● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧です(月別に並べてあります)
植物療法に関係のある記事のもくじ(2005.06.04 〜 現在まで)

今日は朝からかなりの雨降り。昨夜は快晴の天気でしたが、夜中には、雨が降り出していました。ただ、セミナーの始まる 10時近くには、上がっていた様子。結局日中は、日もさす暖かな天気でした。

20061109ミンチカツ 20061109ヤマゴボウと朝鮮漬け 20061109ブロッコリー

上の写真は、昨夜の晩ご飯のおかず。左から、メンチカツ、ヤマゴボウと朝鮮漬け、それにブロッコリーです。

20061110会津から届いた柿 200611大きな栗 20061110ハーブティー

朝早くから、「ごめんくださ〜い」の声。会津から木箱に入った「さわし柿」が届きました。種類は「大初作(おおはっさく)」と「不知身柿(みしらずがき)」でした。これらの柿は、渋柿で、アルコールで渋ぬきをします。開封日があって、ここ数日で、その渋がぬけるようです。種がゼル状になっていて、甘くておいしい柿なんですよ。

先日のアロマテラピーセミナー(
2006.11.06 アロマテラピーセミナー2006 その3)で、「皮膚電気抵抗(交感神経の緊張)を使った目で見るアロマテラピー」では、良導絡チャートを利用したアロマテラピーの評価について、七つの症例が発表されました。

その中に、左半身の軽いしびれの症例が紹介されていました。発表当日は、初めての概念であり、聞きなれない言葉も手伝って、あまり理解することができませんでした。

しかし、発表者の方が、チャートの読み取りによって、処方した精油のブレンドを利用することで、ある程度は回復できたものの、皮膚電気抵抗が高かった特定の良導絡には、別の精油を使って改善できた、という点にとても興味を持っていましたので、もう一度、資料と使われた精油をチェックしてみました。

詳細は省略させていただきますが、皮膚電気抵抗のチャートと、サーモグラフを使って、目に見える評価が行われます。その結果、

・左右両方の皮膚電気抵抗を計測した結果、左右に差を読み取る事ができた
・最初、針治療を三回した結果、少しは変動した
・サーモグラフによる皮膚温測定の結果、左が低下していることがわかるので、ここで精油を塗布しマッサージ
・そこに利用したのが、うっ血にレモン、心臓の強壮にサンダルウッド、加温するのにブラックペッパーを加えて、足に塗布
・首だけの治療だけでは治らなかったと思うということでした

ただ、依然として F4 が高いということで、

・この良導絡の電流量の多い場合に、考えられる部位を統計的な手法で求めた「良導絡症候群表」を照らし合わせる
・この良導絡は、腰痛や、後頚部凝り、足神経異常、座骨神経異常の症例が多い
・F4の良導絡というのは、膀胱良導絡といわれ、頭のてっぺんから足の指先まで続いている経絡のようです(参考資料の良導絡経絡図より)

・そこで、タイム サツレオイデス Thymus satureioides、ユーカリ レモン Eucalyptus citriodora、シトロネラ ジャワ Cymbopogon winterianus、ウィンターグリーン Gaultheria ProclumSbens を植物油にブレンドしたものでマッサージ
・結果は、高かった F4の値が下がった

ということでした。
そこで、まとめですが、

・皮膚電気抵抗の計測の結果、どこに原因があるのか評価が可能
・その原因を改善するために利用した、東洋医学の針治療に対しての評価も目で見る事が可能
・精油を利用するアロマテラピーに関しても、皮膚電気抵抗が低下している事を評価する事が可能
・また、特定の良導絡の皮膚電気抵抗と、病気発症統計データを突き合わせることで、その症状に適切な精油を用いた結果起こった皮膚電気抵抗の低下を評価する事が可能

ということで、西洋医学では、評価検証することのできなかった心理的要因、自律神経機能のバランスの乱れを、皮膚電気抵抗を使うことで、評価が可能となり、良導絡チャートの活用によって、精油の実際の効果を検証することができるようになりました。

ちなみに、最後に使われた精油に含まれている芳香成分類、芳香分子などを表にまとめてみました。ブレンドされていた精油の芳香成分類の主な作用、芳香分子の固有作用が、良導絡チャートを通して評価されたことになるようですね。

発表者の方が、「私のマッサージがうまいとその人は思っています。マッサージではなく、この精油をつけてマッサージをしのが効果があったと思います」と述べておられましたよ。

20061110精油のblend

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精油の化学関連の目次
2007.02.01 良導絡測定値とアロマテラピー
・「2006.11.10 皮膚電気抵抗と精油の評価」

2006.11.06 アロマテラピーセミナー2006 その3