みなみの香草屋 Blog

自然と共に共存し、植物の持つすばらしい力を借り、心身共に健康で過ごせるための、植物療法(フィトテラピー)について

コーヒー

2006年11月21日  コーヒーとNK細胞の活性
2006年11月19日  プリン骨格とカフェインとアデノシン
2006年11月15日  コーヒーとがんの関係

コーヒーとNK細胞の活性

● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧の目次です
● 年度別目次 年度別目次 / 2007年度分目次 / 2006年度分目次 / 2005年度分目次
○ 関 連 情 報 精油の化学 / 植物油の化学 / 医療 / 脳・神経 / 薬と身体 / 福田安保理論 / 千島学説 / その他

○ 以下 2013.03.17 追加情報・・・・・・

この所「NK細胞を増やす」というキーワードによる検索により、ひまわりブログのこの記事を訪れる方が多くなりました。

下の画像は、最近(2013.03.17 現在)アクセス数の多い当該ブログ記事です。この記事へアクセスが多いのは、下記の検索キーワードからもおわかりいただけるように、「
NK細胞を増やす」ためには、どのようにしたらよいのだろうか、という事での検索の結果だと思います。

20130317コーヒーとNK細胞の活性

キーワードを分解すると、「NK細胞」とその細胞を「増やす」事に絞り込まれるかと思います。

20130317NK細胞を増やすのキーワード検索数

そのため、下記に示す様に

2013.03.17 がんに備えるNK細胞の増加と活性は自律神経の相反する働きと連動

「NK細胞の増加と活性は自律神経の相反する働き」について投稿させていただきました。参照いただければ幸いです。

○ 以上 2013.03.17 追加情報・・・・・・

朝起きると小雨模様。室内は夕方のように薄暗いのですが、暖か。寒暖の差が激しい秋田市です。シトシト降っていた雨は、午前中にはあがり、午後からは晴れまが出てきました。気温も高めですが、明日晩には、平野部でも降雪という予報がでています。

下の写真は、果物を利用したもの。左と中央は同じ料理で、柿と生ハムとチーズのサラダ。おいしそうだったので拡大して撮っちゃいました。同じようにアンズとピーマン、ダイコンの酢のもの。

200611120柿生ハムチーズサラダ1 20061120柿生ハムチーズサラダ2 2006120アンズピーマンダイコンの酢の物1

下の写真、左は、上の酢のもの。アンズのかわりに柿でもいいそうです。中央は、ミョウガの赤ジソ漬け。右は、チョロギの塩水漬け。これらは、赤梅酢作りに利用されるもの。

20061120アンズピーマンダイコンの酢の物2 20061121ミョウガの赤ジソ漬け 20061121チョロギの塩水漬け

下の写真は、みごとに紅く染まったもみじ。シトシト降り続いた雨の思わぬ落とし物は、きれいなもみじの葉。

20061121紅葉1 20061121紅葉2 2006121紅葉3

下の写真、左は、こちらも雨の思わぬ落とし物。地面一面に広がる木の葉。公園の前を通り過ぎましたが、思わず戻ってきてしまいました。ほとんどの葉を落とした桜の木と、梅雨に咲き誇った花がそのまま枯れてしまっているアジサイの花。

20061121公園の落ち葉1 20061121公園の紅葉 2006121公園の落ち葉2

下の写真、左は、秋田市内にある蔵。信号機で止まった目の前にとてもりっぱな蔵がありました。中央、右は、今日の秋田市内の夕焼け。明日晩には、この天気も雪になるとのこと。ラジオでは、冬の備えを呼びかけていましたよ。

20061121秋田市内の蔵 20061121夕焼け1 2006121夕焼け2

下の写真は、昨年の春に撮ったゼラニウムです。品種は、ゼラニウム レディマリー。ゼラニウムの花の中でも花の形や色がちょっと変わってて、ひまわりのお気に入りの一つです。

20050507ゼラニウム レディマリー

11月06日の「がん攻撃の NK細胞 コーヒーで働き活発に」(「2006.11.15 コーヒーとがんの関係)で、

・コーヒーは中枢神経系を興奮させ、心臓の心拍出量を増大させ、脈拍を増大させるものなので、「交感神経緊張」
・NK細胞は、顆粒球とともに「交感神経」の支配を受けている
・ところが、NK細胞は、副交感神経支配下でその活性をしめす

という、とても不思議な関係に興味を持ちました。「2006.11.19 プリン骨格とカフェインとアデノシン、「2006.11.20 カフェインはアデノシンのアンタゴニストでは、コーヒーの中に含まれているカフェインと、アデノシンとの関係を、化合物の構造と神経伝達物質の面からみてきました。今回は、NK細胞について見てみたいと思います。

NK細胞は、マクロファージから進化したもので、細胞質内にある顆粒から、細胞殺傷タンパク質であるパーフォリンやグランザイムを放出してがん細胞を攻撃する反面、条件が整うと、細菌などをマクロファージと同じように貧食する力も持っているリンパ球といわれています。

このようにがん細胞を攻撃する働きを「活性」というのだそうですが、とても不思議なのが、NK細胞がその「活性」を示すのは、副交感神経に傾いているときなのだそうです。よく、笑いは NK細胞の活性を促進させる、という話を聞きますし、実際に笑いと NK細胞との関係を調べているところもあるようです。

そこで、NK細胞を増やすにはどうするか、と考えるのが普通ですが、がんの患者さんに NK細胞が多いんだそうです。この違い、もうおわかりですよね。NK細胞が多くなるという事と、NK細胞の活性とは違うという事です。

また、がんを攻撃するシステムには、NK細胞と、キラーT細胞の働きの違いを理解することも大切です。免疫細胞は、自分自身とそれ以外を厳密に区別しています。MHC(主要組織適合抗原複合体)といわれる目印を利用して、かん化した細胞が自己の目印である MHC(MHC1クラス分子)を失った場合に攻撃を仕掛けてくるのが NK細胞です。MHCを持ったまま、がん化した細胞をターゲットにするのがキラーT細胞です。

ストレスが加わると NK細胞は、顆粒球や胸腺外のT細胞とともに、それらの比率を増加させるそうです。これは、以前にもお話している通り(一番下の関連記事を参照下さい)、外来抗原に対抗するための免疫システムを、自分の体に起こっている異常な細胞の増殖を排除しようとするように働く免疫システムへ、切り替えているともいえます。

このような免疫システムの移行は、加齢が進んだ場合にも起こりますから、生体の合目的性の神秘的な働きには、本当に感動してしまいます。もちろん、若い間は、ストレスが解消された場合、もとの免疫システムへ戻るわけですから、すばらしい仕組みを持っていますね。

さて、ストレスが加わると NK細胞、顆粒球や胸腺外のT細胞が増えますが、活性という点に関しては、

・NK細胞の細胞殺傷タンパク質放出の活性が低下
・顆粒球は、粘膜や組織の破壊へと活性増強
・胸腺外T細胞は、自己の増殖中の細胞に対する障害活性の増強

ということで、ストレス下では、NK細胞の活性が低下するのだそうです。NK細胞に関しては、交感神経で「その数」を増やし、副交感神経で「活性」を示すことになるようです。NK細胞は、本当に不思議な挙動をしめしますね。でも、これは、先ほど述べたように、生体の合目的性にかなっているから不思議です。

ストレスによる交感神経緊張状態が続く事で、NK細胞、顆粒球や胸腺外のT細胞が増え、がんに対する防御能を増大させますが、その反面、そのこと自体が、自己免疫疾患の原因としても掲げる事ができます。このとき、NK細胞はその活性を低下させることで、がんに対しての攻撃性を弱める一方、自己免疫疾のリスクの軽減にも働いているように見えます。

そのときに、笑いや、リラックスによって患副交感神経へ導かれると、NK細胞はがんに対する活性を増大させ、自己の異常細胞の排除を行い、そして、NK細胞以外の顆粒球や胸腺外T細胞も目的を達成して減少していくという、とても複雑で絶妙な仕組みが働いているようです。

ここ数日間で、NK細胞や、カフェイン、アデノシンなど、いろいろな角度から見てきましたが、コーヒーの中に含まれているカフェインは、特に、中枢神経系においては、自律神経の交感神経を緊張させるような仕組みに働いているようです。とすると、NK細胞の比率を高め、がんを攻撃する体制を整えてくれる準備はできあがるものの、いざ、NK細胞を活性化させるには至らないような気がします。

それでは、研究報告にある「コーヒーはがんを攻撃する NK細胞の働きを活発にする」のは、他の成分なのかなぁということにもなってきます。もちろん、コーヒーの中に含まれている成分には、カフェインだけでなく他にも多数あるようです。交感神経緊張にともなう活性酸素の除去に働きかけるものも存在しています。コーヒーの複合体によって、NK細胞の活性化が実現されているのでしょうか。

お客様で、「私の最高のアロマは、コーヒー」とお話されていた事を思い出しました。コーヒーの香りを嗅ぐと、落ち着いてリラックスできるのだそうです。だとすれば、コーヒーを飲む事により、コーヒーの香りが、リラックスへと誘い、NK細胞の活性を高めてくれる方向へ働く事もあり得るかと思います。

そのとき、体の中では、NK細胞の数が増加し、活性をも促進されてくれているという、がんを攻撃するためにとてもよい環境が整っていることになります。ひまわりは、コーヒーとガンの関係を見ていくうちに、カフェインとアデノシンの関係、NK細胞の働きなど、いろいろな事柄に興味を持つ事ができました。今まで見てきたように、とても複雑な問題を含んでいるため、簡単には説明できていません。

ひまわりは、ここ数日の間、きっと交感神経の緊張状態が続いていると思います。ここで、コーヒーでも飲んでリラックスすることにしましょうか。

● 関連記事
福田安保理論関連の目次
2013.03.17 がんに備えるNK細胞の増加と活性は自律神経の相反する働きと連動
2007.08.10 プリン・ピリミジン誘導体と核酸
2007.06.30 主な活性酸素の発生源と抗酸化
・「2006.11.21 コーヒーとNK細胞の活性」

2006.11.20 カフェインはアデノシンのアンタゴニスト
2006.11.19 プリン骨格とカフェインとアデノシン
2006.11.15 コーヒーとがんの関係

2006.08.03 パーシャルアゴニスト
2006.07.29 大脳基底核とDA
2006.07.27 サブスタンスPとDA
2006.07.24 脳幹に配置された神経核
2006.07.21 脳内神経伝達物質 DA

2006.07.31 顆粒球とヘイフリック限界
2006.06.09 生体防御ってすごいなぁ
2006.06.05 ガン細胞免疫細胞の死滅誘導
2005.12.12 免疫システムと感染症対策
2005.12.10 抗感染症と福田安保理論
2005.12.05 活性酸素とガンの関係
2005.09.18 アレルギー・ガンとNKT細胞
2005.08.01 新・古の免疫システム

プリン骨格とカフェインとアデノシン

● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧の目次です
● 年度別目次 年度別目次 / 2007年度分目次 / 2006年度分目次 / 2005年度分目次
○ 関 連 情 報 精油の化学 / 植物油の化学 / 医療 / 脳・神経 / 薬と身体 / 福田安保理論 / 千島学説 / その他

今日の朝も、カーテンごしに青空が広がっていました。昨日に続き、太陽が降り注ぐとても穏やかな天候でした。この週末は、戸外で過ごされる方々が多かったんではないでしょうか。それでも、秋田市は、昨年よりも 2日早い初霜と初氷を記録したそうです。放射冷却現象で気温が 0.4度と、とても寒い朝でしたね。それでも、日中は 12.2度だったそうです。

東京では、気温 10度そこそこの雨の中「東京女子マラソン大会」が行われたようですが、この天気をわけてあげたかったです。下の写真は、昨夜のおかず、チキン南蛮。タルタルソースを添えて出来上がり。ヌーヴォも一緒。それに、トンブリのシーチキンあえ。

200611118チキン南蛮1 20061118チキン南蛮2 2006118トンブリとシーチキン

下の写真、左は、キムチ。朝からばっぱは、忙しそうにぼたもちを作っていました。田舎では、ナベツキモチといって、ナベの中でモチをツブして作るからだとかで、ナベスリモチともいわれているそうです。作り立てのナベスリモチを持って、親戚の所へ行ってきたようです。右は、モチにかける「タレ」で、クルミのタレです。

20061118キムチ 20061119ナベスリモチ1 20061119クルミダレ

下の写真、左は、ゴマダレ。皿にもられたナベスリモチ。ゴマダレが皿から垂れたようになっていますが、白い皿のキャンバスの上に絵を描いたような感じ。右は、イリ豆腐。

20061119ゴマダレ 20061119ナベスリモチ2 2006111イリ豆腐

先日2006.11.15 コーヒーとがんの関係でも投稿しましたが、コーヒーがどのようなメカニズムでがん細胞を攻撃する「NK細胞」を活性化するのか、とても興味を持っていました。それは、

・コーヒーは中枢神経系を興奮させ、心臓の心拍出量を増大させ、脈拍を増大させるものなので、「交感神経緊張」
・NK細胞は、顆粒球とともに「交感神経」の支配を受けている
・ところが、NK細胞は、副交感神経支配下でその活性をしめす

ということでした。

この研究結果の報告には、「コーヒーを飲む」といことだけで、コーヒーに含まれている成分までは書いてありませんでした。ひまわりもよくコーヒーは飲みますが、コーヒーの事はまったく分かりません。コーヒーを飲むとき、豆を挽いて入れますが、その豆自体は、もとももとのコーヒー豆を焙煎したものです。もともとのコーヒー豆の事を生豆というのだそうですが、それが焙煎されることで、化学変化が起こり、コーヒー独特の香りや味、色などが引き出されるのだそうです。

当然、そのような変化が起こっているわけですから、中に含まれている成分にも変化があらわれます。フリー百科事典「ウィキペディア」には、生豆、焙煎豆、抽出液(コーヒーですよね)の、それぞれの中に含まれている成分と、その成分の時系列的な変化をあらわした円グラフが載っていました。

● 生豆
・糖類が半分以上、それに次いで脂質やアミノ酸・タンパク質
・それら基本的な成分の他に、クロロゲン酸類、カフェイン、トリゴネリンなどが続いています

● 焙煎豆
・生豆と同じように、糖類、脂質やアミノ酸・タンパク質が主要な成分
・脂質やアミノ酸・タンパク質と同量かそれ以上に褐色色素
・そして、クロロゲン酸類、カフェイン、トリゴネリンなどが生豆と同じように続いています

● 抽出液
・全体の 98 〜 99%が水
・1 〜 2%の成分を 100%とすると、半分以上が糖類、次いで、褐色色素、アミノ酸・タンパク質
・残りが、クロロゲン酸類、カフェイン、トリゴネリンなど

となっていました。全体的に、同じ成分がでてくるようですが、焙煎によって、化学的な変化が起こり、実際には、

・クロロゲン酸類は、タンニンの一種といわれていた様ですが、現在は、クロロゲン酸類と呼ばれています。
・文献によっては、ポリフェノールといったり、そではない、といったいろいろ複雑な問題を含んでいるようなので、これらの化合物についても、後日調べてみたいと思っています。
・クロロゲン酸類は、焙煎によって大部分が分解され、その後の化学変化によって、香り成分や褐色色素といったいろいろな成分を作り出しているようです。
・そして、おもしろいことに、この成分は、胃液の分泌促進や、活性酸素の除去に貢献しているようです。
・トリゴネリンもまた、熱によって分解され「ビタミンB3(ナイアシン)」へと変化するそうです。
・ビタミンB3(ナイアシン)って、
2006.11.08 がんと統合失調症の関係で もでてきました。
・ノルアドレナリンからのアドレナリンの生成を減少させ、アドレノクロムの合成を阻害することで、統合失調症の改善を図ることのできるといわれたビタミンでした。

以上のようなことから、今回は、コーヒーといえば誰もが思いつく「カフェイン」と「NK細胞」との関係を調べてみる事にしました。

そもそも、カフェインという物質は「アルカロイド」という化合物の仲間だそうです。アルカロイドといえば、生理活性作用の著しい化合物で、ハーブなどに含まれる場合には、薬の素材として利用されてきました。

「植物療法(R.F.ヴァイス著、山岸晃訳、八坂書房)」では、薬用植物を、「緩和」、「中間」、「強力」に分類していますが、「強力」な領域に属する薬用植物に含まれている成分に、ベラドンナのアトロピン、キナノキのキニーネ、ケシのモルヒネなどを掲げています。これらはいずれも「アルカロイド」に分類されています。

アルカロイドは「天然由来の含窒素化合物中、主にアミノ酸やタンパク質、核酸などに属する化合物を除く「含窒素有機化合物」」といわれています。アミノ酸やタンパク質、核酸には、窒素を含んでいますので、それ以外の窒素を含む有機化合物ということになるようです。カフェインもこの分類に従うと、アルカロイドになります。

そこで、カフェインの構造を見てみたいのですが、その前に、六角形と五角形の構造に窒素を含む「プリン骨格(環)」といわれる化合物を見てみましょう。それは、カフェインが、このプリン骨格を基本としているからです。下記の図をご覧下さい。プリン骨格を中心に、カフェインや、他の化合物、そして、DNAやRNAの構成成分である「塩基」のうちの二つである「アデニン」と「グアニン」との関係をあらわしています。

20061119カフェインの分子構造

まず最初に、中心にある「プリン骨格」をご覧下さい。この骨格にある「R1、R2、R3」の部分が、すべてメチル基(-CO3)になると、中心に書かれているプリン骨格から、左上に伸びている矢印の先に示されている「カフェイン」になります。プリン骨格の基本部分が、全く同じである点がポイントです。

DNA は、リン酸、糖(デオキシリボース)、塩基が多数結合した二重らせん構造を持ってますが、その塩基のうち二種類の塩基もまた、同じようなプリン骨格を持っていることにも注目下さい。それらの塩基は、中心に書かれているプリン構造から、左右の下に向かって伸びている点線の矢印の先に示されています。

特に、アデニンという塩基に注目して下さい(右下)。アデニンは、核酸(DNAやRNA)の単位であるヌクレオチドやATP(エネルギーの通貨単位で、アデノシン三リン酸でしたよね)を構成する重要な塩基です。このアデニンに、リボース(RNAの単位であるヌクレオチドや ATPに含まれている)が結合したものが、アデノシンといわれる化合物です。

・核酸には、DNAとRNAの二種類があり、構成単位はヌクレオチド
・ヌクレオチドは、リン酸と糖と塩基が構成単位
・DNA(デオキシリボ核酸)は、リン酸と糖(デオキシリボース)と塩基(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)
・DNA は、二重らせん構造
・RNA(リボ核酸)は、リン酸と糖(リボース)と塩基(アデニン、ウラシル、グアニン、シトシン)
・RNA は、一本の鎖
・アデノシン三リン酸(ATP)は、アデノシンに、リン酸が三分子結合
・アデノシンは、アデニンに、リボースという糖が結合

そして、今日のブログタイトルの一つ、カフェインとアデノシンの関係を、中央の点線の矢印であらわしました。この関係がとても重要になってきます。

プリン骨格を中心に「カフェイン」、そして、核酸や ATP(アデノシン三リン酸)を構成する重要な塩基の「アデニン」、アデニンとリボースを持つ「アデノシン」、さらには、「カフェインとアデノシンの関係」を再度、上の図で確認できるかと思います。

核酸(DNAやRNA)の構成要素である塩基、アデニンは、アデノシンの構成要素となり、そのアデノシンは、リボースと結合して ATPの構成要素ともなっています。それだけでなく、アデノシンは、生体のいたるとこにに存在し、細胞間の調整に関わっているそうです。特に脳内では、神経伝達物質としての定義には当てはまらない「神経修飾物質」として働いているそうです。

・・・明日(「2006.11.20 カフェインはアデノシンのアンタゴニスト」)へと続く。

● 関連記事
2007.08.10 プリン・ピリミジン誘導体と核酸
2007.06.30 主な活性酸素の発生源と抗酸化
2006.11.21 コーヒーとNK細胞の活性
2006.11.20 カフェインはアデノシンのアンタゴニスト
・「2006.11.19 プリン骨格とカフェインとアデノシン」

2006.11.15 コーヒーとがんの関係

コーヒーとがんの関係

● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧の目次です
● 年度別目次 年度別目次 / 2007年度分目次 / 2006年度分目次 / 2005年度分目次
○ 関 連 情 報 精油の化学 / 植物油の化学 / 医療 / 脳・神経 / 薬と身体 / 福田安保理論 / 千島学説 / その他

今日は、朝起きると久しぶりのお日さま。以外と青空が広がっていました。が、すぐに曇り出し、小雨模様へ。日中の気温も低く、寒暖の差が激しい秋田市です。

下の写真、昨夜の晩ご飯のおかず。野菜炒めとおでんです。おでんの中央にあるサトイモは、二日前に実家の会津から届いたもの。そのサトイモを運んできた段ボール箱の横を見ると、かわいらしいイラストがありました。「会津が育てた」の文字に多分磐梯山と猪苗代湖なのでしょうね。「めげべ
(かわいでしょう、という意味)」。

20061114野菜炒め 20061114おでん 2006114会津が育てた

下の写真、左は、段ボール箱に入っていたサトイモです。下の方には、見慣れたサトイモですが、上の方にちょっと大きく不格好な形をしたものがあります。これは、サトイモの親だそうです。先ほどのおでんに使われたサトイモは「子」の方ではなく、「親」の方です。あ〜またまたラーメン。昨夜もまたラーメンを食べてしまいました。

20061114サトイモ 20061114ラーメン1 20061114ラーメン2

11月06日の朝刊に、「がん攻撃の NK細胞 コーヒーで働き活発に」のタイトルと見出しが載っていたのに、目がとまりました。即座に思ったのは、

・コーヒーは中枢神経系を興奮させ、心臓の心拍出量を増大させ、脈拍を増大させるものなので、「交感神経緊張」
・NK細胞は、顆粒球とともに「交感神経」の支配を受けている
・ところが、NK細胞は、副交感神経支配下でその活性をしめす

ということでした。

朝刊に載っていた実験の内容は、

・NK細胞ががんを攻撃すると放出される
・がん細胞をすべて死滅させた場合を 100%として、NK細胞の活性を測定
・13人の人で調べる
・コーヒーを飲む前は、平均 38.5%
・飲んで 30分後には、44.5%に上昇
・90分後には、38.5%へ戻る
・コーヒーはがんを攻撃する NK細胞の働きを活発にする

という内容でした。

最初にもお話したように、NK細胞の活性、すなわち、がんを攻撃する際にその働きを発揮できるかどうかのカギを握るのが「副交感神経」です。この内容の詳細については、ただ、「コーヒー」という言葉でしか伝えられていませんでしたが、その内容成分のうち、カフェインだとすると、なんとなくしっくりいかない感じもします。

コーヒーには、その他にいろいろな成分を含んでいるようです。その中には、「クロロゲン酸類」などのポリフェノールも含まれているのだそうですが、それが働いても、抗酸化、活性酸素の除去に働く成分ですから、NK細胞との関係ではどうなのかなぁという事も感じてしまいます。

コーヒーとがんの関係、いろいろな問題を含んでいるようなので、後日また、投稿したいと思っています。なお、朝刊の結びに、「NK細胞で悪化する病気もあるので、注意が必要」というコメントも載っていました。そして、この研究結果を報告された方が、新潟大の医師という事でした
(安保氏ではございません)

● 関連記事
医療関連の目次
脳・神経関連の目次
薬と身体関連の目次
福田安保理論関連の目次
2007.08.10 プリン・ピリミジン誘導体と核酸
2007.06.30 主な活性酸素の発生源と抗酸化
2006.11.21 コーヒーとNK細胞の活性
2006.11.20 カフェインはアデノシンのアンタゴニスト
2006.11.19 プリン骨格とカフェインとアデノシン
・「2006.11.15 コーヒーとがんの関係」
最新コメント
精油名

イランイラン
ウィンターグリーン
オレンジ スィート
オレンジ ビター

カモマイル ジャーマン
カモマイル ローマン
クラリセージ
グレープフルーツ
クローブ
コリアンダー

サイプレス
サンダルウッド
シダー
シトロネラ ジャワ
シナモン カッシア
ジャスミン
ジュニパー
ジンジャー
セージ
ゼラニウム エジプト

タイム ツヤノール
タナセタム
タラゴン
ティートゥリー

ニアウリ CT1
ネロリ

バジル
パチュリー
パルマローザ
プチグレン
フランキンセンス
ペパーミント
ヘリクリサム
ベルガモット
ベンゾイン

マジョラム
マンダリン
ミルラ

ユーカリ グロブルス
ユーカリ ディベス
ユーカリ ラディアタ
ユーカリ レモン

ラベンサラ
ラベンダー アングスティフォリア
ラベンダー スーパー
ラベンダー ストエカス
ラベンダー スピカ
リトセア
レモン
レモングラス
ローズ
ローズウッド
ローズマリー カンファー
ローズマリー シネオール
ローレル
プロフィール

ひまわり

○ 佐藤 喜仁(さとうよしひと)
・1955年(昭和30)年
 12月生まれ
・福島県会津高田町出身
○ 1974年(昭和49年)3月
・福島県立大沼高等学校
・普通科卒業
○ 1978年(昭和53年)3月
・京都産業大学
・経営学部 経営学科
(会計学専攻) 卒業
○ 1980年(昭和55年)3月
・京都産業大学
・大学院 経済学研究科修了
○ 1981年(昭和56年)〜
  1987年(昭和62年)
・税理士事務所勤務
○ 1987年(昭和62年)12月
・ハーブ専門店
 みなみの香草屋開業
・自社農場でハーブの生産、
 出荷
・ショップでハーブやアロマ
 関連商品の販売
・サロンでのトリートメント
・ショップやサロンへ商品供給
 とアドバイス
○ 1997年(平成9年)6月
・秋田アロマテラピースクール
 開講
○ 現在、秋田市で
・アロマテラピーと
 フィトテラピー(植物療法)
 を学びながら、ショップや
 サロンを営み、スクールも
 開講しています

以前に投稿した記事
テンプレート
このブログのスキン元
藍と空とBlueの果てまでも
こちらの画像もどうぞ
ブルードーンさん壁紙写真
芳香成分類と芳香分子
モノテルペン炭化水素類
・δ-3-カレン
・α-テルピネン
・γ-テルピネン
・パラシメン
・α-ピネン
・β-ピネン
・α-フェランドレン
・β-フェランドレン
・ミルセン
・リモネン
・d-リモネン
セスキテルペン炭化水素類 -
・β-エレメン
・δ-エレメン
・カマズレン
・ジンジベレン
・β-セスキフェランドレン
・デハイドロアズレン
・デハイドロカマズレン
セスキテルペン炭化水素類 +
β-カリオフィレン
・α-コパエン
・α-セドレン
・β-セドレン
・α-ヒマカレン
・β-ヒマカレン
・γ-ヒマカレン
・α-ブルネッセン
・β-ブルネッセン
モノテルペンアルコール類
・ゲラニオール
・シトロネロール
・ツヤノール-4
・trans-ツヤノール-4
・α-テルピネオール
・β-テルピネオール
・γ-テルピネオール
・テルピネン-4-ol
・ネロール
・ボルネオール
・メントール
・d-リナロール
・l-リナロール
セスキテルペンアルコール類
・キャトロール
・α-サンタロール
・β-サンタロール
・セドロール
・ネロリドール
・パチュロール
・バレリアノール
・α-ビサボロール
・ビリディフロロール
ジテルペンアルコール類
・アセトキシ-15-ラブダノール-8
・スクラレオール
・ラバダアン-8-α-15-ディノール
エステル類
・アンスラニル酸ジメチル
・蟻酸シトロネリル
・酢酸ネリル
・酢酸ベンジル
・サリチル酸メチル
ケトン類
・l-カルボン
・d-カルボン
・カンファー
・クリプトン
・β-ジオン
・α-ツヨン
・β-ツヨン
・ピペリトン
・ベルベノン
・メントン
フェノール類
・オイゲノール
・チモール
フェノールメチルエーテル類
・trans-アネトール
・チャビコールメチルエーテル
テルペン系アルデヒド類
・シトラール
・シトロネラール
芳香族アルデヒド類
・クミンアルデヒド
・ケイ皮アルデヒド
酸化物類
・アスカリドール
・1,8シネオール
・ビサボロールオキサイドA
・trans-リナロールオキサイド
ラクトン類
・クマリン

  • ライブドアブログ