをしてくれました。
・よく歩き運動を行う
・栄養バランス
・芸術的な事に挑戦する
・仕事一筋から適当モードへ
・休みに自分の趣味を持つ
などが、「脳を刺激する」ことに関係し、アルツハイマー型の痴呆症の予防には、とても有効である、との事でした。そして、「川柳は手書きで」という「かんさい土曜ほっとタイム」らしいオチで締めくくられました。
ひまわりも、パソコンはどうにもならない様なので、せめて「iPhone は手書きで」という改善を、切に望みたいですね。中国語では手書き入力可能ですが、日本語は、まだ対応していません。
そうそう、今回のゲストの方は、やはり NHK の関係で、「ヨン様の熱烈なファン」である女性(60〜80歳)の方々の脳を調べた事があるのだそうです。
ヨン様の画像を見つめてウットリしているとき、その方の扁桃体(扁桃核)が「ピカッ」と光っていたのだそうですよ。扁桃体は「好きか嫌いか」を感じとる脳部位でした。ゲストの方は「恋愛の脳」といっておられました。
そう「恋愛」がとても「脳の活性化」によいようです。この扁桃体もまた、アロマテラピーと密接な関係にありました。
そして、脳の細胞は、減る一方であるといわれていましたが、脳の赤ちゃんがあり、減る一方ではなく、増えていく可能性があることも示唆されていました。
結局、現状にとどまらず、次のものを求めてやっていく、という事が大切で、いろんな趣味や好奇心を持って前向きに生きる事が、「脳を刺激する」最大の方法となるようでした。
日野原重明氏のお話を出されていました。何でも、三年先の講演まで、責任を持ってやるという前向きの気持ちを持って準備されているとか(「2007.09.16 生涯現役と存在の意義」)。
このように考えてくると、アルツハイマー型の痴呆症の方々の脳は「不活発」という事になるようです。今回の「おもしろ人物ファイル」で登場されたのは、和歌山県立医科大学医学部長の板倉徹氏でした。あ〜面白かった。
本当は、マインドマップで全体像を描きたかったのですが、時間がありませんでした。これって、面倒くさいなぁと思ってやらないことになるわけですから、「脳に刺激を与える」のではなく、全く反対の方向へと導いていることになりますよね。これ以上どうしよう!
● 関連記事
○「脳・神経関連の目次」
・「2008.09.05 脳萎縮とアルツハイマー型痴呆症の関係」
・「2008.08.21 痴呆症発症予知の客観的評価方法」
・「2008.04.05 ヒスタミンH3受容体とアルツハイマー病」
・「2008.03.11 絵本やアロマと前頭前野」
・「2008.03.06 キレやすい人とセロトニンの関係」
・「2008.02.23 アロマを利用した心の介護と痴呆症」
・「2007.09.16 生涯現役と存在の意義」
・「2007.03.05 失われた脳の機能を取り戻す」
・「2007.01.08 脳を鍛えることとコミュニケーション」
・「2006.12.18 認知症と介護」
・「2006.06.14 アルツハイマーと免役」
● 年度別目次 | 年度別 | / | 2008年 | / | 2007年 | / | 2006年 | / | 2005年 |
○ 関 連 情 報 | 精油の化学 | / | 植物油の化学 | / | 医療 | / | 脳・神経 | / | 薬と身体 | / | 福田安保理論 | / | 千島学説 | / | その他 |
今日も、朝から曇り空で、今にも雨が降り出しそうでしたが、道路が湿っていましたから、雨上がりなのでしょうか。二階の階段の真正面には、黄色に色づいたイチョウの葉っぱが目に飛び込んできます。
今日の最低気温は 6.5度、最高気温は 11.2度(14:29)と、昨日とは違って風もなく、ときおりお日さまが顔を見せるなど、わりと穏やかな日曜日でした(「2007.11.09 初冬の風物詩」)。
今日も山へ行ってきました。昨日は、元気な愛子の姿を写真に収めましたが、豆太郎も元気です。周りの山々は、紅葉が進んで本当にきれいです。ツルウメモドキも、随分赤い部分が多くなってきました。
厚い雲が出てはいますが、一方では、お日さまが顔を出しています。下の写真は、早咲きラベンダーの収穫をかねた剪定作業の様子です。この後、小雨がぱらついてきました。目まぐるしく天候が変わります。
下の写真、左と中央は、早咲き3号です。左が剪定前、中央は、剪定後です。とってもすっきりしました。これで、これから迎える冬の雪にも耐えることができます。右は、長い花穂を伸ばしているラベンダーおかむらさきです。こちらは、明日以降の仕事になりますね。
今日でようやく早咲きラベンダーの収穫けん剪定作業が終わりました。下の写真、左は、きれいに形を整えられた早咲きラベンダーです。中央は、まだ作業が進んでいないラベンダーおかむらさきです。
右は、先日、昨日と軒下へぶら下げられた干し柿です。
ここ数日で、随分紅葉が進んできました。毎日、ひまわりブログでは紅葉の様子をご紹介していますが、秋田市内は、今日あたりが見頃なのではないでしょうか。
桜の紅葉は、もう終わりに近づいていますが、雑木林の紅葉は、ピークを迎えている様子です。下の写真は、帰りの峠道の紅葉の様子です。左は、峠道を上がっているところからの風景。
中央は、下りにさしかかったところからの紅葉の様子、そして、右は、ずーっと下りきったところからの紅葉の様子です。この写真の左側には、こぶしの木があり、ほとんどど葉っぱがない状態でした。
下の写真は、今日のお昼ご飯です。昨晩食べただまこ鍋に、ラーメンの麺を入れて食べました。昨夜のだまこもち、味がしみていておいしかった〜。右は、おやつのドーナッツです。
下の写真は、今日の晩ご飯です。とんぺい焼きに、小松菜のおひたし、そして、納豆汁でした。
昨日(2008.11.08)の NHKラジオ(かんさい土曜ほっとタイム)で、「おもしろ人物ファイル」という番組が放送されていました。
今回の内容は、再放送(アンコール)だったようですが、「ラジオでボケ防止」だったっか、とても興味のある内容でした。さすがに、アンコールされるだけあり、かんさい土曜ほっとタイムというラジオ番組にピッタリでした。
もっとも、ひまわり自身が番組のタイトルをど忘れしてしまっていますから、もっと、ラジオを集中して聴かなあきませんね。これこそが、今回の中心となる内容でした。
ひまわり自身が、とても感じている事に、パソコンでセミナーの内容をキーボードから直接入力するようになった頃から、便利ではありますが、まず、
・漢字をど忘れしてしまう
・講義の内容をはっきり記憶にとどめておくことができなくなった
という事があります。番組の冒頭でも、何故ラジオがボケ防止によいのか、そして、アルツハイマー型の痴呆症に有効なのか、という事について、
・ラジオを聴くことで、耳から入った情報のイメージを膨らませる事で脳が活性化
・妄想、空想、想像をする事が脳の活性化につながる
という点が挙げられていました。その例として、ラジオドラマやニュース、さらには、スポーツの事がお話されていましたが、ひまわりも、20年以上前になるでしょうか、NHK のラジオドラマで放送されていた「江戸川乱歩シリーズ」にワクワクドキドキしていたのを、今でも覚えています。
番組では、ある大学の実際にあった例をお話されていましたが、便利になった反面、脳にとっては、後々「災い」を起こしてしまうやっかいな問題を抱えているようです。
それは、
・ある大学の論文の 67%が同じ様な内容の論文であった
・ネット上の情報を検索し、必要な所を「コピーアンドペースト(コピペ)」
・このようにして書き上げられた論文は ペーストの場所が違うだけで、ほぼ同じ様な内容
というものでした。このような事が、日常的に繰り返し行われていると、便利になった分だけ、脳には空白部分ができてしまうのだそうです。
番組のキャスターの方が、面白い事をお話されていました。かんさい土曜ほっとタイムでは、「ぼやき川柳(通称ぼやせん)」というコーナーが放送されていますが、そこへ投稿される「手段」が、どうも番組で採用される「川柳」と関連があるらしいというのです。
その「手段」とは、「メールかはがき」でした。どうも、メールで投稿される方々は、その場で、ワープロとかメールソフトで書き上げたものを、そのまま「送信」されるケースがほとんどなのではないのか、と分析されていました。
その点、はがきで投稿される方々は、何句かを思い浮かべ、それらを手で書き、メモし、作り上げます。しかも、書き上げたはがきに切手を貼り、郵便ポストまで歩いて行き、投函されます。
そのプロセスが一番大切で、それら一連の行動を伴って書かれた「川柳」が、番組で採用される確率が高いのではないのか、ということでした。
ゲストの方も、手紙や日記を手で書く事はとても大切な事で、
・一日に起こった事を全部思い出すという作業
・それを書く事で、記憶を確保する
ということが、脳のためにとてもよい刺激となるようです。すかさず、キャスターの方は、「ラジオを聴いて、せんりゅうを書く。そして、手紙やファックスで送る事」が、脳にはよい事になるんですね、とお話されていました。
今までの部分は、番組の本当に冒頭のところで、その後、だんだん本題へと入っていきました。まず、最初のキーワードは、「アルツハイマー型の痴呆症に陥りやすいタイプ」という事で
○ 65歳以上になると 4%がアルツハイマー型の痴呆症
・統計がでている
・高齢の方が増えれば増えるほど多くなる
○ アルツハイマー型の痴呆症のタイプ(生活習慣)
・不活発な生活
・寂しい思いでテレビをつけているだけ
・偏った食生活
・糖尿病、コレステロールが高い、高血圧の方々
の事柄をご指摘されていました。ここで、見えてくるのは「65歳以上」、「生活習慣」というキーワードでした。
以前、「2008.09.05 脳萎縮とアルツハイマー型痴呆症の関係」でも投稿しましたが、以上のキーワードは、その時に掲げた三つの事柄ととても重なって見えてくるようです。それは、
1. 有酸素運動 〜 二倍の予防効果
2. 話相手を持つ 〜 八倍の予防効果
3. 生活習慣病を予防 〜 6倍の予防効果
でした。基本的なところは、みな一緒のようですね。
番組では、次のステップとして、ラジオを「アルツハイマー型の痴呆症の予防にどのように活用するのか」という二つ目のキーワードのお話になりました。
この二つ目のキーワードは、一見すると相反する活用の方法のように見えます。
○ ラジオを「ながら族」で聴く
・ラジオを聴きながら同時に二つの事をする
・脳には難しい作業ではあるが、ある程度の付加をかける事
・右脳と左脳のバランスをとってあげる
・うつ病の原因の一つの仮説として、左脳を使い過ぎる
○ ラジオで集中力を身につける
・正しい情報を獲得するためには集中しないといけない
・きちんと順番に聴いていかないと獲得できない
という矛盾するかの様なラジオの聴き方は、脳が生まれながらに持っている「ある大原則」に対して、とても有効な手段となるのだそうです。その大原則というのは、
・生まれた時が脳細胞の数が最大で、その時点から徐々に減っていく
・脳細胞は、刺激をしないと死んでいく
という原則で、それを食い止めるための方法が、「脳を刺激する」事なのだそうです。実は、便利だと思ってやっている事が「脳にはかんばしくなく」、面倒くさいなぁと思ってやっていることが「脳には刺激を与える」事になるのだそうですよ。
ひまわりが便利だなぁと思っておこなっている事、一番最初に書きましたが、それがどうも、脳にはかんばしくなく、結果として、手書きで記録していたときと比べて、記憶にとどまっていない現実となっているようです。
具体的な例として、ラジオ以外では、
・ワープロから手書きへ
・日記を手書きで書く
・テレビをボンヤリして見ない
・本を読む
などがお話に登場してきました。ただ、ラジオのとても優れた点というのは、「ながら族」でいろいろな事ができる点にあったようです。こんな事もお話されていました。
お年寄りの方が、お孫さんなどに「お手玉遊び」を教えてあげる事でした。まず、
・お孫さんなどに教えてあげたら喜ぶだろうなぁという感情の芽生え
・お手玉を作ろうという創作意欲
・お手玉を実際に行っているときに、脳は複雑な作業をして活性化
・特に、動的な空間認識、知覚、運動などと関係 〜 実際に脳を調べると活性化
・お年寄りの方とお孫さんなどとの間のコミュニケーション
・お孫さんなどのリアクションを見ながら、その反応を敏感に見分ける
など、お年寄りの方々だけではなく、お孫さんなどにも、とてもよい効果が期待できるのだそうです。民話や昔話などにも、もちろん同じ様な効果が期待できそうです。
そして、いよいよ最後のキーワードである「前頭前野と思いやり人間らしい心」のお話が始まりました。先ほどの二番目のキーワードの内容である「脳を刺激する」事は、アルツハイマー型の痴呆症の予防に有効なだけではなく、脳の前頭葉、中でも「前頭前野」にとても関係があるようです。
この部分は、社会脳といわれており、何をすべきか、他人と自分はどう違うのかなど、もっとも人間らしい、人間らしさを与える部位で、「自己抑制」と密接な関係にあるのだそうです(「2008.03.11 絵本やアロマと前頭前野」)。
これは、怒りたい気持ち、喜びたい気持ちなどを抑制してコントロールできる事をいうのだそうで、今回の大きなテーマであるアルツハイマー型の痴呆症の中には、この「自己抑制」ができない方々が多いのだそうです。また、これは、「切れる」という方々の脳とも関連があるのだそうです(「2008.03.06 キレやすい人とセロトニンの関係」)。
この「前頭前野」を鍛えるためには、先ほどの二つのキーワードの例で示した以外に、
・ランチを新しいお店で楽しむ
・服装もどうでもいいのではなく、新しい服装へ変えてみる
・芸術的な事を行う
など、視覚だけでなく、聴覚や嗅覚など、五感をフルに発揮させる事が、「脳を刺激する」のにとても有効なようです。アロマテラピーでは、とても大切な部位である「嗅覚」のお話もされていました。
とても興味のあるお話でした。番組の最後には、キャスターの方が再度、まとめをしてくれました。
・よく歩き運動を行う
・栄養バランス
・芸術的な事に挑戦する
・仕事一筋から適当モードへ
・休みに自分の趣味を持つ
などが、「脳を刺激する」ことに関係し、アルツハイマー型の痴呆症の予防には、とても有効である、との事でした。そして、「川柳は手書きで」という「かんさい土曜ほっとタイム」らしいオチで締めくくられました。
ひまわりも、パソコンはどうにもならない様なので、せめて「iPhone は手書きで」という改善を、切に望みたいですね。中国語では手書き入力可能ですが、日本語は、まだ対応していません。
そうそう、今回のゲストの方は、やはり NHK の関係で、「ヨン様の熱烈なファン」である女性(60〜80歳)の方々の脳を調べた事があるのだそうです。
ヨン様の画像を見つめてウットリしているとき、その方の扁桃体(扁桃核)が「ピカッ」と光っていたのだそうですよ。扁桃体は「好きか嫌いか」を感じとる脳部位でした。ゲストの方は「恋愛の脳」といっておられました。
そう「恋愛」がとても「脳の活性化」によいようです。この扁桃体もまた、アロマテラピーと密接な関係にありました。
そして、脳の細胞は、減る一方であるといわれていましたが、脳の赤ちゃんがあり、減る一方ではなく、増えていく可能性があることも示唆されていました。
結局、現状にとどまらず、次のものを求めてやっていく、という事が大切で、いろんな趣味や好奇心を持って前向きに生きる事が、「脳を刺激する」最大の方法となるようでした。
日野原重明氏のお話を出されていました。何でも、三年先の講演まで、責任を持ってやるという前向きの気持ちを持って準備されているとか(「2007.09.16 生涯現役と存在の意義」)。
このように考えてくると、アルツハイマー型の痴呆症の方々の脳は「不活発」という事になるようです。今回の「おもしろ人物ファイル」で登場されたのは、和歌山県立医科大学医学部長の板倉徹氏でした。あ〜面白かった。
本当は、マインドマップで全体像を描きたかったのですが、時間がありませんでした。これって、面倒くさいなぁと思ってやらないことになるわけですから、「脳に刺激を与える」のではなく、全く反対の方向へと導いていることになりますよね。これ以上どうしよう!
● 関連記事
○「脳・神経関連の目次」
・「2008.09.05 脳萎縮とアルツハイマー型痴呆症の関係」
・「2008.08.21 痴呆症発症予知の客観的評価方法」
・「2008.04.05 ヒスタミンH3受容体とアルツハイマー病」
・「2008.03.11 絵本やアロマと前頭前野」
・「2008.03.06 キレやすい人とセロトニンの関係」
・「2008.02.23 アロマを利用した心の介護と痴呆症」
・「2007.09.16 生涯現役と存在の意義」
・「2007.03.05 失われた脳の機能を取り戻す」
・「2007.01.08 脳を鍛えることとコミュニケーション」
・「2006.12.18 認知症と介護」
・「2006.06.14 アルツハイマーと免役」