みなみの香草屋 Blog

自然と共に共存し、植物の持つすばらしい力を借り、心身共に健康で過ごせるための、植物療法(フィトテラピー)について

病気にならない生き方

2010年03月20日  二つの生き物の合体とがんの謎
2010年03月12日  病気にならない生き方

二つの生き物の合体とがんの謎

○ 履歴 : 2008「2008.03.20 セミナーのカリキュラムとスケジュールの作成 1+ 5.6 / + 14.4
○ 履歴 : 2009「2009.03.20 電気座標系における芳香成分類と家電製品との関係
+ 5.4 / + 9.3
○ 気温 : 今日の最低 + 4.3(05:56)最高 + 7.9(14:30)/ 昨日 : - 2.7 / + 7.2

昨晩から降り続いていた雨は、ほとんどやんでいました。それでも、霧雨よりももっと少ない雨が、一日中続いていたようです。今日の秋田は、植物たちを成長へと育む雨のような感じがして、天候は悪くても心地のよい一日でした。

今日は、午前中山へ行ってきましたが、ラジオから、福島県内の気温がめちゃくちゃ高い事を知りました。そしたら、会津では、最低 - 0.7 / 最高 + 18.8 と、18度を超えて 20度に迫る勢いだったようですね。

下の写真、左は、杉の枯れ葉や枝などを持ち上げて育ってきたスイセンの花芽です。中央と右は、今日のラベンダーの畑の様子です。

20100320スイセンの花芽 20100320ラベンダーの畑1 20100320ラベンダーの畑2

傘をささなくても、それほど濡れる事はありませんでした。完全に雨がやんでいたのかもしれません。ラベンダーの畑は、いつになくしっとりと輝いて見えました。

下の写真、左から、ラベンダーナナ成沢、ラベンダー早咲き3号、そして、ラベンダーおかむらさきです。早咲き3号は、昨年遅く先端をカットしたため、いまだに、茶色っぽい枝が残っています。

20100320ラベンダーナナ成沢 20100320ラベンダ早咲き3号 20100320ラベンダーおかむらさき1

下の写真、左も、ラベンダーおかむらさきです。中央や右の写真のように、おかむらさきの株には、昨年から枯れている枝がとても目立っています。

20100320ラベンダーおかむらさき2 20100320ラベンダーの畑3 20100320ラベンダーの畑4

下の写真、左は、赤い花をつける花梅です。つぼみがはじけて、花がほんの少し開き始めたようです。中央は、栗の畑の方角から望んだラベンダーの畑です。雨粒が松の葉っぱで輝いていました。

20100320花梅の花 20100320ラベンダーの畑5 20100320山の風景

下の写真、左は、豆太郎です。中央は、大きくふくらんだつばきの花芽です。先端の新芽も動き始めたようです。

20100320豆太郎 20100320つばきのつぼみ 201003カレーライス

上の写真、右と、下の写真、左は、今日のお昼ご飯です。今日もカレーライスでした。そこに、おからとニンジンみそ炒めがついていました。そして、ふろふき大根でした。大根の上には「つけてみそかけてみそ」をかけました。

右の写真は、午後六時前の外の様子です。道路が濡れてはいますが、雨は降っているのかどうかわからない状態です。こんな感じで一日が過ぎました。

20100320ニンジンのみそ炒め 20100320ふろふき大根 20100320夕方の様子

下の写真は、今日の晩ご飯です。大根とクコと桃の酢のもの、お昼にも食べたふろふき大根、そして、カツ丼でした。

20100320大根と桃の酢のもの 20100320ふろふき大根 20100320カツ丼

こちらもお昼と一緒のおからです。そして、大好物のじゃがいもとタマネギのみそ汁でした。ご飯を食べ終えると、テレビでは、京都のさくら巡りを放送していました。右は、テレビから撮った「八重紅枝垂桜」です。確か、平安神宮だったかと思います。

京都のさくらは、

2006.04.18 京のサクラその2
2006.04.17 京のサクラ

でも、載っけました。そういえば、昨日、京都ではさくらの開花の便りがあったはず。

20100320おから 20100320じゃがいもとタマネギのみそ汁 20100320京のさくら

先日は、安保徹氏の講演があり、

2010.03.12 病気にならない生き方

でもご紹介したように、病気にならない生き方についての講演をご紹介しました。いつもこのブログでご紹介している「
過度な交感神経の緊張」を引き起こす「生き方」こそが、病気を引き起こす方向へと導き、いろいろな体調のトラブルを引き起こす事になりました。

その生き方や暮らし方を、六つのポイントに大別しお話されていました。

1. 長時間労働
2. 心の悩み
3. 怒り癖
4. 強い冷房の元で過ごすライフスタイル
5. 目の疲れを引き起こすライフスタイル
6. 薬をたくさん飲む習慣のあるライフスタイル

今日は、先日載っけることができなかった「がんの謎解き」についてのお話を考えてみたいと思います。

上記ポイントが、病気にならない生き方であるのに対して、「がん」という病気は、まさに、これらの生き方の究極の状態という事になりそうです。

その仕組みを、安保氏の講演で理解する事ができました。実は、2009.11.23 に NHK テレビで、ジャーナリストの立花隆氏の「がん」のお話が放送され、そのことが頭の中にありました。

最終的に、がん細胞もまた、正常な幹細胞の持つ「
身体を使う仕組みの多くの機能」を持っているために、正常な幹細胞に影響を及ぼさずに、がん細胞の機能だけをとめることは難しい、という事をお話されていました。

この放送については、後日時間があれば、まとめて、投稿したいと考えていますが、上記に示した考え方が、今日のブログのタイトルとまさに一致しました。

2010.03.21 がん細胞の謎を考える

立花氏の放送では、がんを攻撃して、身体が健康な状態へと戻るためには、どのような方法があるのかを、最新の情報を交えてお話されていました。結論は、先ほど示した通りでした。

ところが、今回の安保氏の講演では、いろいろな病気へと導いてしまう「
過度な交感神経の緊張」によって、過酷な内部環境、すなわち、

・低体温
・低酸素
・高血糖

の環境から生き延びようとして、「遺伝子を変異」させ、およそ 20億年前の分裂専門の細胞へと先祖返りを起こしている、という内容でした。

がん細胞が分裂を繰り返えすという身体の内部の状態については、まったく一緒だと思うのですが、がんという病気に対する考え方に違いがあるように思えました。

その違いが「
病気にならない生き方について」という事を考えていくと見えてきそうです。「がんの謎解き」については、とても面白いお話から始まりました。

「がんの謎も解けました。何でできるのか、わかりませんでした。みんな発がん物質にさらされて、遺伝子異常を繰り返して起こる事で、がんになると考えられています。

それが、二年前の一月十日の真夜中の二時に気がつきました。トイレから帰って寝ようとしたときに気がつきました。

それは、私たちは、一つの生き物のように見えますが、実は、二つの生き物の合体で出来ています。20億年前の生き物です。進化して生まれました。無酸素の地球で、分裂して、嫌気的な環境で、嫌気的バクテリアのような状態で生きてきました。」

として、何と、トイレから帰って寝ようとしたときという事ですから、アイディアは、いつ何時わき出すかわかりませんね。二年前ですから、2008年の01月10日ということになります。

このような状態で生きてきた生物が先祖だったのだそうですが、その頃から、光合成で酸素を作り出す光合成バクテリアが、酸素を作り出し始め、徐々に酸素の量が増えていくという地球環境へ変化して行ったようです。この点については、

「酸素でエネルギーを作るのは、解糖系です。糖を分解するから解糖でした。これで分裂していましたが、有害な酸素を効率よく使って、暖かい環境で効率よくエネルギーを作る生命体が求められて進化し、真核細胞が生まれました。

そのため、今まで酸素のない状態で生きてきた生き物にとっては、生きづらくなってきたに違いありません。そのため、その環境に対応する形で、酸素を効率よく使ってエネルギーを作り出す生物へと進化して行きました。」

とお話されていました。とても興味深かったのは、二つの条件下で、エネルギーを作り出す仕組みの違いや、そのエネルギーを使って活動する細胞の状態でした。

○ 無酸素でもエネルギーを作り出すことができる仕組み
・嫌気的な環境
・解糖系(グルコース → ピルビン酸 → 乳酸)
・瞬発力と分裂、成長
・皮膚や白筋など(ミトコンドリアが少ない)

○ 有酸素でもエネルギーを作り出すことができる仕組み
・好気的な環境
・ミトコンドリア系(グルコース → ピルビン酸 → アセチルCoA)
・持続力
・心臓や赤筋、脳神経など(ミトコンドリアが多い)

という内容でした。この二つの生き物の合体が、われわれ生物にあてはまり、成人の方であれば、それらの働きが 1:1 のエネルギー生成が起こっているのだそうです。

子供は、解糖系が優位で、お年寄りの方は、ミトコンドリア系が優位となるのだそうです。

「子どもは、解糖系が優位ですから、分裂して成長します。忙しく遊んですぐ疲れます。乳酸が作られますからエネルギー効率が悪いです。」

という事をお話されていました。また、こんな面白いお話もされていましたよ。

「お年寄りは、ミトコンドリア系で、瞬発力と解糖系は落ちます。お年寄りが怒ったり慌てたりしなくなります。自然に。ある程度のお年寄りでまだ怒っているのは、未熟な老人です。

また、ミトコンドリアの特徴は、エネルギー効率がいいです。乳酸をさらに使って、炭酸ガスと水まで分解します。お年よりは、三食では多くて、二食、一食ですから、江戸時代では、腹八分目でした。もっと年取ったらどうなるかというと、霞だけでいいです。」

とお話され、会場の笑いを誘いました。この事は、過度な交感神経の緊張の状態を取り去るのに、一役買っていたようです。

また、種の保存という観点からも、面白いお話をされていました。

「分裂の盛んな細胞は、精子です。わざと 5度くらい低いところにぶら下がっています。今の若い人は、一回の射精ででる精子が少なくなっています。

低くないとたくさんできません。分裂は酸素を遮断して、5度下げています。昔は、年頃の若者を裸にするお祭りをしていましたが、種族保存です。くれぐれも、厚手のパンツをはかない事をお願いします。

今回の講演で笑いを誘ったと思われる「語録集」を、時間があればこのブログに再度載っけてみましょうね。

これら二つの条件下で、エネルギーを作り出す仕組みの違いが理解できましたが、そのエネルギーを使って活動する細胞の状態については、

「ですから、一つの生命体に見えますが、無酸素でエネルギーも作れるし、有酸素でもエネルギーを作れる生物です。エアロビクス、これは、日本語に訳すと、有酸素運動です。ミトコンドリアを使って、酸素を使ってエネルギーを作ります。

ミトコンドリアは、脂肪もエネルギーとして使えます。我々は、無酸素のときに、これは、瞬発力と分裂を作り出します。締めつけて血流を止めると、酸素が遮断されて瞬発力がプラスします。

その謎に、一月十日に気がつきました。怒るのも瞬発力です。怒るときにどういう人が迫力ありますか。血流を遮断した方が、瞬発力があります。分裂は無酸素で低体温です。」

とお話されていました。このように考えてくると、がんの謎が見えてきます。その謎を解くカギ、それが「過酷な内部環境」の状態で、そのような環境へ導いてしまう要因が「過度な交感神経の緊張」でした。

そして、その過度な交感神経の緊張は、「
病気にならない生き方について」を考える事で、解きほぐすことができました。それが「健康で生きるための条件」でした。

ですから、病気になるような生き方を続けると、

2010.03.12 病気にならない生き方

でも示したような病気が引き起こされ、それをかえりみずに「
過度な交感神経の緊張」を続けると「過酷な内部環境」を自らが作りだしてしまい、その状態は、解糖系へと導かれ、瞬発力や分裂、成長の世界へ踏みいる事になってしまいます。

このときのキーワードが「
遺伝子の変異」でした。短い期間のストレスなどでは、瞬発力を得て危機を乗りきるのに有利に働く解糖系ですが、長い事その緊張が続くと、遺伝子を変異させて、分裂、成長の極みである「がん細胞」へと導いてしまいます。

これらの点については、

「大人の調和の時代に、やたらにガツガツ食べて、無理して、交感神経の緊張、低体温、低酸素、高血糖、これは、瞬発力にはプラスですが、持続力にはマイナスです。

持続力は、タンパク合成とかのエネルギーに使われていますから、あんまりガツガツ食べ無理すると、一時的にはいいですが、最終的にはやつれが出て来ます。

低体温、低酸素が続くと、過酷な内部環境が、解糖系でしか生きられない、分裂の世界でしか生きられないよう変化させようと、それで、遺伝子を変異させて、20億年前の分裂の専門細胞に先祖返りするのが、がんの特徴でした。」

とお話されていました。

いかがだったでしょうか。下記の図は、今までの事を、マインドマップ化したものです。

20100320二つの生き物

今日もやや交感神経の緊張が続いているようです。これから、お風呂に入り、身体を暖めて、お気に入りのベルガモット Citrus aurantium Bergamia (Ze)の香りで眠りにつこうと思います。

なお、
「・・・ 」内 は、当日、講演会場で、パソコンに直接入力した文章を、改めて整理しなおした「ひまわり個人の資料」です。

したがって、タイプミス、解釈の間違い等があるかもしれません。個人の勉強にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「
著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。

そうそう、皮膚が、解糖系で、瞬発力と分裂、成長の生き物だったとは。だから、表皮には、血管系がなかったのかなぁ。でも、ミトコンドリア系の手当の仕組みがいろいろ試みられていましたよね。

2006.10.18 AMPの若返り効果と植物療法

ミトコンドリア系で分裂を上げるような手当をしてますが、分裂の世界は解糖系でしたから、あ〜どうなんでしょうか。今度時間があれば、こちらの方も考えてみよ〜っと。

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福田安保理論関連の目次
2014.02.24 生体の恒常性と二つのエネルギー生成系とがんの関係
2014.02.16 遺伝子異常が原因のがんとそうでないがんとの関係
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2013.03.17 がんに備えるNK細胞の増加と活性は自律神経の相反する働きと連動
2012.02.07 がん細胞とp53遺伝子と酵素DYRK2と細胞周期の関係
2010.03.21 がん細胞の謎を考える
2010.03.12 病気にならない生き方
2010.03.02 特別講演 健康で生きるための条件
2008.07.29 ミトコンドリア遺伝子とヘムタンパク質からの連想ゲーム
2006.12.07 共存共栄の関係
2006.10.18 AMPの若返り効果と植物療法

病気にならない生き方

○ 履歴 : 2008「2008.03.12 ばっけの香りとさくらのつぼみ 2008- 1.3 / + 9.4
○ 履歴 : 2009「2009.03.12 骨髄幹細胞の基礎研究と臨床研究
- 1.0 / + 5.4
○ 気温 : 今日の最低 + 0.4(06:19)最高 + 11.6(12:23)/ 昨日 : 0.0 / + 5.4

今日の朝は、カーテン越しから青空が広がっていました。何だか、久しぶりに見たような感じがします。午前中いっぱい、この青空のよい天気が続きましたが、午後からは、空全体が曇りだしてきました。

それでも、午後遅くからは、きれいな青空が空いっぱいに広がって、気温も高かくとても穏やかな一日でした。

下の写真、左は、今日の朝の様子です。午前中から山へ行ってきました。真っ白に覆われていた雪がすっかり消えてなくなっていました。豆太郎は気持ちよさそう。まさに三寒四温、雪が降ってもお日さまにはかないませんね。

20100312今日の朝の様子 20100312豆太郎 20100312山の風景1

下の写真は、今日のラベンダー畑の様子です。今年の風景は、畑もそうですが、何か草の色が濃いような気がします。それだけ、雪の下の気温が高かったのでしょうか。

20100312ラベンダーの畑 20100312山の風景2 20100312山の風景3

下の写真は、今日のお昼ご飯です。あみの蒸し煮、ブロッコリーのマヨネーズサラダ、そして、タマゴ入りラーメンです。

20100312あみの蒸し煮 20100312ブロッコリーのサラダ 20100312タマゴラーメン

午後から、ノースアジア大学主催の特別講演、安保徹氏による「健康で生きるための条件」を拝聴しに行ってきました。講演はキャンパス内の古田記念講堂で行われました。

ノースアジア大学へ行くのは初めてです。お店からは、車で5〜6分くらいでしょうか、とても近い場所にあるのですが、いつも素通りしていました。

下の写真、左は、講演が行われるキャンパス内の古田記念講堂です。入り口には、今日の講演会会場を示す大きな看板が立っていました。そこから、望んだ太平山の風景です。このときは曇っていました。

20100312古田記念講堂 20100312講堂から太平山を望んだ風景 20100312安保徹氏講演会会場1

一時半から会場の受付が始まりました。ひまわりは、事前に登録していたので「322番」の札をお渡しして、すぐに入ることができました。というか、時間が早すぎたみたいです。

二時からの講演かと思っていたら、二時半からでした。何名の方を収容できるのでしょうか。五百名以上かと思いますが、その講堂を埋め尽くすほどの方々がいらしていました。

パソコンで打ち込みをするため、最上段の一番後ろのすみの席に腰掛け、開演を待っていました。講演は、あっという間の時間でした。

20100312健康で生きるための条件 20100312講演会会場内 20100312ノースアジア大学前から付属病院を望んだ風景

終わって外へ出てみると、お日さまがとてもまぶしく、素晴らしい青空が望めました。上の写真、右は、ノースアジア大学入り口から望んだ風景です。遠くには、白い大きな建物が見えました。

下の写真、左は、同じ場所から、太平山を望んだ風景です。中央は、今日の夕焼けの風景です。西の空には、ちょっと雲がありましたが、その間からきれいな夕焼けを望む事ができました。

201003122ノースアジア大学前から太平山を望んだ風景 20100312夕焼け空 20100312ふくたち菜と豆富のみそ汁

上の写真、右と、下の写真は、今日の晩ご飯です。ふくたち菜と豆富のみそ汁、野菜タップリのビーフン、あみの蒸し煮、大根と桃の酢のもの、小アジのマリネ、そして、ふくたち菜とアスパラ菜のおひたしでした。

20100312ビーフン 20100312あみの蒸し煮 20100312小アジのマリネ

今日は2010.03.02 特別講演 健康で生きるための条件や、上の記事でもご紹介したように、安保徹氏の講演がありました。

帰ってから、すぐ資料の整理をしました。確か、午後四時頃には終わりましたから、スライドや質疑応答の時間を含め、およそ一時間半の時間だったと思います。

比較的、ゆったりと、穏やかに、そして、親しみやすい津軽弁のなまりの入ったお話は、タイプするのが楽でした。キーボードを見ないで、タイプした方がミスが少なかったようです。

今回の講演では、まず第一に「無理や辛い目」を強いる事が、交感神経の緊張を促し、その事がきっかで病気の 70 〜 80%を理解できる事を述べておられました。

その一番やってはいけないことを、帰ってから先ほどまでやっているのですから、せっかくの講演で勉強した事が無駄になってしまいますね。

ミスタイプや、聞き取れなかった部分を、文脈の流れや、今まで勉強して来たことを含めて整理しました。そしたら、A4の用紙で、11ページもありました。下の写真が、その資料です。大写しにしたので、判読可能な部分もありますね。

中央の写真に、赤い文字が見えますが、この部分は、後半にお話された「がんの謎解き」の部分です。この事は、以前、NHK で放送された番組と、とても関連性のあるお話でした。この点については、後日、まとめてこのブログでも投稿したいと考えています。

20100312健康で生きるための条件1 20100312健康で生きるための条件2 20100312健康で生きるための条件3

以前、大阪でも安保氏の講演を拝聴した事があります。そのときもそうでしたが、今日も、ご紹介があるやいなや、すぐに本題へと入るスタイルでした。

「えっと、今の日本は、多少不況ですけど、平和でそれなりにいい時代だと思います。だけど、その割には病気になる方がすごく多くて、新聞とかテレビで耳にすると思いますが、医師不足になっています。これは、医者が少ないというよりは、病人が多いということかと思います。

ぜひ今日は、病気にならない生き方を学んで帰っていただきたいと思います。」

というお話から、講演が始まりました。病気にならない生き方を学ぶという事は、病気の本質をまず見極めなければいけません。その中心になるのが、いつもこのブログでもご紹介している「過度な交感神経の緊張」でした。

そのような交感神経の緊張を引き起こす「生き方」こそが、病気を引き起こす方向へと導き、いろいろな体調のトラブルを引き起こす事になります。

その生き方や暮らし方を、六つのポイントに大別しお話されていました。まず、そのアウトラインですが、

1. 長時間労働
2. 心の悩み
3. 怒り癖
4. 強い冷房の元で過ごすライフスタイル
5. 目の疲れを引き起こすライフスタイル
6. 薬をたくさん飲む習慣のあるライフスタイル

というところがポイントでした。面白い事に、これらの事柄を昔の病人と現在の病人との違いを述べて「時代が変わっても、身体をこわす別の原因があるからだと思います」とお話されていました。

面白い対比だったのは、

○ 長時間労働
・昔は、寒さ、ひもじさ、肉体的な重労働
・現在は、長時間労働、働き過ぎ
○ 強い冷房
・昔は、冬の寒さで血管の収縮
・今は、長い間の強い冷房

ということで、身体をこわす原因が、昔と現代では多少違ってきているという点でした。しかしながら、それらの根底にあるのが、交感神経の緊張でした。この事を「長時間労働」のお話の中で、

「私たちは、日中活動して、夜は眠ってバランスを取っていますが、一日中働きずくめ、悩みづけると一日中交感神経が緊張してしまいます。一時的な交感神経の緊張は、脈拍、血圧、血糖が上がり、活動できるようになりますが、これが長く続くと、いつも緊張、血圧が高く、血糖が高くなります。」

と説明されていました。

そして、このような状態が長い事続くと、「体温の低下」へと導く事になり、その事が次のステップである「物質の不溶化」へとつながっていく事になります。

物質の不溶化というのは、血管収縮が強くなって低体温が起こると、いろいろな物質が身体の中でなかなか溶けきらなくなってくる事をいうのだそうです。何でも「いろんな物質が温度依存性で溶解している」との事でした。

この説明につては、

「砂糖はお湯で溶かすと早いですが、水ではいくらかき混ぜても溶けません。低体温は、物質の不溶化を起こします。」

とお話されていました。そして、その事で、様々な病気を引き起こしているというのです。このような「体温の低下による物質の不溶化」によって、「胆石、痛風、結石など」の病気の成り立ちが理解できるというのです。

先ほどの、交感神経の緊張では、脈拍が早くなり、血圧が上昇し、血糖値が高い状態を作りだしてしまう事を説明されていましたが、今の「低体温による物質の不溶化」によって、すなわち、「交感神経の緊張」という状態を通して、病気を眺めてみると 70%から 80%までの病気を理解する事ができるという事でした。

ただし、とても興味のある事なのですが、交感神経の緊張だけではなく、副交感神経側に傾いた場合でも病気になるとという事も説明されていました。

「だいたい病気の成り立ち、それは、七割から八割ぐらいまでは、圧倒的に無理したり、辛い目にあう事で交感神経緊張になります。

ところが、今の日本のように国が豊になって、逆に副交感側に傾いた、休息とか睡眠を支える穏やかな働きをするのが副交感神経です。

脈が少なくなり、血圧が下がり、血糖が下がります。そして休息しますから、休息して穏やかになると病気とは関係ないと思われますが、こちら側に偏り過ぎても病気になります。残りのだいたい三割ぐらいが副交感神経でも病気になります。」

とお話されていました。

さらに、この副交感神経は、消化器系の活動にも深く関係しています。その事が「食べる事」へとつながっていきました。

美味しいご馳走を食べ、あまり運動をしない生き方によって、「ふくよかな身体をひ弱な筋肉で支える生き方ですから、疲れやすい病気」になるのだそうです。

このような事から、現代に生きる子供や若者たちへのお話へと進みました。同じような体型や病気が引き起こされ、さらに、疲れやすい身体から引き起こされる「気迫が湧かないという精神状態」を説明されていました。

そして、リラックスし過ぎることによって、先ほど登場した低体温の状態へと導かれる事になるのだそうです。交感神経の緊張が続いたときに起こる低体温は、血管の収縮が起こることで引き起こされましたが、こちらの場合は、リラックスのし過ぎによる血管の拡張による血液循環の低下とむくみにより引き起こされるのだそうです。

両極の状態で行き着くところは、どうも「低体温」ということになるようです。ですから、同じ低体温であっても、その過程が違うという事に注意を払う事が必要となりますね。

ですが、どちらの過程で低体温へと導かれた状態であっても、「身体を温める事」は、とても有効なのだそうです。昔から「冷えは万病の元」という事でお話されていました。

そこで登場して来たお話は、薬の事でした。この事については、

「薬は、みな冷やすようにできています。消炎鎮痛剤、ステロイド、冷やす薬です。一時的に楽ですが、腫れたり、熱を持ったり、痛いのはいやですので冷やします。薬を飲むと冷やします。無理をしても低体温、楽をしても低体温という状態に突入していきます。」

という様にお話されていました。

2005.12.25 プロスタグランジンと福田安保理論

次の話題は、痔や胃潰瘍、歯槽膿漏、さらには、子宮内膜症などといった様々な病気についてのお話でした。こちらを理解するために、白血球についての説明が続けられました。

ここで登場してくるのが「顆粒球とリンパ球」でした。顆粒球は、細菌などが侵入したときに、それらをやっつけるために働く白血球でした。その細菌などを処理するときには化膿性の炎症を引き起こし、その延長上に治癒が待っていました。

2005.12.31 体調とプロスタグランジン

リンパ球は、顆粒球が処理できない小さな異物に対して、身体を守ってくれる白血球で、ウィルスや異種タンパク、ハウスダストなどの小さな異物に立ち向かってくれます。

これらの白血球の「二本立て」の働きによって、身体が守られているのだそうです。ところが、これらの白血球も「自律神経の調節下」にありました。その説明は、伝達物質と受容体のお話を通して理解を深めることができました。

そして、それらの一定の「割合」によって、一生病気知らずで生きる事ができるのか、そうでないのかが決まるようでした。この事は、まさに今日の講演の「健康で生きるための条件」と密接な関わり合いを持っていることが理解できそうです。

「健康で自律神経のバランスがいい人は、顆粒球は、60%プラスマイナス 5%くらいです。リンパ球は、だいたい 30から40%の間です。35%プラスマイナス 5%のレベルの人は病気知らずで、一生病気知らずで生きる事ができます。」

とお話されていました。

当然、この割合を直接左右するのが「自律神経」でしたよね。そして、これらの白血球の働きを介して病気の本質も見えてきました。

顆粒球の持っている細菌処理の仕組みについて理解することで、常在菌との反応による炎症、そして、膿の産生、組織破壊によって引き起こされる様々な病気との関係が見いだせました。

代表的な病気は、歯周病、逆流性食道炎、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病などでした。

さらに、リンパ球は、敏感な世界へと導き、アトピーや喘息、じんましん、花粉症、通年性アレルギーなどの病気を引き起こしてしまう関係が見いだせました。

いずれの側における白血球のバランスの乱れは、難病といわれている病気をかなり含んでいるようです。

とても興味のある事なのですが、これらの関係の中で、顆粒球が増えたときの病気の病態が、リンパ球の減少とも関連づけてお話されている点でした。

その例として、ヘルペスや帯状疱疹などの病気が説明されていました。

「顆粒球が増えると副交感神経支配のリンパ球が少なくなりますので、大抵ウィルスが引き起こす病気が合併症として現れます。ヘルペスや帯状疱疹などが起こります。

ウィルスは、一端免疫が高くなって治りますが、外分泌腺とか神経節に潜伏しているウィルスは、免疫力が弱くなると暴れ出すようになっています。帯状疱疹とかは辛いときに現れます。」

とお話されていました。

また、リウマチなどの膠原病につても説明が行われました。膠原病については、
2009.07.21 自己免疫疾患とピロリ菌の関係でも投稿しましたが、リンパ球の多い女性の方に多く見られるとのことでした。

そのときのお話では、リンパ球側に傾くことで、「物質に敏感になると同時にストレスにも敏感」となり、その事が、いっきに免疫を抑制する事になって、組織破壊による自己抗体産生、さらには、ウィルスの活性を抑制する事ができなくなることで組織破壊が起こる事を説明されていました。

いかがだったでしょうか。「病気にならない生き方」とは、どうも、自律神経のバランスにあるようです。自律神経のバランスは、その方の「生き方やライフスタイル」にもっとも影響されます。

自律神経のバランスは、その支配下にある免疫細胞にも影響を与え、上記のような病気へと導くことになります。

この後、「がんの謎解き」にお話が進みました。この点につていは、とても興味深い内容でしたが、時間が来たようです。そうそう、リンパ球のところで、「リンパ球は腸で作られています」というお話が登場しましたが、通常の胸腺由来のリンパ球ではなく、この場合は、胸腺外のリンパ球でしたよね。

ひまわりの身体も精神衛生も、今日のブログタイトルに真っ向から反対する方向へと導かれているようです。この続きは、別の機会に投稿したいと考えています。

なお、
「・・・ 」内 は、当日、講演会場で、パソコンに直接入力した文章を、改めて整理しなおした「ひまわり個人の資料」です。

したがって、タイプミス、解釈の間違い等があるかもしれません。個人の勉強にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「
著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。

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福田安保理論関連の目次
2010.03.21 がん細胞の謎を考える
2010.03.20 二つの生き物の合体とがんの謎
2010.03.02 特別講演 健康で生きるための条件
2009.07.21 自己免疫疾患とピロリ菌の関係
2005.12.31 体調とプロスタグランジン
2005.12.25 プロスタグランジンと福田安保理論
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精油名

イランイラン
ウィンターグリーン
オレンジ スィート
オレンジ ビター

カモマイル ジャーマン
カモマイル ローマン
クラリセージ
グレープフルーツ
クローブ
コリアンダー

サイプレス
サンダルウッド
シダー
シトロネラ ジャワ
シナモン カッシア
ジャスミン
ジュニパー
ジンジャー
セージ
ゼラニウム エジプト

タイム ツヤノール
タナセタム
タラゴン
ティートゥリー

ニアウリ CT1
ネロリ

バジル
パチュリー
パルマローザ
プチグレン
フランキンセンス
ペパーミント
ヘリクリサム
ベルガモット
ベンゾイン

マジョラム
マンダリン
ミルラ

ユーカリ グロブルス
ユーカリ ディベス
ユーカリ ラディアタ
ユーカリ レモン

ラベンサラ
ラベンダー アングスティフォリア
ラベンダー スーパー
ラベンダー ストエカス
ラベンダー スピカ
リトセア
レモン
レモングラス
ローズ
ローズウッド
ローズマリー カンファー
ローズマリー シネオール
ローレル
プロフィール

ひまわり

○ 佐藤 喜仁(さとうよしひと)
・1955年(昭和30)年
 12月生まれ
・福島県会津高田町出身
○ 1974年(昭和49年)3月
・福島県立大沼高等学校
・普通科卒業
○ 1978年(昭和53年)3月
・京都産業大学
・経営学部 経営学科
(会計学専攻) 卒業
○ 1980年(昭和55年)3月
・京都産業大学
・大学院 経済学研究科修了
○ 1981年(昭和56年)〜
  1987年(昭和62年)
・税理士事務所勤務
○ 1987年(昭和62年)12月
・ハーブ専門店
 みなみの香草屋開業
・自社農場でハーブの生産、
 出荷
・ショップでハーブやアロマ
 関連商品の販売
・サロンでのトリートメント
・ショップやサロンへ商品供給
 とアドバイス
○ 1997年(平成9年)6月
・秋田アロマテラピースクール
 開講
○ 現在、秋田市で
・アロマテラピーと
 フィトテラピー(植物療法)
 を学びながら、ショップや
 サロンを営み、スクールも
 開講しています

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モノテルペン炭化水素類
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・γ-テルピネン
・パラシメン
・α-ピネン
・β-ピネン
・α-フェランドレン
・β-フェランドレン
・ミルセン
・リモネン
・d-リモネン
セスキテルペン炭化水素類 -
・β-エレメン
・δ-エレメン
・カマズレン
・ジンジベレン
・β-セスキフェランドレン
・デハイドロアズレン
・デハイドロカマズレン
セスキテルペン炭化水素類 +
β-カリオフィレン
・α-コパエン
・α-セドレン
・β-セドレン
・α-ヒマカレン
・β-ヒマカレン
・γ-ヒマカレン
・α-ブルネッセン
・β-ブルネッセン
モノテルペンアルコール類
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・ツヤノール-4
・trans-ツヤノール-4
・α-テルピネオール
・β-テルピネオール
・γ-テルピネオール
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