○ 履歴 : 2007「2007.07.16 同級会を終え秋田へ」気温データなし
○ 履歴 : 2008「2008.07.16 iPhone の導入とその後 その2」最低 19.0 最高気温は 27.1
○ 気温 : 今日の 最低 21.0度(02:26) 最高 22.8度(09:02)
今日の朝は、昨日と全く同じ最低気温を記録し、昨日と同じようなどんよりとした曇り空でした。同じ気温なのですが、体感温度は全く違っていました。
ただ、とても湿度が高い感じがして風も結構強かったようです。その気温も、湿度の高い環境もほぼ変わらずに一日が過ぎました。最高気温の 22.8度も午前 09:02 に記録し、午後 09:00 の気温でも 21.5度と、21度から22度で推移し、やや半袖では肌寒い感じがしました。
今日は、午前中に、アロマのセミナーでした。下の写真は、セミナー終了後に食べたお昼ご飯です。カボチャのレーズンサラダ、ササギ、そして、晩ご飯にも登場したポテトコロッケの具でした。
ご飯は、納豆ご飯、そして、夕顔とスペアリブのスープでした。
山に行こうと思っていましたが、雨が今にも降り出しそうな天気だったので、取りやめにしました。
上の写真、右と、下の写真は、今日の晩ご飯です。ノリの佃煮のように見えますが、シソの葉のみそ炒めご飯です。
そして、お昼に登場した「ポテトコロッケの具」を油揚げに包んで作った「なんちゃってコロッケ」。
外側がカリカリして油揚げ独特の味と食感、そして、コロッケの組合せ、とっても美味しかったです。中央は、ササギとトマトのサラダ、そして、ジャコ入りナスのしょう油煮です。カボチャのサラダも添えられています。
左は、お昼にも食べた夕顔とスペアリブのスープです。
先月、東京出張の折りに、とても興味を持って読んだ記事がありました。それは、肝斑や美白にまつわる特集の載った雑誌でした(家庭画報 2009.06、2009.07月号)。
メラノサイトが作り出すメラニンの生成に関連して、
● メラノサイト(色素形成細胞)
○ メラノサイトで産生されるメラニン(抗チロシナーゼ作用の期待)
・産生にかかわっている酵素チロシナーゼ
・メラノサイト内でのシグナル伝達
○ メラノサイトに存在する受容体(メラノサイト刺激物質抑制の期待)
・肥満細胞とヒスタミン
・線維芽細胞とメラノサイト増殖因子(MGF)
など、どの段階で、どの過程で、どのようにして産生されるのかが詳しく載っていた事は、「2009.06.24 肝斑や美白にまつわるいろいろな記事 1」でも投稿しました。
今日は、それらの事柄をまとめてみて、改めて思ったことを記事にさせていただきました。それが、今日のブログタイトルの「活動性と炎症と色素沈着との関係」です。
色素沈着は、メラノサイト(色素形成細胞)の活動によって、チロシンというアミノ酸の一種から、酸化酵素の働きにより「メラニン」が作られ、それが、ターンオーバーのサイクルの中で、還元帯で還元され、酸化帯で本来の肌の色まで酸化され、フケやアカなどに代謝されるものが、表皮細胞に沈着する事で起こりました。
もちろん、真皮にたん落したメラニンは、マクロファージが処理して跡形を残さないのが本来ですが、そのマクロファージがメラニンを残したまま居座ってしまっても色素沈着は起こりました。
エステティックでは、前者は、表皮に起こる色素沈着という事で、表皮性(浅在性)の色素沈着、後者は、真皮性(深在性)の色素沈着といわれています。
「2006.11.01 メラニンの役割と生成」でも投稿しましたが、生体の合目的性を持ったメラニンの生成は、生体防御の一連の過程でなくてはならないものです。
ところが、色素沈着が、いろいろな原因によって起こっているとなると、それを引き起こした原因や生成の仕組みを理解した「対応」が必要となります。それらの仕組みを理解して、メラニンの生成から沈着に対して、どのような考え方で化粧品の処方が考えられているかなどを紹介していたのが、先ほどの雑誌の内容でした。
雑誌の中では、主に、三つの事柄にポイントが置かれていたようです。
1. メラニン産生を促進させる活性因子の抑制
2. チロシンを酸化させメラニンを産生させる酵素チロシナーゼの抑制
3. 産生されたメラニンの還元
が、そのポイントですが、
1. メラニン産生を促進させる活性因子の抑制では
○ 表皮
・炎症を起こした表皮細胞からプラスミン
・カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)〜血管の拡張や炎症にも関係
・一酸化窒素(CO)〜 血管の拡張という血管系調節機能に関係
・プロスタグランジン E2 〜 血管拡張や炎症に関係
・インターロイキン-1α 〜 炎症に関係
○ 真皮
・線維芽細胞からのメラノサイト増殖因子(MGF)
・炎症の初期段階に肥満細胞から放出されるヒスタミン
・プロスタグランジン E2 〜 血管拡張や炎症に関係
・インターロイキン-1α 〜 炎症に関係
などがあげられており、プロスタグランジン E2 やインターロイキン-1αは、紫外線などの刺激を受けることで、「表皮や真皮」からもメラニン産生を促進させる因子として関係しているそうです。
また、メラノサイト増殖因子(MGF)とインターロイキン-1αは、加齢によってその放出が増える事が分かっているそうですから、インターロイキン-1αは「紫外線」だけではなく「加齢」とも関係している因子という事になりそうです。
2. チロシンを酸化させメラニンを産生させる酵素チロシナーゼの抑制では
○ 酸化酵素の抑制
・数回の酸化反応を経て産生
・その過程で起こる酸化に種々の酵素が関与
・主にチロシナーゼをターゲットに抑制
と、いろいろな刺激によって「表皮や真皮」から種々の「メラノサイト活性化因子」が放出され、それらがメラノサイトを刺激してメラニンが作り出され、そのメラニンの産生に酸化酵素であるチロシナーゼが関係しているという事柄から、いろいろな対策が講じられることになります。
下記の図は、今までの事柄を簡単に図式化したものです。
図を眺めていると、色素沈着を引き起こすいろいろな「メラノサイト活性化因子」や、メラノサイトが作り出す「メラニン」に目が行きますが、結局のところ、何故「メラノサイト活性化因子」が作り出されるのかを考えたとき、「炎症」という症状にとても重要なポイントを見いだす事ができそうです。
2系統のプロスタグランジン E2 は、アラキドン酸からが合成され、「炎症」にとても複雑に関係する物質でした(「2005.12.31 体調とプロスタグランジン」)。
最近の研究では、プロスタグランジン E2 を受け止める EP4 という受容体が T細胞(Th1、Th17)にあり、その刺激を受けて T細胞が増殖や活性化を示し、組織破壊や炎症を引き起こすことになるという事がいわれているようです。
また、一酸化窒素は、「血管を広げる」という「血管系調節機能」のみならず、サイトカインといわれる細胞間の情報伝達物質や、局所ホルモンといわれるプロスタグランジンなどとも相互関係を持っていました(「2007.06.06 一酸化窒素からの連想ゲーム」)。
インターロイキン-1α は、主に単球(組織ではマクロファージ)が作り出すサイトカイン(サイトカインについては「2007.03.22 脳内リセットに喜哀楽と深い眠り」を参照)で、炎症や生体防御に深く関係していました。
その他の「メラノサイト活性化因子」も、「炎症」と関係が深いようです。
福田安保理論では、自律神経と免疫の法則の中で、高気圧の天気のいい日中に、生物は活動するため、けがをしやすく、そのための防御システムとして、顆粒球の働きをあげています。交感神経が優位になる日中に、顆粒球が連動して活発になり、その傷から進入した異物をやっつける、という生体の合目的性があるからだといわれています。
また、交感神経が優位になることは顆粒球の関係だけではなく、メラニンの産生やストレスホルモンの放出、そして、痛みを癒してくれる物質など、同じ日中に関連して活性化している事も見てきました(「2006.11.01 メラニンの役割と生成」)。
このように見てくると、やはり、刺激を与えている原因に対する理解がとても重要となってくるようです。いろいろな原因がある中で、その代表が
○ 外側
・紫外線
○ 内側
・ストレス
をあげる事ができますが、どちらも活性酸素と深い関係にありました。炎症の裏側には、活性酸素の影響が見え隠れしているようです。そうなってくると、抗酸化という考え方も重要となります。
このように考えていくと、いかにして、いろいろな状況に応じた対応ができるのかが、色素沈着の改善に必要な事柄となってくるかと思います。
ハーブや精油、濃縮エキスなどの植物素材や、それらをベースにした化粧品、そして、栄養管理など、植物療法(フィトテラピー)では、いろいろな選択肢を備えていることになりますね。
● 関連記事
○「福田安保理論関連の目次」
・「2009.06.24 肝斑や美白にまつわるいろいろな記事 1」
・「2007.08.31 トラネキサム酸の抗プラスミンと肝斑」
・「2007.06.06 一酸化窒素からの連想ゲーム」
・「2007.03.22 脳内リセットに喜哀楽と深い眠り」
・「2006.11.02 メラニンとストレス」
・「2006.11.01 メラニンの役割と生成」
・「2006.10.18 AMPの若返り効果と植物療法」
・「2005.12.31 体調とプロスタグランジン」
・「2005.12.27 プロスタグランジンと栄養素」
・「2005.12.25 プロスタグランジンと福田安保理論」
・「2005.12.21 脂肪酸とプロスタグランジン」
○ 履歴 : 2008「2008.07.16 iPhone の導入とその後 その2」最低 19.0 最高気温は 27.1
○ 気温 : 今日の 最低 21.0度(02:26) 最高 22.8度(09:02)
今日の朝は、昨日と全く同じ最低気温を記録し、昨日と同じようなどんよりとした曇り空でした。同じ気温なのですが、体感温度は全く違っていました。
ただ、とても湿度が高い感じがして風も結構強かったようです。その気温も、湿度の高い環境もほぼ変わらずに一日が過ぎました。最高気温の 22.8度も午前 09:02 に記録し、午後 09:00 の気温でも 21.5度と、21度から22度で推移し、やや半袖では肌寒い感じがしました。
今日は、午前中に、アロマのセミナーでした。下の写真は、セミナー終了後に食べたお昼ご飯です。カボチャのレーズンサラダ、ササギ、そして、晩ご飯にも登場したポテトコロッケの具でした。
ご飯は、納豆ご飯、そして、夕顔とスペアリブのスープでした。
山に行こうと思っていましたが、雨が今にも降り出しそうな天気だったので、取りやめにしました。
上の写真、右と、下の写真は、今日の晩ご飯です。ノリの佃煮のように見えますが、シソの葉のみそ炒めご飯です。
そして、お昼に登場した「ポテトコロッケの具」を油揚げに包んで作った「なんちゃってコロッケ」。
外側がカリカリして油揚げ独特の味と食感、そして、コロッケの組合せ、とっても美味しかったです。中央は、ササギとトマトのサラダ、そして、ジャコ入りナスのしょう油煮です。カボチャのサラダも添えられています。
左は、お昼にも食べた夕顔とスペアリブのスープです。
先月、東京出張の折りに、とても興味を持って読んだ記事がありました。それは、肝斑や美白にまつわる特集の載った雑誌でした(家庭画報 2009.06、2009.07月号)。
メラノサイトが作り出すメラニンの生成に関連して、
● メラノサイト(色素形成細胞)
○ メラノサイトで産生されるメラニン(抗チロシナーゼ作用の期待)
・産生にかかわっている酵素チロシナーゼ
・メラノサイト内でのシグナル伝達
○ メラノサイトに存在する受容体(メラノサイト刺激物質抑制の期待)
・肥満細胞とヒスタミン
・線維芽細胞とメラノサイト増殖因子(MGF)
など、どの段階で、どの過程で、どのようにして産生されるのかが詳しく載っていた事は、「2009.06.24 肝斑や美白にまつわるいろいろな記事 1」でも投稿しました。
今日は、それらの事柄をまとめてみて、改めて思ったことを記事にさせていただきました。それが、今日のブログタイトルの「活動性と炎症と色素沈着との関係」です。
色素沈着は、メラノサイト(色素形成細胞)の活動によって、チロシンというアミノ酸の一種から、酸化酵素の働きにより「メラニン」が作られ、それが、ターンオーバーのサイクルの中で、還元帯で還元され、酸化帯で本来の肌の色まで酸化され、フケやアカなどに代謝されるものが、表皮細胞に沈着する事で起こりました。
もちろん、真皮にたん落したメラニンは、マクロファージが処理して跡形を残さないのが本来ですが、そのマクロファージがメラニンを残したまま居座ってしまっても色素沈着は起こりました。
エステティックでは、前者は、表皮に起こる色素沈着という事で、表皮性(浅在性)の色素沈着、後者は、真皮性(深在性)の色素沈着といわれています。
「2006.11.01 メラニンの役割と生成」でも投稿しましたが、生体の合目的性を持ったメラニンの生成は、生体防御の一連の過程でなくてはならないものです。
ところが、色素沈着が、いろいろな原因によって起こっているとなると、それを引き起こした原因や生成の仕組みを理解した「対応」が必要となります。それらの仕組みを理解して、メラニンの生成から沈着に対して、どのような考え方で化粧品の処方が考えられているかなどを紹介していたのが、先ほどの雑誌の内容でした。
雑誌の中では、主に、三つの事柄にポイントが置かれていたようです。
1. メラニン産生を促進させる活性因子の抑制
2. チロシンを酸化させメラニンを産生させる酵素チロシナーゼの抑制
3. 産生されたメラニンの還元
が、そのポイントですが、
1. メラニン産生を促進させる活性因子の抑制では
○ 表皮
・炎症を起こした表皮細胞からプラスミン
・カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)〜血管の拡張や炎症にも関係
・一酸化窒素(CO)〜 血管の拡張という血管系調節機能に関係
・プロスタグランジン E2 〜 血管拡張や炎症に関係
・インターロイキン-1α 〜 炎症に関係
○ 真皮
・線維芽細胞からのメラノサイト増殖因子(MGF)
・炎症の初期段階に肥満細胞から放出されるヒスタミン
・プロスタグランジン E2 〜 血管拡張や炎症に関係
・インターロイキン-1α 〜 炎症に関係
などがあげられており、プロスタグランジン E2 やインターロイキン-1αは、紫外線などの刺激を受けることで、「表皮や真皮」からもメラニン産生を促進させる因子として関係しているそうです。
また、メラノサイト増殖因子(MGF)とインターロイキン-1αは、加齢によってその放出が増える事が分かっているそうですから、インターロイキン-1αは「紫外線」だけではなく「加齢」とも関係している因子という事になりそうです。
2. チロシンを酸化させメラニンを産生させる酵素チロシナーゼの抑制では
○ 酸化酵素の抑制
・数回の酸化反応を経て産生
・その過程で起こる酸化に種々の酵素が関与
・主にチロシナーゼをターゲットに抑制
と、いろいろな刺激によって「表皮や真皮」から種々の「メラノサイト活性化因子」が放出され、それらがメラノサイトを刺激してメラニンが作り出され、そのメラニンの産生に酸化酵素であるチロシナーゼが関係しているという事柄から、いろいろな対策が講じられることになります。
下記の図は、今までの事柄を簡単に図式化したものです。
図を眺めていると、色素沈着を引き起こすいろいろな「メラノサイト活性化因子」や、メラノサイトが作り出す「メラニン」に目が行きますが、結局のところ、何故「メラノサイト活性化因子」が作り出されるのかを考えたとき、「炎症」という症状にとても重要なポイントを見いだす事ができそうです。
2系統のプロスタグランジン E2 は、アラキドン酸からが合成され、「炎症」にとても複雑に関係する物質でした(「2005.12.31 体調とプロスタグランジン」)。
最近の研究では、プロスタグランジン E2 を受け止める EP4 という受容体が T細胞(Th1、Th17)にあり、その刺激を受けて T細胞が増殖や活性化を示し、組織破壊や炎症を引き起こすことになるという事がいわれているようです。
また、一酸化窒素は、「血管を広げる」という「血管系調節機能」のみならず、サイトカインといわれる細胞間の情報伝達物質や、局所ホルモンといわれるプロスタグランジンなどとも相互関係を持っていました(「2007.06.06 一酸化窒素からの連想ゲーム」)。
インターロイキン-1α は、主に単球(組織ではマクロファージ)が作り出すサイトカイン(サイトカインについては「2007.03.22 脳内リセットに喜哀楽と深い眠り」を参照)で、炎症や生体防御に深く関係していました。
その他の「メラノサイト活性化因子」も、「炎症」と関係が深いようです。
福田安保理論では、自律神経と免疫の法則の中で、高気圧の天気のいい日中に、生物は活動するため、けがをしやすく、そのための防御システムとして、顆粒球の働きをあげています。交感神経が優位になる日中に、顆粒球が連動して活発になり、その傷から進入した異物をやっつける、という生体の合目的性があるからだといわれています。
また、交感神経が優位になることは顆粒球の関係だけではなく、メラニンの産生やストレスホルモンの放出、そして、痛みを癒してくれる物質など、同じ日中に関連して活性化している事も見てきました(「2006.11.01 メラニンの役割と生成」)。
このように見てくると、やはり、刺激を与えている原因に対する理解がとても重要となってくるようです。いろいろな原因がある中で、その代表が
○ 外側
・紫外線
○ 内側
・ストレス
をあげる事ができますが、どちらも活性酸素と深い関係にありました。炎症の裏側には、活性酸素の影響が見え隠れしているようです。そうなってくると、抗酸化という考え方も重要となります。
このように考えていくと、いかにして、いろいろな状況に応じた対応ができるのかが、色素沈着の改善に必要な事柄となってくるかと思います。
ハーブや精油、濃縮エキスなどの植物素材や、それらをベースにした化粧品、そして、栄養管理など、植物療法(フィトテラピー)では、いろいろな選択肢を備えていることになりますね。
● 関連記事
○「福田安保理論関連の目次」
・「2009.06.24 肝斑や美白にまつわるいろいろな記事 1」
・「2007.08.31 トラネキサム酸の抗プラスミンと肝斑」
・「2007.06.06 一酸化窒素からの連想ゲーム」
・「2007.03.22 脳内リセットに喜哀楽と深い眠り」
・「2006.11.02 メラニンとストレス」
・「2006.11.01 メラニンの役割と生成」
・「2006.10.18 AMPの若返り効果と植物療法」
・「2005.12.31 体調とプロスタグランジン」
・「2005.12.27 プロスタグランジンと栄養素」
・「2005.12.25 プロスタグランジンと福田安保理論」
・「2005.12.21 脂肪酸とプロスタグランジン」