○ 履歴 : 2010「2010.04.23 郵便屋さん専用の足湯」+ 4.9 / + 7.9
○ 履歴 : 2011「2011.04.23 一日かけて作った資料はたった一枚」+ 8.8 / + 17.1
○ 気温 : 今日の最低 + 10.9(04:05)最高 + 15.1(12:24)24時|昨日 + 8.5 / + 14.7 23時
昨夜からシトシト雨が降り続いています。今日の朝になっても、雨足は強くはないのですが、優しく、静かに降り続いていました。
時々降りやむ事もありましたが、一日中、静かな雨模様の天気でした。今日の朝の気温は + 10.9度と、とても暖かで、最高気温こそ + 15.1度でしたが、毎正時の気温は、すべて十度台で推移し、穀雨の頃にふさわしい雨となりました。
昨夜、会津の妹から、生そばと野菜を送ったというメールが届いていましたが、その荷物は、午前九時前に到着しました。下の写真、左と中央が、その生そばと野菜です。
下の写真、右は、今日の朝の様子です。傘を差すほどではないのですが、細かい雨が降っていました。
今日は、午前中からアロマのセミナーがありました。神経系やリラックスのためのアロマです。そういえば、受講生の方も昨日の安保先生の講演会を受講されましたので、まさに、昨日の内容と連動させてのお話しでした。
アロマテラピーで利用するケモタイプ精油の多面的な働きは、神経系のみならず、原因や体調の成り立ちに戻った適用も可能です。
当然のことながら、それらの原因により引き起こされる様々な体調そのものにも直接的に働きかけますから、福田安保理論を取り入れたアロマの授業は、どのような条件のときにどのような精油を使うのか、その理由を生化学的な成分に基づいて考えることのできる理論体系を身につける事が可能となります。
もちろん、精油には、それ以外の「間接的な作用や嗅覚作用」という優れた特性も持ち合わせていますから、なおさらの事です。
下の写真は、今日のお昼ご飯です。今日届いたばかりの会津の生そばを、大きなザルにそのままのっけての食事でした。あ〜おいしかった。
今日は、午後から山へ向かいました。シトシト雨が降っていましたが、傘を差す必要のない場合もありました。上の写真、右と、下の写真は、ラベンダーの鉢植えや畑の様子です。
二日前に土の入れ替えを行ったラベンダーの鉢植えは、今日の雨が恵みの雨となったようです。畑のラベンダーも、姿を見せ始めた新芽が輝いて見えました。
この雨は、ラベンダーだけではなく、ひろっこにも恵みの雨だったようです。一段と茎が伸びていました。穀雨の頃とは、今日のような日の事をいうのでしょうね。
下の写真、中央と右は、花梅の花です。ようやく開花しました。今までは、赤い色の花梅だけが咲いていましたが、白やピンク色の花梅の花も開花していました。
下の写真、左は、真っ赤な花をつけた花梅です。右は、すももの花芽です。放射状に花芽がふくらんで、その先端に白い花を咲かせます。雨でレンズが濡れてしまいましたが、とてもよい雰囲気で撮れていました。
昨夜からの暖かい雨で、桜の花芽だけではなく、木々の花芽が一斉にふくらみ始めています。下の写真、左は、栗の芽です。中央と右は、お隣さんの花梅の花です。
先日の爆弾台風で、木全体が傾いてしまいましたが、こちらも、今日の開花でした。この花を楽しんだ後は、倒れた部分の木や枝を切りとるそうです。残念ですね。
昨日は、強風の中、農家の方々は忙しそうにハウスで農作業をしていました。山へ向かう途中にある田んぼも、昨日、土起こし作業が行われたようです。
下の写真、中央は、スーパーに立ち寄ったときに目にした「熊本産のすいか」です。一箱 1,580円のようですが、すいかは、やはり旬のときがおいしいですよね。
上の写真、右と、下の写真は、今日の晩ご飯です。つぼみ菜のおひたしと生玉子、ポテトサラダ、かき揚げ、そして、会津の生そばです。
特製のタレにかき揚げを一緒にして食べました。今日は、お昼と晩ご飯共に、会津の生そば三昧でした。デザートは、ミカンとパイナップルのミルク寒天でした。
昨日は、ノースアジア大学で、安保徹氏の「健康で生きるための免疫生活」という内容の講演会がありました。
今年で三年連続の特別講演となりますが、今年の内容は、過去二年間にお話しされた内容のまとめと、人生におけるそのときどきの段階での中で「健康で生きるための免疫生活」のお話しが中心となりました。
過去二年間にお話しされた内容については、繰り返しとなりますが、下記の通り再度リストアップさせていただきました。
○ 一昨年(2010.03.12)の講演
まず第一に「無理や辛い目」を強いる事が、交感神経の緊張を促し、その事がきっかで病気の 70 〜 80%を理解でき、「健康で生きる」ためには、病気の本質をまず見極めることが大切
○ 特別講演の内容
・「2010.03.12 病気にならない生き方」
また、「がんの成り立ち」のお話についてもお話がありました。「過度な交感神経の緊張」によって、過酷な内部環境から生き延びようとして、「遺伝子を変異」させ、およそ 20億年前の分裂専門の細胞へと先祖返りを起こしている
○ 特別講演の内容
・「2010.03.20 二つの生き物の合体とがんの謎」
○ 関連する記事
・「2010.03.21 がん細胞の謎を考える」
○ 昨年(2011.04.03)の講演
「病気にならない生き方」と同様、「生き方」そのものが、そのときどきに自動的に働く自律神経を通して、また、「自律神経とエネルギー生成」という点で、どのような事が身体の中で起こっているのかを考える事で、さまざまな「病気の成り立ちを知る」事が出来る
○ 特別講演の内容
・「2011.04.03 病気の成り立ちを知る」
という内容のお話しでした。
昨日(2012.04.22)は、それらを復習する意味で、最初は、大体次のような内容構成のお話しから始められました。
・「2012.04.22 桜の開花の頃健康で生きるための免疫生活 1」
● ご自身の提唱している医学のキーワード
○ 多くの病気は自分で治せる医学の提唱
1. 自律神経の働きを知る事
・交感神経と副交感神経の支配下による身体の状態
2. 自律神経と白血球の働き
・顆粒球とリンパ球の働き
3. 自律神経の働きや白血球の働きを支えている体温
・体温を維持するエネルギー生成系
● エネルギー生成系とがんの成り立ち
○ 二種類のエネルギー生成系
1. 無酸素と有酸素でエネルギーを作る方法
・古い先祖の作り上げた無酸素でエネルギーを作る方法
・新しい祖先が作り上げた有酸素でエネルギーを作る方法
・二つの違ったエネルギー生成系をそれぞれ全く違った使い道で使って生きている
今日は、昨日の内容に引き続き、
「今日は、子どもの病気の問題、大人、お年寄りの順序で話してみます。今の日本は豊かで、自律神経の偏り、生き方の問題で病気になるのは、大人の場合は、まじめさ、忙しさが絶対に危険な原因になっています。
子どもは、副交感に偏った穏やか過ぎる生き方です。50年前と比べると、外で遊ぶ時間が少なくなっています。ひもじさもストレスです。お腹すくと怒りっぽくなります。」
というお話しから始まった、次のような内容に沿って進められた内容をご紹介していきたいと思います。
● 子供の病気の問題
○ 元気で外で遊び適度な手洗いとうがい
1. 副交感神経に偏った穏やか過ぎる生き方
・骨格筋肉の丈夫さと集中力の問題
・食べ物と血糖値安定化の問題
2. 紫外線や放射線とエネルギー生成系との関係
・有酸素でエネルギーを作るときに利用される放射線
3. 幼児期における獲得免疫
・ウィルスに刺激されクローンが拡大し免疫ができる
● 大人の病気の問題
○ 過度な交感神経への偏りに注意する
1. 交感神経側に偏る危険性
・心臓血管系への負担
・糖尿病の問題
・膠原病の問題
2. 修復反応とエネルギー生成系の関係
・修復反応とプロスタグランジン
・ステロイドとエネルギー生成の関係
● お年寄りの病気の問題
○ 生きる力をどうやって維持するか
1. エネルギー生成系とミトコンドリアの関係
・ミトコンドリアの持続力を有効に活用
・骨格筋の赤筋や心筋、脳を鍛える
・血圧と薬の問題
● がんの問題
○ 解糖系生命体とミトコンドリア生命体が合体してできた生命体
1. エネルギー生成系の働き
・無酸素と有酸素でエネルギーを作る生命体
2. 低体温と低酸素と高血糖
・過酷な生き方のその先は
子供の時代には、どのような事を考えて過ごさせたらよいのでしょうか。それは、その時代における自律神経と免疫の関係、さらには、それらを支えるエネルギー生成系との関連性をよく理解し、日常の生活をどのように考えたらよいのかが大切でした。
・「2008.10.09 幼児期の免疫システムとアロマテラピー」
でも、幼児期の免疫システムがどのような状態で経過していくのかを理解する事が大切な事を投稿しました。
下記の図は、白血球比率の加齢による変化を表した図です(体温免疫力 安保徹著、ナツメ社 p95 参照)。
自律神経の支配を受けている免疫系、特に「リンパ球」と「顆粒球」の比率が、出生から、幼児期、子供時代、成人と年を重ねていくうちに、どのようにその比率が変化していくのかが、とてもわかりやすく表されています。したがって、
○ 幼児期
・自律神経系は副交感神経優位で、リンパ球優位となり、生体エネルギーの同化作用のために働く
・母乳の免疫から、自分自身の力で外部のいろいろな異物を認識して、免疫を獲得していかないといけない
という生体の合目的性を考えると、その中にヒントが隠されている事がわかります。そう、先ほど、後半の内容がリスト形式で示された「元気で外で遊び適度な手洗いとうがい」が、その全てを表していると思います。
今回のお話しでは、リラックス過剰の副交感神経緊張状態の弱点を、
「今は、遊ぶ時間が少なく、食べるものが多くて好きなモノを口にいれますから、リラックス過剰で副交感神経過剰です。リラックスだからあまり病気と関係ないと思いますが、リラックスの弱点は身体が鍛えられなくなります。
遊ぶ事で、筋肉骨格の丈夫さが維持され、敏捷さが養われて、生きる力が養われます。そうでないとひ弱で、骨格が丈夫でないと姿勢が悪くなり、あごの骨が細くて頼りないです。
背中が丸くなるような頼りない姿になります。そういう人たちは、機敏さがなくなります。キビキビ立ち上がれないです。お手伝いさせると疲れます。授業を聞いても集中が続きません。」
とお話しされていました。また、その弱点が、様々なコミュニケーションを取ることを必要としている社会生活にまで影響を及ぼす結果となる事もお話しされていました。
「副交感神経に偏ると集中力なくて、もう一つは、困難に出会ったときに立ち向かうのが交感神経側です。副交感神経に偏った子ども達は敗北です。なかなか学校に行けない。若い人たちが職場で怒られ行けなくなるという独特の弱点が起こります。」
として、現代社会が抱えている様々な問題を解決する糸口とも思えるような事柄までをも含んだ内容でした。また、食生活の面についても触れ、甘い物を摂取する場合の注意点についても言及されました。
それは、摂取する甘い物の違いによって低血糖を招き、その事が結果的に自律神経の不安定にもつながる事も指摘されていました。
「甘いものを摂っている人は、すぐ満足しますが、すぐ低血糖がきて、イライラ、すぐ切れます。精神の安定は甘い物では維持出来ません。
穀物でも、未精白の穀物です。すごく血糖が安定します。途中で間食したいという気持ちがでません。それほど血糖が安定します。食物で血糖を安定させます。
学校で生徒達が荒れます。それは、朝ご飯をちゃんと食べなかったり、甘い物で朝食を済ませた人は、低血糖がお昼前に来ますから、そわそわして安定した精神が保てません。
穀物とか給食にするとあっという間に、例えば一週間ほどで、イライラしたり暴れたりしなくなります。そのように、自律神経の安定は、食生活と関係してきます。」
また、エネルギー生成系と紫外線や放射線との関係では、昨年の 2011.03.11 に起こった原発問題ともからみ、とても興味深い内容のお話しがありました。
何でも、有酸素でエネルギーを作り出すミトコンドリア系では、途中の経路で紫外線が必要なのだそうです。その代表が太陽の光でした。この光によって活性化され、エネルギーが作り出されるのですが、さらに強い「波長の短い放射線」も使われているのだそうです。
本来、放射線は有害なものとされれていまが、そのデメリットを逆に活性化のためのエネルギーに使っていたとは驚きでした。放射線にもいろいろあるようですが、宇宙線やラジウム・ラドン、そして、食べ物からのカリウム40などの放射線を利用することでエネルギーを作りだしているのだそうです。
そして、今もっとも注目されているセシウムの問題を、カリウム40との関係から「そういう形で私たちは生きています。カリウムと福島で問題となっているセシウム 147は、同じような入り方をして、同じように排泄されています」とお話しされていました。
それらの事柄に関連して、次のようなことをお話しされていました。
「子どもたちは、お日さまに浴びる事で丈夫さが維持されるという面もありますから、あまり許容範囲の放射線を心配して外で遊ばない生き方をすると、別の害になります。それがミトコンドリアとつながっています」
また、獲得免疫についても、独特の話術で、会場を笑いの渦に巻き込みました。なお、この点については、以前、
・「2005.10.28 ウイルス撃退マスクと免疫力」
で、「免疫を獲得して、その後の免疫力を身につけるのに必要な時期」が、幼児期 〜 子供時代であることを投稿した事がありました。
「白血球の免疫は、いろいろなウイルスに刺激されてクローンが拡大して、免疫ができます。おたふく風邪に対する抵抗力、はしかのウィルスに対する抵抗力、これらは後からついてきます。
インフルエンザ、いろいろな種類がありますが、それぞれにかかたっときにそれぞれの抵抗性がでますので、早く大人の免疫をつけるには、かぜが流行ったときには、手洗いうがいは控えめにするという事です。そういう事が大切になります。
学生が、インフルエンザにかかって講義を受けに来ます。そういう時には、多めに近寄って質問して下さいといいます。そういうふうにして免疫が高まってきます。
学校の先生が、熱心に手洗いうがいをしなさいといったら、うがいはしていいと思います。後は飲み込んでおけばいいです。
こういうふうにして我々は子ども時代を健康で過ごす工夫をします。
と、子供の病気の問題を、リンパ球優位である時期と副交感神経への偏りの問題、さらには、その事に関連して獲得免疫の問題、食生活の問題、エネルギー生成系と紫外線・放射線との関連性など、幅広い観点から概観する事ができました。
お話しの内容は、次の大人の病気の問題へと進みました。ここでの問題は、すでに、昨年、一昨年で開催された講演会でも詳しく述べられていました。
大切なのは、「過度な交感神経への偏りに注意する」ことに尽きるかと思います。大人は、子供とは全く正反対の免疫システムに偏りやすい生活環境があるようです。
交感神経への過度な偏りは、心臓血管系に大きな負荷を与え、内分泌系との連動で免疫システムを顆粒球優位の状態へと導き、さらにその状態が続くことで、新しい免疫システムから古い免疫システムへとそのスイッチを切り替える事になりました。
・「2006.06.09 生体防御ってすごいなぁ」
これらの仕組みを理解する事により、様々な病気の成り立ちを知ることができました。今回は特に、
・心臓血管系への負担
・糖尿病の問題
・膠原病の問題
が取り上げられていました。
これらの病気のほとんどは、先ほどの「過度な交感神経への偏り」に起因して、病気の成り立ちを考える事ができました。
「大人は、子供とは違う危険があります。それは感神経側に偏る危険です。仕事が忙しい、職場の人間関係がこじれた、身体の負担や心の悩みが起こります。
大人は、すごい能力が発揮できるときですので、ある程度の無理は許せますが、限界を超えたときに病気になります。交感神経の緊張は、血圧が高く、脈拍が増える、血糖が高くなります。
自律神経の交感神経が働いたときには、アドレナリンが分泌され、それらの症状があらわれます。
交感神経の働きで困難を乗り切ろうとしますが、行き過ぎたときには、心臓血管系の負担が起こりますので、狭心症、不整脈などの心臓の病気、もっと無理すると、心筋梗塞、くも膜下出血、脳卒中のような病気が起こります。これが、私の限界だ、というところで立ち止まらないといけません。」
というお話しから始まり、「過度な交感神経への偏り」が、心臓血管系への負担となることを明らかにされていました。そう、病気にならないために、立ち止まる勇気が必要です。
糖尿病の問題についても、ストレスと食事との関連性を明らかにし、ご自身の経験を交えて、ユニークではありますが、ちょっと厳しいお話しもされていました。
「すぐダイエットしてもなかなかできません。それは、忙しさとか悩みとのバランスで食べてますので、食べる事だけを制限するとストレスへつながります。
男女でも、食べる事からスタートするのではなく、悩みを解決したり、忙しさから少しでも脱却する事と同時に行う事が必要です。そうしないとかえって破綻をきたします。」
とお話しされ、ストレスの原因となっているストレッサーをいかに解消し、食べる事を考える事が大切であると指摘されていました。
また、糖尿病と人工透析の患者さんの関係を、
「今、透析に入る人がいます。私は、15年ぐらい前までは、透析の患者は、日本で10万人、1年に1万人増えると調べて記憶していました。
今年に入り、最近は、どのくらいいるのか。透析受けている人は、30万人を突破、新規の透析患者が 3万人一年で増えています。たった15年でこれだけ増えているのは、いろんな忙しさ、無理で頑張った人々です。」
として、自律神経の交感神経が働いたときに分泌されるアドレナリンとの関係から、高血糖の状態を招き、その結果糖尿病の患者さんが増えている状況を、独自の観点から説明されていました。
・「2010.01.31 交感神経における伝達物質と受容体 2」
また、強制的に尿を排出させる利尿剤の使用が、結果的に脱水を引き起こし、それが血液濃縮によって腎臓の血流低下をきたしていることもお話しされていました。
さらに膠原病についての問題にもお話しが及びました。様々な種類の病態やその成り立ちは、このブログでも何度か投稿しています。
・「2009.07.21 自己免疫疾患とピロリ菌の関係」
・「2008.01.28 交感神経緊張と関節リウマチとCKI」
甲状腺の病気に対しては、進化の過程の中からその原因を捉え、再発防止のための対策なども話されていました。
「甲状腺病と橋本氏病は、エラに付随した分泌線として進化していきましたが、エラは呼吸臓器ですから、呼吸を荒くするような忙しさが甲状腺の病気の原因です。
膠原病の再発を防ぐためには、同じストレスをもう一度繰り返さない事です。立ち仕事をやめる、避ける事です。立つ時間を半分にするなどの工夫をして再発を防ぎます。」
と話されていました。また、そのような病気に多用されるステロイドホルモンの使用についても、組織修復のために働いてはいるものの、その事が血管拡張による腫れや発熱、痛みなどを引き起こすプロスタグランジンとの関係から言及されました。
この事は、とても大切な内容だと思いました。修復の機会を与えるのか、あるいは、修復のときに発症する苦痛を軽減するためにステロイドを使うのか、とても難しい問題を含んではいますが、それらの事を理解した上で利用する事がとても大切である事を教えられました。
「大けが、火傷でもしもやけでも、組織が壊れたら、必ずプロスタグランジンを出して、組織ホルモンを出して、血管を拡張して血流を増やします。腫れます。発熱もします。代謝を亢進するために熱を出します。痛みを作ります。プロスタグランジンは一つの物質で、血管拡張による腫れ、発熱、痛みを発症します。
それを阻害するのが、バファリン、インドメタシン、バンテリンなどの湿布薬のたぐいが全部血流を止めます。腫れが止まる、熱が下がる、痛みがとれる、一見、患者さんには嬉しいですが、熱心に薬を使うと、修復反応のための血流が阻害されますので治る機会が遅れます。
もっと血流を止めるのが、ステロイドです。ステロイドは、ミトコンドリアに働き、エネルギーを止めますから、身体が冷えると腫れが引きます。
本来は、お医者さんは患者さんのためをもってよかれと思う対処療法を熱心に使います。急性時の症状が取れたとき、まだ使うと、ストレスが薬に置き換わって、病気が治る機会を失う事なります。
病気になる原因と、治るときに出す症状がありますから、それを正しく理解しないと、すごく間違いを起こしてしまいます。」
なお、プロスタグランジンに関しては、下記のような記事を投稿していますので、参照いただければ幸いです。
・「2005.12.31 体調とプロスタグランジン」
さあ、最後になりました。大人の次にお年寄りの方々は、どのようにして健康維持を図ればよいのかという内容に進んで行きました。
今まで見てきたように、お年寄りの方々と免疫システムの関係、そして、エネルギー生成系との関係を理解するところから始めないといけません。
ずっと上の方に、「白血球比率の加齢による変化」を表すグラフをのせましたが、リンパ球優位から顆粒球優位の状態へ変化していきました。これは、
・外来抗原向けの免疫システムから、内部異常を監視して排除する免疫システムへの移行
・顆粒球の増加も見られるが、老年期における顆粒球の活性は、食細胞やサイトカインの産生能に対して働くが、活性酸素の産生能は低下
という、生体の合目的性を保った仕組みとして、変化していることが理解できます。また、エネルギー生成系では、下記のようなお話しがありました。
「特に、瞬発力の解糖系が縮小して、ミトコンドリアの持続力で生きていきます。ミトコンドリアの多いところは、持続力です。分裂もしない。骨格筋の内の赤筋、それに、心筋です。
三番目にミトコンドリアが多いのは、脳のニューロンにミトコンドリアが多いです。お年寄りになってもタップリのエネルギーを作って生きるためには、運動してミトコンドリアの能力を維持するか、そして、ミトコンドリアは運動することで鍛えられます。」
ですから、身体を使い頭を使うことで、健康で長生きする事が出来ることをお話しされていました。そして、血圧と薬の問題についてもお話しされていました。
「血圧が高い、低いが健康ではないのです。死にそうな人は、悪にして、活発なお年寄りがばつにされています。血圧が高い、低いとかで一喜一憂しないで、成り行き任せです。
血圧の高い人が健康を維持するためには、高くて長生きしている人は、睡眠時間をたくさんとって、バランスとって健康を維持しています。
38億年もかけて進化を遂げてきた生命体です。人間の賢さで、血圧の調整に失敗した、コレステロールの調整に失敗したというのは浅はかです。
やたらに心配事を抱えていれば血圧が高いです。血圧の薬を飲むと、普段興奮しなかったときにやたらに下がり過ぎ、脳障害を起こして認知症を起こしたり、寝たきりの世界です。
やっぱり、心配して血圧が上がったときには、身構えるときには、これぐらいの血圧が必要だという身体の反応だと考えないといけません。」
というように、血圧の問題を捉えておられました。
最後になりました。「がんの問題」です。この点については、一昨年のお話しの中でも登場しましたし、下記の記事でも投稿しました。
・「2010.03.20 二つの生き物の合体とがんの謎」
・「2010.03.21 がん細胞の謎を考える」
キーワードになったのは、私たちの身体は、20億年前に、無酸素で生きていた解糖系の生命体に、ミトコンドリア生命体が合体してできあがった生命体であるという事でした。
解糖系の生命体では、分裂や成長、機敏な動作や瞬発力の世界なのだそうです。逆に、ミトコンドリア生命体は、エネルギー効率のよい持続力の世界なのだそうです。
ミトコンドリアのエネルギーは、持続的に使われるだけではなく、細胞分裂の抑制にも使われているそうですから、とても不思議な関係にありますね。
これら二つの生命体の合体ではあるのですが、それぞれの生命体は、年齢とともにその比率を変えて生きているのだそうですが、
「この解糖系とミトコンドリア系を出し入れして生きていますが、子供から大人へと人生が進むにつれて、解糖系とミトコンドリア系はシフトします。子どもは解糖系優位で、大人は 1:1の調和、お年寄りになると、ミトコンドリアが増えます。
子供は、瞬発力で忙しく遊び乳酸ができてすぐ疲れます。分裂が盛んなので、成長します。解糖系はブドウ糖を乳酸にするという形の反応で終わりますので、エネルギー効率が悪いので、成長期には、たくさん食べます。
大人は三食、お年寄りは小食の方がむしろプラスです。お年寄りになると、解糖系の機敏な動作、成長とか分裂は遅くなりますが、エネルギー効率のいいミトコンドリアの世界で生きますので、持続力は衰えません。特に、身体を鍛えたお年寄りは衰えません。」
とお話しされていました。そこで、がんとの関係なのですが、過度な交感神経への偏りは、頑張る世界ですので、解糖系という事になります。
今まで見てきたように、当然のことながら、視床下部 - 交感神経 - 副腎髄質 → アドレナリン、視床下部 - 下垂体 - 副腎皮質 → ステロイドホルモンという恒常性維持機能が働きました。
この一連の機能によって「低体温、低酸素、高血糖」という身体の状態を作り出しました。この条件は、瞬発力を発揮する解糖系にとって、好都合な条件を与えてしまうことになりました。
これらの点について、
「忙しいとか、不安にさらされると、血の気が失せますが、低体温、低酸素、高血糖です。これは、瞬発の解糖系には最高の条件です。
この忙しさ、この困難を乗り切るためには解糖系ですが、それを引きずったときには、ミトコンドリアと暖かい37度以上の世界は不利になりますので、ミトコンドリアの持ち込んだ分裂抑制遺伝子などが、なかなか働けなくなります。」
として、発がんの絶好な機会を与えてしまう事になってしまいます。この点については、
「そうでなくても、ミトコンドリアの少ない細胞は皮膚の上皮、消化管の上皮、そこに不随した分泌線ですので、これがミトコンドリアが少なくて、いつも分裂抑制遺伝子から解放されて、分裂している細胞です。
ここにさらに、低体温、低酸素の期間が続くと、もっとミトコンドリアを減らす遺伝子適応が起こります。大体五段階の分裂抑制遺伝子を解除します。
分裂促進遺伝子を上げるという五つぐらいの段階が起こります。さらにミトコンドリアを削って、分裂盛んな細胞にもっていきます。それが発がんです。」
と、発がんのメカニズムを明快にお話しされていました。そして、このような仕組みを解明するきっかけとなったある疑問点についても、
「私のミトコンドリア系と解糖系の研究が出るまでは、それまでは、がんの成り立ちは、発がん物質が長い間、身体に侵入して来たり遭遇したりして、遺伝子の失敗を引き起こすのががんと考えられていました。
だけど、物事の失敗にしては、がんという目的が必ず起こるのは変です。失敗とはそういうもんではないです。目標が定まらない世界が失敗です。
ところが、がんは、一番負荷がかかった場所が、ミトコンドリアを削って分裂細胞になりますから、それが失敗と考えるのはおかしいと思います。
たどり着いたのは、本来、瞬発力を得て、危機を乗り越えるための条件が長く続いたときに、遺伝子の変異を起こして、ミトコンドリアを削って、過酷な内部環境に適応す反応が発がんであると気がつきました。これで謎が解けました。」
とお話しされていました。当然のことながら、発がんの状態へと導いてしまった「生き方」が、一番最初のスタートラインでした。
そして、自律神経と免疫、エネルギー生成系という概念を理解し、白血球比率の加齢による変化を考慮する事で、様々な病気の成り立ちを理解する事ができました。
ようやくここまでたどり着くことができました。昨日から続いた講演内容をご理解いただければ、がんにどのように立ち向かっていけばよいのかが見えてくるかと思います。
そこで、昨日と同様に、安保先生の最後のお話しを添えておきたいと思います。
「根本的な病気の成り立ちを本当に理解したときに、立ち向かう正しい根本的な治療が見えてきます。」
アロマテラピーは、とても有用な一つの手段となりそうです。ひまわりもそろそろ、精油を使い、身体を温め、深呼吸をし、休息の世界へと向かう事にします。
なお、「・・・ 」内 は、当日、講演会場で、パソコンに直接入力した文章を、改めて整理しなおした「ひまわり個人の資料」です。
したがって、タイプミス、解釈の間違い等があるかもしれません。個人の勉強にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。
● 関連記事
○「福田安保理論関連の目次」
・「2012.04.22 桜の開花の頃健康で生きるための免疫生活 1」
・「2012.04.01 特別講演 健康で生きるための免疫生活」
・「2011.04.03 病気の成り立ちを知る」
・「2011.03.21 特別講演 病気の成り立ちを知る」
・「2010.03.21 がん細胞の謎を考える」
・「2010.03.20 二つの生き物の合体とがんの謎」
・「2010.03.12 病気にならない生き方」
・「2010.03.02 特別講演 健康で生きるための条件」
・「2010.01.31 交感神経における伝達物質と受容体 2」
・「2009.07.21 自己免疫疾患とピロリ菌の関係」
・「2008.10.09 幼児期の免疫システムとアロマテラピー」
・「2008.01.28 交感神経緊張と関節リウマチとCKI」
・「2006.06.09 生体防御ってすごいなぁ」
・「2005.12.31 体調とプロスタグランジン」
・「2005.10.28 ウイルス撃退マスクと免疫力」
○ 履歴 : 2011「2011.04.23 一日かけて作った資料はたった一枚」+ 8.8 / + 17.1
○ 気温 : 今日の最低 + 10.9(04:05)最高 + 15.1(12:24)24時|昨日 + 8.5 / + 14.7 23時
昨夜からシトシト雨が降り続いています。今日の朝になっても、雨足は強くはないのですが、優しく、静かに降り続いていました。
時々降りやむ事もありましたが、一日中、静かな雨模様の天気でした。今日の朝の気温は + 10.9度と、とても暖かで、最高気温こそ + 15.1度でしたが、毎正時の気温は、すべて十度台で推移し、穀雨の頃にふさわしい雨となりました。
昨夜、会津の妹から、生そばと野菜を送ったというメールが届いていましたが、その荷物は、午前九時前に到着しました。下の写真、左と中央が、その生そばと野菜です。
下の写真、右は、今日の朝の様子です。傘を差すほどではないのですが、細かい雨が降っていました。
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今日は、午前中からアロマのセミナーがありました。神経系やリラックスのためのアロマです。そういえば、受講生の方も昨日の安保先生の講演会を受講されましたので、まさに、昨日の内容と連動させてのお話しでした。
アロマテラピーで利用するケモタイプ精油の多面的な働きは、神経系のみならず、原因や体調の成り立ちに戻った適用も可能です。
当然のことながら、それらの原因により引き起こされる様々な体調そのものにも直接的に働きかけますから、福田安保理論を取り入れたアロマの授業は、どのような条件のときにどのような精油を使うのか、その理由を生化学的な成分に基づいて考えることのできる理論体系を身につける事が可能となります。
もちろん、精油には、それ以外の「間接的な作用や嗅覚作用」という優れた特性も持ち合わせていますから、なおさらの事です。
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下の写真は、今日のお昼ご飯です。今日届いたばかりの会津の生そばを、大きなザルにそのままのっけての食事でした。あ〜おいしかった。
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今日は、午後から山へ向かいました。シトシト雨が降っていましたが、傘を差す必要のない場合もありました。上の写真、右と、下の写真は、ラベンダーの鉢植えや畑の様子です。
二日前に土の入れ替えを行ったラベンダーの鉢植えは、今日の雨が恵みの雨となったようです。畑のラベンダーも、姿を見せ始めた新芽が輝いて見えました。
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この雨は、ラベンダーだけではなく、ひろっこにも恵みの雨だったようです。一段と茎が伸びていました。穀雨の頃とは、今日のような日の事をいうのでしょうね。
下の写真、中央と右は、花梅の花です。ようやく開花しました。今までは、赤い色の花梅だけが咲いていましたが、白やピンク色の花梅の花も開花していました。
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下の写真、左は、真っ赤な花をつけた花梅です。右は、すももの花芽です。放射状に花芽がふくらんで、その先端に白い花を咲かせます。雨でレンズが濡れてしまいましたが、とてもよい雰囲気で撮れていました。
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昨夜からの暖かい雨で、桜の花芽だけではなく、木々の花芽が一斉にふくらみ始めています。下の写真、左は、栗の芽です。中央と右は、お隣さんの花梅の花です。
先日の爆弾台風で、木全体が傾いてしまいましたが、こちらも、今日の開花でした。この花を楽しんだ後は、倒れた部分の木や枝を切りとるそうです。残念ですね。
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昨日は、強風の中、農家の方々は忙しそうにハウスで農作業をしていました。山へ向かう途中にある田んぼも、昨日、土起こし作業が行われたようです。
下の写真、中央は、スーパーに立ち寄ったときに目にした「熊本産のすいか」です。一箱 1,580円のようですが、すいかは、やはり旬のときがおいしいですよね。
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上の写真、右と、下の写真は、今日の晩ご飯です。つぼみ菜のおひたしと生玉子、ポテトサラダ、かき揚げ、そして、会津の生そばです。
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特製のタレにかき揚げを一緒にして食べました。今日は、お昼と晩ご飯共に、会津の生そば三昧でした。デザートは、ミカンとパイナップルのミルク寒天でした。
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昨日は、ノースアジア大学で、安保徹氏の「健康で生きるための免疫生活」という内容の講演会がありました。
今年で三年連続の特別講演となりますが、今年の内容は、過去二年間にお話しされた内容のまとめと、人生におけるそのときどきの段階での中で「健康で生きるための免疫生活」のお話しが中心となりました。
過去二年間にお話しされた内容については、繰り返しとなりますが、下記の通り再度リストアップさせていただきました。
○ 一昨年(2010.03.12)の講演
まず第一に「無理や辛い目」を強いる事が、交感神経の緊張を促し、その事がきっかで病気の 70 〜 80%を理解でき、「健康で生きる」ためには、病気の本質をまず見極めることが大切
○ 特別講演の内容
・「2010.03.12 病気にならない生き方」
また、「がんの成り立ち」のお話についてもお話がありました。「過度な交感神経の緊張」によって、過酷な内部環境から生き延びようとして、「遺伝子を変異」させ、およそ 20億年前の分裂専門の細胞へと先祖返りを起こしている
○ 特別講演の内容
・「2010.03.20 二つの生き物の合体とがんの謎」
○ 関連する記事
・「2010.03.21 がん細胞の謎を考える」
○ 昨年(2011.04.03)の講演
「病気にならない生き方」と同様、「生き方」そのものが、そのときどきに自動的に働く自律神経を通して、また、「自律神経とエネルギー生成」という点で、どのような事が身体の中で起こっているのかを考える事で、さまざまな「病気の成り立ちを知る」事が出来る
○ 特別講演の内容
・「2011.04.03 病気の成り立ちを知る」
という内容のお話しでした。
昨日(2012.04.22)は、それらを復習する意味で、最初は、大体次のような内容構成のお話しから始められました。
・「2012.04.22 桜の開花の頃健康で生きるための免疫生活 1」
● ご自身の提唱している医学のキーワード
○ 多くの病気は自分で治せる医学の提唱
1. 自律神経の働きを知る事
・交感神経と副交感神経の支配下による身体の状態
2. 自律神経と白血球の働き
・顆粒球とリンパ球の働き
3. 自律神経の働きや白血球の働きを支えている体温
・体温を維持するエネルギー生成系
● エネルギー生成系とがんの成り立ち
○ 二種類のエネルギー生成系
1. 無酸素と有酸素でエネルギーを作る方法
・古い先祖の作り上げた無酸素でエネルギーを作る方法
・新しい祖先が作り上げた有酸素でエネルギーを作る方法
・二つの違ったエネルギー生成系をそれぞれ全く違った使い道で使って生きている
今日は、昨日の内容に引き続き、
「今日は、子どもの病気の問題、大人、お年寄りの順序で話してみます。今の日本は豊かで、自律神経の偏り、生き方の問題で病気になるのは、大人の場合は、まじめさ、忙しさが絶対に危険な原因になっています。
子どもは、副交感に偏った穏やか過ぎる生き方です。50年前と比べると、外で遊ぶ時間が少なくなっています。ひもじさもストレスです。お腹すくと怒りっぽくなります。」
というお話しから始まった、次のような内容に沿って進められた内容をご紹介していきたいと思います。
● 子供の病気の問題
○ 元気で外で遊び適度な手洗いとうがい
1. 副交感神経に偏った穏やか過ぎる生き方
・骨格筋肉の丈夫さと集中力の問題
・食べ物と血糖値安定化の問題
2. 紫外線や放射線とエネルギー生成系との関係
・有酸素でエネルギーを作るときに利用される放射線
3. 幼児期における獲得免疫
・ウィルスに刺激されクローンが拡大し免疫ができる
● 大人の病気の問題
○ 過度な交感神経への偏りに注意する
1. 交感神経側に偏る危険性
・心臓血管系への負担
・糖尿病の問題
・膠原病の問題
2. 修復反応とエネルギー生成系の関係
・修復反応とプロスタグランジン
・ステロイドとエネルギー生成の関係
● お年寄りの病気の問題
○ 生きる力をどうやって維持するか
1. エネルギー生成系とミトコンドリアの関係
・ミトコンドリアの持続力を有効に活用
・骨格筋の赤筋や心筋、脳を鍛える
・血圧と薬の問題
● がんの問題
○ 解糖系生命体とミトコンドリア生命体が合体してできた生命体
1. エネルギー生成系の働き
・無酸素と有酸素でエネルギーを作る生命体
2. 低体温と低酸素と高血糖
・過酷な生き方のその先は
子供の時代には、どのような事を考えて過ごさせたらよいのでしょうか。それは、その時代における自律神経と免疫の関係、さらには、それらを支えるエネルギー生成系との関連性をよく理解し、日常の生活をどのように考えたらよいのかが大切でした。
・「2008.10.09 幼児期の免疫システムとアロマテラピー」
でも、幼児期の免疫システムがどのような状態で経過していくのかを理解する事が大切な事を投稿しました。
下記の図は、白血球比率の加齢による変化を表した図です(体温免疫力 安保徹著、ナツメ社 p95 参照)。
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自律神経の支配を受けている免疫系、特に「リンパ球」と「顆粒球」の比率が、出生から、幼児期、子供時代、成人と年を重ねていくうちに、どのようにその比率が変化していくのかが、とてもわかりやすく表されています。したがって、
○ 幼児期
・自律神経系は副交感神経優位で、リンパ球優位となり、生体エネルギーの同化作用のために働く
・母乳の免疫から、自分自身の力で外部のいろいろな異物を認識して、免疫を獲得していかないといけない
という生体の合目的性を考えると、その中にヒントが隠されている事がわかります。そう、先ほど、後半の内容がリスト形式で示された「元気で外で遊び適度な手洗いとうがい」が、その全てを表していると思います。
今回のお話しでは、リラックス過剰の副交感神経緊張状態の弱点を、
「今は、遊ぶ時間が少なく、食べるものが多くて好きなモノを口にいれますから、リラックス過剰で副交感神経過剰です。リラックスだからあまり病気と関係ないと思いますが、リラックスの弱点は身体が鍛えられなくなります。
遊ぶ事で、筋肉骨格の丈夫さが維持され、敏捷さが養われて、生きる力が養われます。そうでないとひ弱で、骨格が丈夫でないと姿勢が悪くなり、あごの骨が細くて頼りないです。
背中が丸くなるような頼りない姿になります。そういう人たちは、機敏さがなくなります。キビキビ立ち上がれないです。お手伝いさせると疲れます。授業を聞いても集中が続きません。」
とお話しされていました。また、その弱点が、様々なコミュニケーションを取ることを必要としている社会生活にまで影響を及ぼす結果となる事もお話しされていました。
「副交感神経に偏ると集中力なくて、もう一つは、困難に出会ったときに立ち向かうのが交感神経側です。副交感神経に偏った子ども達は敗北です。なかなか学校に行けない。若い人たちが職場で怒られ行けなくなるという独特の弱点が起こります。」
として、現代社会が抱えている様々な問題を解決する糸口とも思えるような事柄までをも含んだ内容でした。また、食生活の面についても触れ、甘い物を摂取する場合の注意点についても言及されました。
それは、摂取する甘い物の違いによって低血糖を招き、その事が結果的に自律神経の不安定にもつながる事も指摘されていました。
「甘いものを摂っている人は、すぐ満足しますが、すぐ低血糖がきて、イライラ、すぐ切れます。精神の安定は甘い物では維持出来ません。
穀物でも、未精白の穀物です。すごく血糖が安定します。途中で間食したいという気持ちがでません。それほど血糖が安定します。食物で血糖を安定させます。
学校で生徒達が荒れます。それは、朝ご飯をちゃんと食べなかったり、甘い物で朝食を済ませた人は、低血糖がお昼前に来ますから、そわそわして安定した精神が保てません。
穀物とか給食にするとあっという間に、例えば一週間ほどで、イライラしたり暴れたりしなくなります。そのように、自律神経の安定は、食生活と関係してきます。」
また、エネルギー生成系と紫外線や放射線との関係では、昨年の 2011.03.11 に起こった原発問題ともからみ、とても興味深い内容のお話しがありました。
何でも、有酸素でエネルギーを作り出すミトコンドリア系では、途中の経路で紫外線が必要なのだそうです。その代表が太陽の光でした。この光によって活性化され、エネルギーが作り出されるのですが、さらに強い「波長の短い放射線」も使われているのだそうです。
本来、放射線は有害なものとされれていまが、そのデメリットを逆に活性化のためのエネルギーに使っていたとは驚きでした。放射線にもいろいろあるようですが、宇宙線やラジウム・ラドン、そして、食べ物からのカリウム40などの放射線を利用することでエネルギーを作りだしているのだそうです。
そして、今もっとも注目されているセシウムの問題を、カリウム40との関係から「そういう形で私たちは生きています。カリウムと福島で問題となっているセシウム 147は、同じような入り方をして、同じように排泄されています」とお話しされていました。
それらの事柄に関連して、次のようなことをお話しされていました。
「子どもたちは、お日さまに浴びる事で丈夫さが維持されるという面もありますから、あまり許容範囲の放射線を心配して外で遊ばない生き方をすると、別の害になります。それがミトコンドリアとつながっています」
また、獲得免疫についても、独特の話術で、会場を笑いの渦に巻き込みました。なお、この点については、以前、
・「2005.10.28 ウイルス撃退マスクと免疫力」
で、「免疫を獲得して、その後の免疫力を身につけるのに必要な時期」が、幼児期 〜 子供時代であることを投稿した事がありました。
「白血球の免疫は、いろいろなウイルスに刺激されてクローンが拡大して、免疫ができます。おたふく風邪に対する抵抗力、はしかのウィルスに対する抵抗力、これらは後からついてきます。
インフルエンザ、いろいろな種類がありますが、それぞれにかかたっときにそれぞれの抵抗性がでますので、早く大人の免疫をつけるには、かぜが流行ったときには、手洗いうがいは控えめにするという事です。そういう事が大切になります。
学生が、インフルエンザにかかって講義を受けに来ます。そういう時には、多めに近寄って質問して下さいといいます。そういうふうにして免疫が高まってきます。
学校の先生が、熱心に手洗いうがいをしなさいといったら、うがいはしていいと思います。後は飲み込んでおけばいいです。
こういうふうにして我々は子ども時代を健康で過ごす工夫をします。
と、子供の病気の問題を、リンパ球優位である時期と副交感神経への偏りの問題、さらには、その事に関連して獲得免疫の問題、食生活の問題、エネルギー生成系と紫外線・放射線との関連性など、幅広い観点から概観する事ができました。
お話しの内容は、次の大人の病気の問題へと進みました。ここでの問題は、すでに、昨年、一昨年で開催された講演会でも詳しく述べられていました。
大切なのは、「過度な交感神経への偏りに注意する」ことに尽きるかと思います。大人は、子供とは全く正反対の免疫システムに偏りやすい生活環境があるようです。
交感神経への過度な偏りは、心臓血管系に大きな負荷を与え、内分泌系との連動で免疫システムを顆粒球優位の状態へと導き、さらにその状態が続くことで、新しい免疫システムから古い免疫システムへとそのスイッチを切り替える事になりました。
・「2006.06.09 生体防御ってすごいなぁ」
これらの仕組みを理解する事により、様々な病気の成り立ちを知ることができました。今回は特に、
・心臓血管系への負担
・糖尿病の問題
・膠原病の問題
が取り上げられていました。
これらの病気のほとんどは、先ほどの「過度な交感神経への偏り」に起因して、病気の成り立ちを考える事ができました。
「大人は、子供とは違う危険があります。それは感神経側に偏る危険です。仕事が忙しい、職場の人間関係がこじれた、身体の負担や心の悩みが起こります。
大人は、すごい能力が発揮できるときですので、ある程度の無理は許せますが、限界を超えたときに病気になります。交感神経の緊張は、血圧が高く、脈拍が増える、血糖が高くなります。
自律神経の交感神経が働いたときには、アドレナリンが分泌され、それらの症状があらわれます。
交感神経の働きで困難を乗り切ろうとしますが、行き過ぎたときには、心臓血管系の負担が起こりますので、狭心症、不整脈などの心臓の病気、もっと無理すると、心筋梗塞、くも膜下出血、脳卒中のような病気が起こります。これが、私の限界だ、というところで立ち止まらないといけません。」
というお話しから始まり、「過度な交感神経への偏り」が、心臓血管系への負担となることを明らかにされていました。そう、病気にならないために、立ち止まる勇気が必要です。
糖尿病の問題についても、ストレスと食事との関連性を明らかにし、ご自身の経験を交えて、ユニークではありますが、ちょっと厳しいお話しもされていました。
「すぐダイエットしてもなかなかできません。それは、忙しさとか悩みとのバランスで食べてますので、食べる事だけを制限するとストレスへつながります。
男女でも、食べる事からスタートするのではなく、悩みを解決したり、忙しさから少しでも脱却する事と同時に行う事が必要です。そうしないとかえって破綻をきたします。」
とお話しされ、ストレスの原因となっているストレッサーをいかに解消し、食べる事を考える事が大切であると指摘されていました。
また、糖尿病と人工透析の患者さんの関係を、
「今、透析に入る人がいます。私は、15年ぐらい前までは、透析の患者は、日本で10万人、1年に1万人増えると調べて記憶していました。
今年に入り、最近は、どのくらいいるのか。透析受けている人は、30万人を突破、新規の透析患者が 3万人一年で増えています。たった15年でこれだけ増えているのは、いろんな忙しさ、無理で頑張った人々です。」
として、自律神経の交感神経が働いたときに分泌されるアドレナリンとの関係から、高血糖の状態を招き、その結果糖尿病の患者さんが増えている状況を、独自の観点から説明されていました。
・「2010.01.31 交感神経における伝達物質と受容体 2」
また、強制的に尿を排出させる利尿剤の使用が、結果的に脱水を引き起こし、それが血液濃縮によって腎臓の血流低下をきたしていることもお話しされていました。
さらに膠原病についての問題にもお話しが及びました。様々な種類の病態やその成り立ちは、このブログでも何度か投稿しています。
・「2009.07.21 自己免疫疾患とピロリ菌の関係」
・「2008.01.28 交感神経緊張と関節リウマチとCKI」
甲状腺の病気に対しては、進化の過程の中からその原因を捉え、再発防止のための対策なども話されていました。
「甲状腺病と橋本氏病は、エラに付随した分泌線として進化していきましたが、エラは呼吸臓器ですから、呼吸を荒くするような忙しさが甲状腺の病気の原因です。
膠原病の再発を防ぐためには、同じストレスをもう一度繰り返さない事です。立ち仕事をやめる、避ける事です。立つ時間を半分にするなどの工夫をして再発を防ぎます。」
と話されていました。また、そのような病気に多用されるステロイドホルモンの使用についても、組織修復のために働いてはいるものの、その事が血管拡張による腫れや発熱、痛みなどを引き起こすプロスタグランジンとの関係から言及されました。
この事は、とても大切な内容だと思いました。修復の機会を与えるのか、あるいは、修復のときに発症する苦痛を軽減するためにステロイドを使うのか、とても難しい問題を含んではいますが、それらの事を理解した上で利用する事がとても大切である事を教えられました。
「大けが、火傷でもしもやけでも、組織が壊れたら、必ずプロスタグランジンを出して、組織ホルモンを出して、血管を拡張して血流を増やします。腫れます。発熱もします。代謝を亢進するために熱を出します。痛みを作ります。プロスタグランジンは一つの物質で、血管拡張による腫れ、発熱、痛みを発症します。
それを阻害するのが、バファリン、インドメタシン、バンテリンなどの湿布薬のたぐいが全部血流を止めます。腫れが止まる、熱が下がる、痛みがとれる、一見、患者さんには嬉しいですが、熱心に薬を使うと、修復反応のための血流が阻害されますので治る機会が遅れます。
もっと血流を止めるのが、ステロイドです。ステロイドは、ミトコンドリアに働き、エネルギーを止めますから、身体が冷えると腫れが引きます。
本来は、お医者さんは患者さんのためをもってよかれと思う対処療法を熱心に使います。急性時の症状が取れたとき、まだ使うと、ストレスが薬に置き換わって、病気が治る機会を失う事なります。
病気になる原因と、治るときに出す症状がありますから、それを正しく理解しないと、すごく間違いを起こしてしまいます。」
なお、プロスタグランジンに関しては、下記のような記事を投稿していますので、参照いただければ幸いです。
・「2005.12.31 体調とプロスタグランジン」
さあ、最後になりました。大人の次にお年寄りの方々は、どのようにして健康維持を図ればよいのかという内容に進んで行きました。
今まで見てきたように、お年寄りの方々と免疫システムの関係、そして、エネルギー生成系との関係を理解するところから始めないといけません。
ずっと上の方に、「白血球比率の加齢による変化」を表すグラフをのせましたが、リンパ球優位から顆粒球優位の状態へ変化していきました。これは、
・外来抗原向けの免疫システムから、内部異常を監視して排除する免疫システムへの移行
・顆粒球の増加も見られるが、老年期における顆粒球の活性は、食細胞やサイトカインの産生能に対して働くが、活性酸素の産生能は低下
という、生体の合目的性を保った仕組みとして、変化していることが理解できます。また、エネルギー生成系では、下記のようなお話しがありました。
「特に、瞬発力の解糖系が縮小して、ミトコンドリアの持続力で生きていきます。ミトコンドリアの多いところは、持続力です。分裂もしない。骨格筋の内の赤筋、それに、心筋です。
三番目にミトコンドリアが多いのは、脳のニューロンにミトコンドリアが多いです。お年寄りになってもタップリのエネルギーを作って生きるためには、運動してミトコンドリアの能力を維持するか、そして、ミトコンドリアは運動することで鍛えられます。」
ですから、身体を使い頭を使うことで、健康で長生きする事が出来ることをお話しされていました。そして、血圧と薬の問題についてもお話しされていました。
「血圧が高い、低いが健康ではないのです。死にそうな人は、悪にして、活発なお年寄りがばつにされています。血圧が高い、低いとかで一喜一憂しないで、成り行き任せです。
血圧の高い人が健康を維持するためには、高くて長生きしている人は、睡眠時間をたくさんとって、バランスとって健康を維持しています。
38億年もかけて進化を遂げてきた生命体です。人間の賢さで、血圧の調整に失敗した、コレステロールの調整に失敗したというのは浅はかです。
やたらに心配事を抱えていれば血圧が高いです。血圧の薬を飲むと、普段興奮しなかったときにやたらに下がり過ぎ、脳障害を起こして認知症を起こしたり、寝たきりの世界です。
やっぱり、心配して血圧が上がったときには、身構えるときには、これぐらいの血圧が必要だという身体の反応だと考えないといけません。」
というように、血圧の問題を捉えておられました。
最後になりました。「がんの問題」です。この点については、一昨年のお話しの中でも登場しましたし、下記の記事でも投稿しました。
・「2010.03.20 二つの生き物の合体とがんの謎」
・「2010.03.21 がん細胞の謎を考える」
キーワードになったのは、私たちの身体は、20億年前に、無酸素で生きていた解糖系の生命体に、ミトコンドリア生命体が合体してできあがった生命体であるという事でした。
解糖系の生命体では、分裂や成長、機敏な動作や瞬発力の世界なのだそうです。逆に、ミトコンドリア生命体は、エネルギー効率のよい持続力の世界なのだそうです。
ミトコンドリアのエネルギーは、持続的に使われるだけではなく、細胞分裂の抑制にも使われているそうですから、とても不思議な関係にありますね。
これら二つの生命体の合体ではあるのですが、それぞれの生命体は、年齢とともにその比率を変えて生きているのだそうですが、
「この解糖系とミトコンドリア系を出し入れして生きていますが、子供から大人へと人生が進むにつれて、解糖系とミトコンドリア系はシフトします。子どもは解糖系優位で、大人は 1:1の調和、お年寄りになると、ミトコンドリアが増えます。
子供は、瞬発力で忙しく遊び乳酸ができてすぐ疲れます。分裂が盛んなので、成長します。解糖系はブドウ糖を乳酸にするという形の反応で終わりますので、エネルギー効率が悪いので、成長期には、たくさん食べます。
大人は三食、お年寄りは小食の方がむしろプラスです。お年寄りになると、解糖系の機敏な動作、成長とか分裂は遅くなりますが、エネルギー効率のいいミトコンドリアの世界で生きますので、持続力は衰えません。特に、身体を鍛えたお年寄りは衰えません。」
とお話しされていました。そこで、がんとの関係なのですが、過度な交感神経への偏りは、頑張る世界ですので、解糖系という事になります。
今まで見てきたように、当然のことながら、視床下部 - 交感神経 - 副腎髄質 → アドレナリン、視床下部 - 下垂体 - 副腎皮質 → ステロイドホルモンという恒常性維持機能が働きました。
この一連の機能によって「低体温、低酸素、高血糖」という身体の状態を作り出しました。この条件は、瞬発力を発揮する解糖系にとって、好都合な条件を与えてしまうことになりました。
これらの点について、
「忙しいとか、不安にさらされると、血の気が失せますが、低体温、低酸素、高血糖です。これは、瞬発の解糖系には最高の条件です。
この忙しさ、この困難を乗り切るためには解糖系ですが、それを引きずったときには、ミトコンドリアと暖かい37度以上の世界は不利になりますので、ミトコンドリアの持ち込んだ分裂抑制遺伝子などが、なかなか働けなくなります。」
として、発がんの絶好な機会を与えてしまう事になってしまいます。この点については、
「そうでなくても、ミトコンドリアの少ない細胞は皮膚の上皮、消化管の上皮、そこに不随した分泌線ですので、これがミトコンドリアが少なくて、いつも分裂抑制遺伝子から解放されて、分裂している細胞です。
ここにさらに、低体温、低酸素の期間が続くと、もっとミトコンドリアを減らす遺伝子適応が起こります。大体五段階の分裂抑制遺伝子を解除します。
分裂促進遺伝子を上げるという五つぐらいの段階が起こります。さらにミトコンドリアを削って、分裂盛んな細胞にもっていきます。それが発がんです。」
と、発がんのメカニズムを明快にお話しされていました。そして、このような仕組みを解明するきっかけとなったある疑問点についても、
「私のミトコンドリア系と解糖系の研究が出るまでは、それまでは、がんの成り立ちは、発がん物質が長い間、身体に侵入して来たり遭遇したりして、遺伝子の失敗を引き起こすのががんと考えられていました。
だけど、物事の失敗にしては、がんという目的が必ず起こるのは変です。失敗とはそういうもんではないです。目標が定まらない世界が失敗です。
ところが、がんは、一番負荷がかかった場所が、ミトコンドリアを削って分裂細胞になりますから、それが失敗と考えるのはおかしいと思います。
たどり着いたのは、本来、瞬発力を得て、危機を乗り越えるための条件が長く続いたときに、遺伝子の変異を起こして、ミトコンドリアを削って、過酷な内部環境に適応す反応が発がんであると気がつきました。これで謎が解けました。」
とお話しされていました。当然のことながら、発がんの状態へと導いてしまった「生き方」が、一番最初のスタートラインでした。
そして、自律神経と免疫、エネルギー生成系という概念を理解し、白血球比率の加齢による変化を考慮する事で、様々な病気の成り立ちを理解する事ができました。
ようやくここまでたどり着くことができました。昨日から続いた講演内容をご理解いただければ、がんにどのように立ち向かっていけばよいのかが見えてくるかと思います。
そこで、昨日と同様に、安保先生の最後のお話しを添えておきたいと思います。
「根本的な病気の成り立ちを本当に理解したときに、立ち向かう正しい根本的な治療が見えてきます。」
アロマテラピーは、とても有用な一つの手段となりそうです。ひまわりもそろそろ、精油を使い、身体を温め、深呼吸をし、休息の世界へと向かう事にします。
なお、「・・・ 」内 は、当日、講演会場で、パソコンに直接入力した文章を、改めて整理しなおした「ひまわり個人の資料」です。
したがって、タイプミス、解釈の間違い等があるかもしれません。個人の勉強にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。
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○「福田安保理論関連の目次」
・「2012.04.22 桜の開花の頃健康で生きるための免疫生活 1」
・「2012.04.01 特別講演 健康で生きるための免疫生活」
・「2011.04.03 病気の成り立ちを知る」
・「2011.03.21 特別講演 病気の成り立ちを知る」
・「2010.03.21 がん細胞の謎を考える」
・「2010.03.20 二つの生き物の合体とがんの謎」
・「2010.03.12 病気にならない生き方」
・「2010.03.02 特別講演 健康で生きるための条件」
・「2010.01.31 交感神経における伝達物質と受容体 2」
・「2009.07.21 自己免疫疾患とピロリ菌の関係」
・「2008.10.09 幼児期の免疫システムとアロマテラピー」
・「2008.01.28 交感神経緊張と関節リウマチとCKI」
・「2006.06.09 生体防御ってすごいなぁ」
・「2005.12.31 体調とプロスタグランジン」
・「2005.10.28 ウイルス撃退マスクと免疫力」














































































