みなみの香草屋 Blog

自然と共に共存し、植物の持つすばらしい力を借り、心身共に健康で過ごせるための、植物療法(フィトテラピー)について

肝斑

2009年06月24日  肝斑や美白にまつわるいろいろな記事 1
2007年08月31日  トラネキサム酸の抗プラスミンと肝斑

肝斑や美白にまつわるいろいろな記事 1

○ 履歴 : 2007「2007.06.24 現在でも貴重なタイムCT4最低 17.0 最高 25.4
○ 履歴 : 2008「2008.06.24 植物療法 皮膚科学と化学 その6
記録なし
○ 気温 : 秋田 今日の 最低 15.6度(03:57)最高 26.1度(13:39)
○ 気温 : 東京 今日の 最低 22.1度(11:13)最高 26.9度(17:37)(00:00 〜 24:00)

朝起きると、東京は、雨がシトシト降っていました。少々遅めの朝食をとり、昨日のセミナーの資料を整理しました。お昼を少し過ぎた頃には、降っていた雨がほとんどやんでいました。

午後から、いつものように、表参道にあるサロンへおじゃましました。先日お送りさせていただいたラベンダーの生花が、きれいにドライになっていました。ドライにするときには、葉っぱは、全て落としてからの方がいいですよ。

20090624朝食 20090624ラベンダー早咲き3号ドライ 20090624リンゴ

サロンのオーナーの方と、遅い昼食でしたが、近くのクレープ屋さんでご一緒しました。上の写真、右は、コンソメスープのように写っていますが、リンゴのサワーだったかな?? メニューを思い出せません・・・

下の写真、左が、クレープです。そば粉のクレープでガレットというメニューでした。タマゴとハムとチーズとトマトだったかな?? こちらもメニューを思い出せません。やはり、メモらないといけませんね。

中央は、自家製のココアでした。今日の東京は、午後から、お日さまが出てきて、昨日同様蒸し暑かったのですが、外のテーブルでいただきました。

近くに駐めてあった車。何ていう車かなぁ。

20090624クレープガレット 20090624ココア 20090624車

車だけでなく、植物の方にも目がいきました。葉っぱにトゲのような模様のある植物で、ジュニパーのような実がビッシリとついていました。

サロンで、いろいろな雑誌を見ていると、エステティックに関係のある記事が載っていました。季節柄、肝斑や美白にまつわる特集が載っていました。

とても面白かったのが、メラノサイトが作り出すメラニンの生成に関連して、

● メラノサイト(色素形成細胞)
○ メラノサイトで産生されるメラニン(抗チロシナーゼ作用の期待)
・産生にかかわっている酵素チロシナーゼ
・メラノサイト内でのシグナル伝達
○ メラノサイトに存在する受容体(メラノサイト刺激物質抑制の期待)
・肥満細胞とヒスタミン
・線維芽細胞とメラノサイト増殖因子(MGF)

など、どの段階で、どの過程で、どのようにして産生されるのかが詳しく載っていました。以前2006.10.18 AMPの若返り効果と植物療法でも投稿した「エナジーシグナル AMP」のお話も載っていましたよ。

メラノサイトやメラニンについては、

2009.07.16 日中の活動と炎症と色素沈着との関係
2007.08.31 トラネキサム酸の抗プラスミンと肝斑
2006.11.02 メラニンとストレス
2006.11.01 メラニンの役割と生成

これらの事柄がいろいろ解明されてくると、それぞれの条件に応じたハーブや精油の選択と、それらの利用方法も知らないといけません。

興味は尽きませんでしたが、もう出発の時間でした。時間があれば、また、整理してご紹介したいと思っています(
2009.07.16 日中の活動と炎症と色素沈着との関係)。中央の写真は、午後七時十分頃の西の空の様子です。

20090624何の実? 20090624午後七時過ぎの西の空 20090624表参道のお花屋さん1

上の写真、左と、下の写真、右は、このブログでたびたび登場する表参道のお花屋さんです。きれいなバラの花とあじさいがありました。

20090624表参道のお花屋さん2 20090624会津地鶏鶏めし1 20090624会津地鶏鶏めし2

上の写真、中央と右は、今日の晩ご飯。会津地鶏 鶏めし。思わず買ってしまいました。最終の新幹線で秋田へ帰ってきましたが、秋田駅を降り立つと、秋風のような冷たい風を感じました。

トラネキサム酸の抗プラスミンと肝斑

今日の秋田は、昨日とは違い、朝から小雨の降る天気でした。しかも、とてもおかしな気温の変化を示しました。朝の最低気温は

・前日の午後 09:00 から今日の午前 9:00 まで18.8度
・今日午前 11:16 に記録した 16.5度

でしたが、日中の最高気温は

・今日の午前 00:00 から今日の午後 3:00 まで 20.9度(今日の午前 00:57 記録)
・今日の午前 09:00 から今日の午後 09:00 まで 18.8度

と、ようは、今日の午前 00:57 に記録した 20.9度が、最高気温で、日中は、ずっと寒かったという事でした。一番差肌寒さを感じたのが、山から帰ってきてからだったようです。

下の写真は、寒くなりかけていた時分のラベンダーの畑の様子です。中央は、ラベンダーナナ成沢ですが、右のラベンダー早咲き 3号は、かなり蒸れて傷んでいるのがわかります。

20070831ラベンダーの畑 20070831ラベンダーナナ成沢 20070831早咲き3号

下の写真、左は、ラベンダーおかむらさきですが、やはりちょっと傷んでいる様子です。中央は、コクワ。右は、田んぼの様子です。かなり稲穂が色づき始めているのがわかります。

20070831ラベンダーおかむらさき 20070831コクワ 20070831稲穂

下の写真、左は、今日のお昼に食べた野菜と魚介類が入ったうどんです。中央、右は、雨上がりのピンクのバラの花びら。

20070831野菜と魚介類のうどん 20070831雨上がりのバラ1 20070831雨上がりのバラ2

下の写真、左は、サルスベリの花です。中央と右は、今日の晩ご飯。ノンフライのカボチャコロッケと豆、野菜・ズッキーニのスープです。

20070831サルスベリ 20070831ノンフライカボチャコロッケ 20070831豆や野菜ズッキーニのスープ

下の写真も、今日の晩ご飯です。左は、キャベツとモヤシの炒め物。中央は、ピーマンとシラス干しの炒め煮です。右は、いただいた「ラベンダーはなもいわ」のドライフラワーです。このラベンダーは、清々しい甘さが特徴。「はなもいわ」の花穂までいただいて来ました。夕方、暗くなってましたが、差し芽をしました。

20070831キャベツモヤシ炒め 20070831ピーマンとシラス干しの炒め煮 20070831ラベンダーはなもいわのドライフラワー

先日の新聞(2007.08.23 秋田魁新報 夕刊)に「しみ改善の成分配合」というタイトルで「厚労省承認 医薬品を販売へ」というサブタイトルの記事が載っており、2007.08.26 トラネキサム酸の不思議な働きでは、「しみ改善の成分配合」である「トラネキサム酸」の本来の働きをご紹介しました。

トラネキサム酸」は、本来「抗プラスミン」作用を示すことで、抗止血、抗炎症、抗アレルギーのために処方されていました。

しみは、植物療法の分野である「フィトエステティック」でも、重要な関心事ですので、今日は、上記タイトルである「
しみ改善の成分配合」としての「トラネキサム酸」について、調べてみました。

下記の図は、しみのもとである「メラニン」がどのような要因により「
刺激、活性化」されて、産生されるのかを示しています。

20070831メラニン産生の要因

あるメディカルエステティックでは、30〜40代の女性に見られる「肝斑」の多くは、

・目の下の頬のあたり
・眉の上のあたり
・鼻の下などの口のわまり

に、ぼんやりと、あるいは、べったりと左右対称に出てくる薄茶色のしみで、

○ 女性ホルモンとの関係
・妊娠、分娩、閉経、経口避妊薬投与などがきっかけ
○ ホルモン以外の要因
・紫外線を浴びると濃くなる
・疲れやストレス、睡眠不足など
○ 老人性色素斑
・頬やこめかみに出来る境界のはっきりとした大小の薄茶色のしみ
・過酸化脂質による退行性色素斑

などを要因として掲げていたようです。

植物療法の分野である「フィトエステティック」でも、同じような要因で、肌の「好発部位」といわれる所にあらわれている「深在性(真皮性)色素沈着
」を手がかりに、メラニン産生の要因を探ります。

上記図にある、紫外線や、赤外線、熱は「浅在性(表皮性)色素沈着
」の要因として表現されていますが、これらはまた、「深在性(真皮性)色素沈着」を悪化させる要因ともなっています。

下の図は、メラノサイトで産生されたメラニンが、表皮の中でどのような過程を経て角化角解していくのかや、真皮にたん落したメラニンとマクロファージの関係などをあらわしています(
図は IPA 国際植物療法協会の資料を参照)。詳しくは、2006.11.01 メラニンの役割と生成を参照下さい。

20061101メラニンの産生と表皮角化

メラノサイトで産生されたメラニンが、本来であれば、表皮の中で「還元」されるのですが、次々とメラニンが産生されると、その還元が間に合わなくなり、「表在性(表皮性)色素沈着」を引き起こす事になります。

一方、真皮にこぼれ落ちたメラニンを、マクロファージが取り込み、その場に居座ってしまうことで色素沈着を引き起こす場合もあります。この色素沈着は「深在性(真皮性)色素沈着」といわれています。医学的には「肝斑」と呼ばれているようですが、植物療法の分野である「フィトエステティック」では、皮膚のどの部位に色素沈着が起こっているかで、分類されているようです。

下の図は、メラニンを作るメラノサイト(色素形成細胞)をあらわしています(
図は IPA 国際植物療法協会の資料を参照)。

20061101メラノサイト

メラノサイトでは、アミノ酸の一種「チロシン」が、いろいろな過程を経てメラニンへと変化していきます。このメラノサイトは、基底細胞層の細胞の間に、10個に 1個の割合で配置されており(現在では、もっと多くの基底細胞の数に対して 1個の割合ともいわれているようです)、外側や内側からの刺激に対して、生体を防御するためにメラニンを産生し、そのメラニンを隣の細胞へ手のような突起(樹状)を利用して沈着させていきます。

下記の図は、その過程を図式化したものです。前述したいろいろな「刺激誘因物質」により、下垂体の中葉からは「色素細胞刺激ホルモン」が分泌され、メラノサイトへその情報を伝えます。

一方「刺激誘因物質」により、表皮細胞であるケラチノサイトからは、「
メラノサイト活性化因子」が、同じようにメラノサイトへとその情報を伝えるのだそうです。

20070831メラニン産生の機序

上の図は、それらの情報を受け取ったメラノサイトは、アミノ酸の一種「チロシン」を材料に「酸化酵素チロシナーゼ(チロジナーゼ)」によって、段階的にメラニンへと変化させていきます。そのメラノサイトに情報を伝える「メラノサイト活性化因子」である「プラスミン」が、今回の「トラネキサム酸」と、とても関係がある事がわかります。

また「酸化酵素チロシナーゼ」を抑制する「抗チロシナーゼ」作用を示す「L-システィンやビタミンC」、そして、トーパキノンを還元する働きの「ビタミンC」とも、関連性があります。

・メラノサイトでしみのもとであるメラニンが産生される「きっかけ」を作るのが「刺激誘引物質」
・その刺激を表皮細胞が受け取り「メラノサイト活性化因子」である「プラスミン」はメラノサイトへその情報を伝える
・ここで、抗プラスミン作用を示す「トラネキサム酸」が働くと、メラノサイトへは情報が伝達されず
・結果的にメラノサイトは、その分メラニンを産生することはない

一方、メラノサイトがメラニンの産生を始めている場合、

・メラノサイトは、その情報を受け取って、生体を防御するためにメラニンを産生する
・メラニンの材料は、アミノ酸の一種チロシン
・そのチロシンは、いくつかの段階で「酸化酵素チロシナーゼ」の働きで代謝され、最終的にはメラニンを産生
・「L-システィンやビタミンC」は「酸化酵素チロシナーゼ」を抑制する働きをする
・「ビタミンC」は、代謝の途中で産生される「ドーパキノン」を還元する働きをする
・結果的にメラノサイトは、これらの働きにより、その分メラニンを産生することができなくなる

ということになるようです。今日のブログを書いている途中で、「トラネキサム酸」の持っている「止血作用」や「抗炎症作用」と、今回の「色素沈着(肝斑)の改善」との関連性に対して、頭の中でちょっとした疑問な点がでてきました。それは「自律神経と免疫の法則」を考えた場合です。今度は、そのことを調べてみたいと思います。

そうそう、植物療法の分野である「フィトエステティック」では、色素沈着ができる要因に、あるいは、出来ている部位の手当てに「植物」をよく利用しますよ。

● 関連記事
・「2007.08.31 トラネキサム酸の抗プラスミンと肝斑」

2007.08.26 トラネキサム酸の不思議な働き
2006.11.02 メラニンとストレス
2006.11.01 メラニンの役割と生成
2006.02.25 普段は納豆菌、薬は納豆禁
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プロフィール

ひまわり

○ 佐藤 喜仁(さとうよしひと)
・1955年(昭和30)年
 12月生まれ
・福島県会津高田町出身
○ 1974年(昭和49年)3月
・福島県立大沼高等学校
・普通科卒業
○ 1978年(昭和53年)3月
・京都産業大学
・経営学部 経営学科
(会計学専攻) 卒業
○ 1980年(昭和55年)3月
・京都産業大学
・大学院 経済学研究科修了
○ 1981年(昭和56年)〜
  1987年(昭和62年)
・税理士事務所勤務
○ 1987年(昭和62年)12月
・ハーブ専門店
 みなみの香草屋開業
・自社農場でハーブの生産、
 出荷
・ショップでハーブやアロマ
 関連商品の販売
・サロンでのトリートメント
・ショップやサロンへ商品供給
 とアドバイス
○ 1997年(平成9年)6月
・秋田アロマテラピースクール
 開講
○ 現在、秋田市で
・アロマテラピーと
 フィトテラピー(植物療法)
 を学びながら、ショップや
 サロンを営み、スクールも
 開講しています

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