● 関連 : 精油化学 / 植物油化学 / 医療 / 脳・神経 / 薬・身体 / 福田安保理論 / 千島学説 / その他
○ 履歴 : 2009「2009.10.14 秋が深まってきました 2009」10.7 / 19.2
○ 履歴 : 2010「2010.10.14 快晴の中農作業ラベンダーの仮植え 2010」14.4 / 20.0
○ 履歴 : 2011「2011.10.14 野ブドウ(会津ではブスの実?)の収穫 2011」8.0 / 23.9
○ 履歴 : 2012「2012.10.14 銀寄や農林四号が落ち始めた栗畑 2012」11.0 / 21.1
○ 履歴 : 2013「2013.10.14 アロマテラピーセミナー2 2013」16.0 / 25.6 東京 7.8 / 20.5 秋田
○ 履歴 : 2014「2014.10.14 台風19号が遠ざかり紅葉進む 2014」12.7 / 17.1
○ 履歴 : 2015「2015.10.14 今季二度目キンモクセイの香りが漂う 2015」9.1 / 15.8
○ 履歴 : 2016「2016.10.14 中生から晩生へと移行する中幼稚園の栗拾い その3 2016」7.9 / 18.7
○ 履歴 : 2017「2017.10.14 カボチャの中収穫 2017」10.1 / 18.3
○ 履歴 : 2018「2018.10.14 今季初めて10度を下まわった朝 2018」8.9 / 20.8
→ 昨日 : 最低 10.6(23:30)最高 19.0(11:46)平均 15.3 降水 32.5mm 日照 8.3h 秋田 晴一時雨
→ 昨日 : 最低 19.4(23:48)最高 28.5(12:43)平均 24.5 降水 0.0mm 日照 10.7h 東京 快晴
・ 平年 : 最低 10.4 最高 19.3 平均 14.7 降水 5.2mm 日照 4.9h 秋田
▶ 今日 : 最低 15.4(19:37)最高 20.2(00:29)平均 17.0 降水 5.0mm 日照 0.0h 東京 雨
▶ 今日 : 最低 9.7(05:51)最高 18.5(10:30)平均 14.5 降水 0.0mm 日照 2.7h 秋田 曇時々晴
▷ 平年 : 最低 10.2 最高 19.1 平均 14.5 降水 5.2mm 日照 4.9h 秋田
上の画像は、2019.10.14(月)東京の気象観測データ(お天気モニタ)です。
・「お天気モニタ 東京都 東京の気象情報より(外部リンク)」
上の画像は、2019.10.14(月)秋田の気象観測データ(お天気モニタ)です。
・「お天気モニタ 秋田県 秋田の気象情報より(外部リンク)」
今日の東京は、朝から霧雨が舞っていました。傘をささなくとも濡れるほどではない、そんな霧雨でした。
そんな天気が、ずっと続いていましたが、昼過ぎから、小雨となり、夕方からは、雨が降り始める空模様へと変わっていました。
秋田に比べると寒い訳ではないのですが、東京の今日の最高は、未明の 00:29 に記録した 20.2度で、日中は、12時の 18度台が最高で、16度台から 17度台の気温でしたので、こちらにお住まいの方々は、肌寒かったかと思います。
昨日は、夜の 21時過ぎに東京へ到着しました。台風19号の影響で、当初、午後からのセミナーに出席できるよう列車を予約しましたが、運休が続き、結局は、昨日行われた第一日目のアロマテラピーセミナーを受講する事はできませんでした。
それでも、今日行われる二日目のアロマテラピーセミナー開始時刻には、十分余裕がありました。
下の写真、左は、宿泊先のホテルでいただいた今日の朝食です。朝食は、パンではなく、おにぎりを食べました。
中央は、よく見ると霧雨が舞っており、道路や歩道が少し濡れた状態となっていたホテル前の朝の様子です(08:25頃)。
神田駅の近くだったため、そのまま JR線で御茶ノ水駅へ向かいました。下の写真、右は、御茶ノ水駅からすぐの場所にある「ニコライ堂」の様子です(08:34頃)。
写真が前後しますが、下の写真は、神田駅で見かけた福島県のポスターです。「福が満開、福のしま。」。
よく見ると、懐かしい会津の風景が写っていました。喜多方の長床や鶴ヶ城、そして、大内宿も写っています。
・「2015.05.01 南会津の大内宿と塔のへつり巡り 2015」
・「2011.05.01 会津鶴ヶ城の桜 2011」
・「2010.05.04 会津五桜巡り杉の糸桜と虎の尾桜」
写真が前後しましたが、今日は、少し早めに会場へ向かいました。
下の写真は、二日目のアロマテラピーセミナーが行われる会場の様子です(09:19頃)。受付が少し早く始まったため、好きな席を確保する事ができました。
下の写真は、今日のお昼に食べたカレーです(13:27頃)。
会場の道を挟んですぐ隣りの建物に、カレー屋さんがあるのですが、毎回、お世話になっていました。
今日は、ナンではなく、ご飯をいただき、カレーの方は、エビカレーでした。
写真がかなり前後すのるですが、下の写真、左は、会場へ向かっているときに見つけたキンモクセイの花です(08:37頃)。
台風の影響なのか、せっかく花を付けたキンモクセイが散っていたようです。
写真が前後しましたが、下の写真、中央は、午後のセミナー途中の休憩時間に望んだ外の様子です(15:37頃)。
小雨が降ってきましたが、それほど雨足は強くなかったようです。
そして、下の写真、右は、セミナーが終わり、会場から JR 御茶ノ水駅へと向かっている歩道の様子です(17:47頃)。
それでも、会場から駅まで、多少濡れましたが、傘をさすことなく向かう事が出来ました。
今回は、最終の列車ではなく、18時台のこまち号を予約していました。
下の写真は、そのこまち号と、出発ホームから望んだ東京の様子です(18:11頃)。出発は、18:20 のこまち35号で、秋田へは、22:14 に到着予定でした。
下の写真は、東京駅の地下街で買い求めた晩ご飯の弁当です。
今日は、時刻通りの出発となり、出発してから、その弁当を食べました。シュウマイと焼き飯がセットになっているお弁当でした。
盛岡までは順調でしたが、盛岡から秋田へ向かう途中では、上り列車の遅れにより、停車駅で待つこともありましたが、少し遅れただけで秋田駅に到着する事ができました。
下の写真、左は、新幹線ホームから出て来たときに望んだ構内の様子(22:21頃)、そして、中央は、秋田駅東口から出てすぐの場所にある NHK の建物と、雲に隠れボンヤリと輝いていたお月さまの様子です(22:22頃)。
空全体が雲に覆われていたわけではなく、広く夜空が広がっていました。
右は、いつも見慣れている風景で、夜遅くの 22:56 頃の外の様子です。
昨日は、東京での第一日目のアロマテラピーセミナーでした。
「がんによりそうアロマテラピー」という内容で、セミナーが行われましたが、昨日は、台風19号の影響で、出席する事が出来ず残念でした。
・「2019.11.29 Web受講となったアロマセミナー がんによりそうアロマ 2019」
今日は、二日目となるアロマテラピーセミナーで、「芳香(ディフューズ)」というタイトルの講義でした。
二日目という事もあり、講師の方が、まず最初に、
「 今日もお越しいただいて、ありがとうございます。
今日のテーマは、精油の香りを勉強していただきます。
このディフューズ、精油との初めての接触で、初心者にとっては最適な方法です。
香りというのは、「??」と申しまして、情報が発せられ、繊細で、心の奥に届く非常に微妙な芳香です。手に触れることができず、捉えどころがなく、そして、目に見えないのが香りです。
素晴らしい、我々を魅了する世界です。心を奪う一方、嫌悪感を与えます。しかしながら、無関心なままではいられません。」
というお話しから始められました。
今日のテーマである「芳香(ディフューズ)」に関しては、香りをどのようにブレンドし、その香りを利用した「嗅覚に訴えかける作用」、そして、その香りの「実体として働きかける薬理作用」など、具体的にはどのような方法で「ディフューズ」していくのか、とても興味がありました。
冒頭のお話しの中にもありましたが、初めての方々にとっては、「精油との初めての接触」ということで、とても最適なテーマであると同時に、「手に触れることができず、捉えどころがなく、そして、目に見えない」、そして、場合によっては「心を奪う一方、嫌悪感を与える」香りを、いかに有効に利用していくのかという、より深く学ぶ事の出来る内容のセミナーとなりました。
「嗅覚に訴えかける作用」は、精油の持つ揮発性という特性により、鼻の嗅覚受容体で捉えられ、その後は、嗅神経という脳神経を経て、その情報が脳の方へ伝えられる仕組みになっていました。
嗅球という場所を通り、香りの情報は、本能の脳ともいわれ、感情と密接な関係にある「大脳辺縁系」へと伝えられますが、同じ精油の香りの情報でも、人それぞれに違う感情を芽生えさせました。
よく、このブログでもご紹介させていただいているように、「嗅覚に訴えかける作用(嗅覚作用)」については、主に下記のブログでも投稿した事がありました。
・「2009.12.11 統一一貫性とアロマテラピーの嗅覚作用」
・「2009.09.08 におい情報と手網核とアロマテラピー」
・「2007.01.22 においを感じる仕組み仮説覆す」
「統一一貫性」は、アロマテラピーで利用する精油の嗅覚作用と密接に関係していました。
上記ブログ記事で登場する「統一一貫性」という概念は、「好き、嫌い」とか「面白い、感動した」という、人間に特有の本能のようで、生まれてから目が見えるようになってから、脳が考える仕組みを構築していく過程と密接な関係があるようです。
この考え方は、大脳辺縁系の一部を構成している「扁桃体(扁桃核)」の役割、すなわち、「好きか嫌いか」を本能的に判断しているところで、他の大脳辺縁系を構成する部位とともに連携を取りながら「感情や情動」を生み出していました。
そして、この扁桃体は、脳神経の嗅神経という末梢神経によって、嗅覚受容体と連絡を取り合っていました。
いってみれば、アロマテラピーで利用する精油の香りの成分が、嗅覚受容体で受け止められて、その情報が「統一一貫性」として機能していると思われる「扁桃体」へと伝えられるのですから、今日のテーマである「芳香(ディフューズ)」による嗅覚作用というのは、とても大切で有用な方法であると思われます。
下記の図は、嗅覚系を書き表したものです。言葉の羅列よりも図の方がわかりやすいかも知れません(参照 〜 人体の正常構造と機能 p606(OmniGraffleで描画))。
脳は、毎日、膨大な情報をいろいろな感覚器官から受け取り、処理していますが、膨大な情報をすべて記憶できればいいのでしょうが、神経細胞の特性として、三日間経過すると、興奮が収まり忘れる仕組みになっているのだそうです。
ただし、この仕組みは「興味のないものや好きではないもの、感動しなかったもの」に対して、忘れる仕組みを持っている、という事がその条件となっているようで、記念の日に食べた食事だとか、とても美味しかったケーキとか・・・、その事で、幸せだったとか、感動したとか面白かったとかいう「感情」が記憶と密接に関係し、それが考える仕組みの記憶として、一人一人の「学習記憶、体験記憶、運動記憶」に結びついているのだそうです。
今日のセミナーでは、これらの点について、とても興味ある説明がなされていました。一つは「自分自身の嗅覚カタログ」という考え方でした。
「 まず、未知の香りに対する香りの反応は、個人の感情で違ってきます。好きか嫌いかに別れます。
この嗅覚に対する判断は、深くそれぞれの個人の体験にかかわっています。ある香りがその人を安心させます。 他の人たちには、不快な香りであったりします。
例えば、牛の糞の香り、農場で裕福な環境で育った人には、安心出来る香りです。都会人は、全く、この香りに想い出がないので、全く嫌悪感を示します。
一般的にいい香り、レモン、ベルギーチョコレートは、多くの人の喜びに結びつきますが、絶対の尺度はございません。よい香りというリストと悪い香りというリストはありません。
このカタログは存在しませんし、これから先も決して存在しないでしょう。自分自身の嗅覚カタログというものを持っているからです。」
というように、とてもわかりやすい言葉で説明されていました。
二つ目は、「統一一貫性」という概念は、「好き、嫌い」とか「面白い、感動した」という、人間に特有の本能のようで、生まれてから目が見えるようになってから、脳が考える仕組みを構築していく過程と密接な関係があるという考え方に対して、嗅覚については、目が見えるようになる前の、お母さんのお腹の中で、すでに胎児の段階で「誕生前から機能している」という興味あるお話しでした。
「 香りの受容体の化学は、特に優れていて、誕生前から機能しているといわれています。
未熟児に行われた研究では、妊娠後 3ヶ月に入ると、嗅繊毛が出現し、数週間後には嗅球が形成されています。香りに関する感覚は胎児が 7ヶ月に入ると獲得されるようです。
妊娠中、胎児は、多かれ少なかれ、母親が食するものによって嗅覚が刺激されます。芳香分子の中には、胎児を通して、母親の羊水に入り込む芳香分子があります。
お母さんがバラエティーに富んだものを食していると、まだ野人??ですが、妊娠女性が、スパイスとか香りの強いものを食すると、胎児にその情報を与えます。
その赤ちゃんが生まれると、その芳香的情報が生まれた赤ちゃんの脳に入っています。その赤ちゃんが子どもになり大人になると、クローブとかローレルの香りが、経験した事がなくとも、非常に懐かしくなるのは、お母さんのお腹の中の胎児で経験したからです。
まったく精油に対する抵抗というのは、赤ちゃんのうちに体験したものは、まったく抵抗ありません。
例えば、芳香成分の強い食べ物を経験すると、カレーを例にあげてみますが、胎児は羊水につかっていますが、カレーの香りがつかっています。妊娠期間、胎児は香りの認識の時間でもあります。胎内から出ると、カレーの香りをしみ込ませたコットンに頭を寄せます。」
というお話しでした。
嗅神経の回路自体は、脳神経(末梢神経)の第1の神経でした。においを感じる仕組みを理解することは、アロマテラピーでは非常に大切なことです。脳との関係で、とても重要な分野でした。下記の図は、下記ブログ記事で取り上げたものでした。
・「2007.01.22 においを感じる仕組み仮説覆す」
・「2007.04.09 神経再生阻害因子セマフォリン3A」
また、この説明の前に、
「 アルツハイマー症の患者の脳を見ると、扁桃体、海馬の脳の破壊が見られます。これらの脳の構造はお互いつながっており、記憶や感情とつながっています。
それで、これらの脳を感情の脳といいます。香りの受容体の化学は、特に優れていて、誕生前から機能しているといわれています。」
とお話しされ、嗅覚や嗅覚受容体、扁桃体、そして、その扁桃体を含む大脳辺縁系と記憶や感情などの、それぞれの相互関連性をわかりやすく説明されておられました。
上記説明の通り、アルツハイマー型痴呆症との関係と、大脳辺縁系を構成している「扁桃体や海馬」の破損との関連性についても言及されておられました。
そして、それらの関連性から、精油を用いたアルツハイマー型痴呆症の治療につていも、お話しがありました。
「 香りは、忘れられた記憶の大部分の意識を突然再現する力を持っている事を示しています。精油が、アルツハイマー病を治療する病院で使われています。
近い将来、10年後には、記憶にかかわる患者に精油が実行されることは確かです。
もう一つ、精油の記憶を突然元に戻す力を利用して、頭部外傷です。脳血管の事故の被害者などです。あるいは、記憶障害、言語障害を持った患者。この研究会では、香りの持つ主な役割を研究しました。
特に、意識が完全に表現する手段とならない場合、香りが単なるよい香りというだけではなく、脳血管系にも役割を果たす事が主張されています。ある程度香りに定義を与える事ができます。」
とのお話しの中で、「近い将来、10年後には、記憶にかかわる患者に精油が実行されることは確かです」とも話されていました。
・「2014.08.05 アルツハイマー型痴呆症とアミロイドβの関係」
また、嗅覚の自然な加齢現象とは異なり、今回のキーワードとなる「香りを捉える嗅覚と未分化の神経細胞」に関連し、新しい香りの刺激が、この未分化の神経細胞を「新しいディスクに情報を刻んでいく」ように分化の方向へ導き、しいては、パーキンソン病や、アルツハイマー型痴呆症などの、記憶や歩行の再生治療の未来を考える研究モデルとして考えられるという、大変重要な考え方を示されていました。
すなわち、精油による新しい香りの刺激が、これらの再生治療の未来とも関連性がある事を述べられていました。
「 嗅覚は、唯一、その受容細胞が、常に再生し続けます。毎日一生再生し続けます。
加齢とともに、嗅覚は自然に老化していきますが、嗅覚が衰えるのは死に近づいているからかも知れません。
今、申しましたように、加齢とともに老化していくのが嗅覚ですが、比較的問題ないのは、未分化の神経細胞です。
この神経細胞がだんだん専門家していくからだといわれています。この経過は、新しいディスクに情報を刻んでいくのに似ています。細胞は、命のある限り再生していきます。
現在、進んだ神経画像技術のお陰で、この嗅球を観察する事ができます。細胞株の存在が、利益のある嗅細胞に進んで行く段階、そして、確認される細胞は、我々の嗅覚体験につながっています。
新しい香りを学べば学ぶほど、嗅覚株が増えており、これが、疾患の研究モデルとなっています。
この研究は、パーキンソン、アルツハイマーなど記憶や歩行の再生治療の未来を考える研究モデルとなっています。」
そのために、これらの素晴らしい働きを持つ精油を「芳香(ディフューズ)」し、「嗅覚に訴えかける作用(嗅覚作用)」や、その香りの「実体として働きかける薬理作用」などを考察しながら、具体的利用方法が説明されました。
「 毎日最高の香りのエッセンスを利用して、周りの人たちへも十分に利用する事ができます。全て、精油は、太陽のような力を持っています。まず、療法を学ぶ必要があります。
香りを嗅ぐことは出来ますが、嗅ぎ方を学ぶ必要があります。
そして、このフレグランスを利用して、心の内部に入ります。自分の上位にあるものを意識して、そして、瞑想へ入ります。毎日ほんのわずかな時間でも瞑想に入る事が必要です。
だいたい300種類を越える精油がありますが、数ある精油を用い、嗅覚を通して、このフレグランスの力を利用します。大変たくさんある、幅広い特性のある精油を最上の方法で利用しましょう。
この使用方法は、使用者にとってはまず最初で、香りの世界に接する事になります。
香りは捉える事の出来ないもので、利用法、用量は関係なく、むしろ、情報の伝達ですから、毒性は全く関係ありません。
ディフューズに使うには、まず快適さが重要です。香りの雰囲気を作るのが目的だと思います。
そして、少しずつ、結果がわかってきて、さらに知識を広げ、使い方を広げていきます。マッサージにも使えるような、マッサージにも使える精油です。
次の段階には、病気と闘って精油を使います。
患者は、精油を使っていくうちに、薬と同じ効果があると理解していきます。
精油をディフューズして、その空気を吸うことは、まさにトロイヤの木馬で、周りの人たちへ行き渡っていきます。
・・・・・・
含まれている分子が、皮膚や粘膜を荒らしたりする分子もあります。原液でディフューズすると、皮膚が荒れたりします。その他、香りがあわない、嫌いという人には、ディフューズする事はありません。
精油をディフューズして、その香りを吸ったからといっても、その精油の全てを享受したとは限りません。
薬理作用では、重量が関係しています。治療特性というのは、用量を守らないといけません。たとえば、・・・・の粘膜保護特性、・・・・をディフューズして、風邪を治す事はできません。
空気にディフューズすると用量が十分ではありませんし、活性も発揮されませんので、治療には十分ではないと言うことになります。
唯一の効果は、神経組織を通して感情に働くという事です。
ということは、用量ではなくて、情報伝達として、組織が働くことになります。これは、これからご紹介するいろいろなレシピを知る前に非常なポイントです。」
ということで、下記のようないくつもの処方が紹介され、それらに使われている目的と、各々の精油の働きについて、詳細な説明が加えられました。
○ 赤ちゃん
・託児所の赤ちゃんのためのブレンド
・入院中のリスクのある赤ちゃんのためのブレンド
○ 家庭内
・自宅で家族のために使用するブレンド
○ 高齢者
・治療所の高齢者のためのブレンド
・入院中の高齢者、および衰弱した患者のためのブレンド
○ 不愉快な臭いを和らげる
・消臭のブレンド 〜 病院の尿と大便
・消臭のブレンド 〜 タバコと一部の麻薬
・消臭のブレンド 〜 ごみ箱の残骸
・消臭のブレンド 〜 組織の壊死(口のがん)
・消臭のブレンド 〜 緩和ケア
・消臭のブレンド 〜 スポーツセンター
・消臭のブレンド 〜 汗・足
○ 室内の消毒 〜 心室、屋根裏等
・アレルギーの原因となるダニ類
・南京虫、ノミ
・ナミダタケおよびその他の木材の捕食者
○ 行動と情動に働きかける
・ストレスおよび興奮状態の際のブレンド
・不安症およびうつ病のためのブレンド
・寝つきおよび不眠症のためのブレンド
・恐怖および自己抑制の喪失のためのブレンド
・悪夢および夜への恐怖のためのブレンド
・覚醒状態および集中力の維持のためのブレンド
・記憶力強化のためのブレンド
・長時間(長距離)の運転のためのブレンド
○ 待合室および類似の場所でのやすらぎ
・内科、歯科などで
・がん科
○ 宗教儀式の環境
・ウエディング
・葬儀
○ ハンマーム(中東地域の伝統的共同大衆浴場)およびサウナのための多様な要素
・ドレナージュおよび毒素排出のためのブレンド
・呼吸器および肺の防護のためのブレンド
・ストレス解消および心身の調和のためのブレンド
多岐多様にわたる環境の中、どのようなブレンドが有効なのかの詳細な説明が続きましたが、最後には、いつものように、このようなお言葉で語られていました。
「 今日は患者の心理、そして、感情的に働くディフュージョンを話しました。
ベルギーを出発するときには、台風の事は全く知らず、心の準備もまったくしませんでした。知らなかった方がよかったかも知れません。知っていたらよくなかったかも知れません。いろいろな準備で。
大阪の一日目が終わる頃に、台風が来るということで、ビックリして東京へきました。大丈夫だ、大丈夫だと自分に言い聞かせてきました。
時速でいうと215キロという事だったので、助けてくれ助けてくれと。ローレルローレルと。
今日、ここに来まして、そういえば、皆さんどうやって来るのだろうかと、それが次のストレスとなりました。
半分、2、3人、10人来て、大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせました。そして、今朝は皆さんお越し頂きました。
これで、喜びと幸せが押し寄せ、楽しい一日を過ごせました。この幸せな一日を皆様と過ごす事ができてありがとうございました。また来年皆様の興味を引くテーマで来たいと思います。
ここに、隠れていらっしゃる方々、この数日で 4キロほど痩せたスタッフがいると聞きました。本当に大変だと思います。私のストレスに比べたら何ともないことです。本当にありがとうございました。
来年、この方が、来ている、来なくなったという写真を、証拠写真を撮っておきます。又来年!」
ということで、あっという間に今年のセミナーが終了しました。
なお、「・・・ 」内 は、当日、セミナー会場で、パソコンに直接入力した文章を、いただいた資料をもとに、改めて編集しなおした「ひまわり個人の資料」です。
したがって、タイプミス、解釈の間違い等があるかもしれません。個人の勉強にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。
● 関連記事
・「2019.11.29 Web受講となったアロマセミナー がんによりそうアロマ 2019」
○「2019.10.14 台風19号が去り二日目のアロマセミナー 芳香 2019」
・「2018.10.08 アロマテラピーセミナー 2018(快適な旅のため)」
・「2018.10.07 アロマテラピーセミナー 2018(アレルギー及び自己免疫疾患)」
・「2017.10.10 サイプレスの禁忌事項を改めて考えさせられる」
・「2017.10.09 アロマテラピーセミナーその2(皮膚疾患への対処法)2017」
・「2017.10.08 まだキンモクセイの..頃アロマテラピーセミナーその1 2017(シニアライフ)」
・「2016.10.10 アロマテラピーセミナー 2016 その2」
・「2016.10.09 雨の中アロマテラピーセミナー 2016 その1」
・「2015.10.12 アロマテラピーセミナー2015 その2」
・「2015.10.11 アロマテラピーセミナー2015 その1」
・「2014.10.13 アロマテラピーセミナー二日目を終え雨風強くなってきた東京を離れる 2014」
・「2014.10.12 台風19号接近の中アロマテラピーセミナー初日 2014」
・「2013.10.14 アロマテラピーセミナー2 2013」
・「2013.10.13 快晴の空にキンモクセイが映える日アロマテラピーセミナー1 2013」
・「2012.09.17 アロマテラピーセミナー二日目 2012」
・「2012.09.16 約一年ぶりの上京とアロマテラピーセミナー 2012」
・「2011.10.09 アロマテラピーセミナー 2011 その1」
・「2011.10.10 アロマテラピーセミナー 2011 その2」
・「2010.10.11 アロマテラピーセミナー 2010 その2」
・「2010.10.10 アロマテラピーセミナー 2010 その1」
・「2009.10.13 アロマテラピーセミナー 2009 その3」
・「2009.10.12 アロマテラピーセミナー 2009 その2」
・「2009.10.11 アロマテラピーセミナー 2009 その1」
・「2008.10.13 アロマテラピーセミナー 2008 その1」
・「2007.10.09 アロマテラピーセミナー2007 その1」
・「2006.11.04 アロマテラピーセミナー2006 その1」
・「2005.10.11 第一日目のアロマセミナー」
明日 2019.10.15(火)の秋田の最低気温は 9度、最高気温は 16度、そして、天気は「曇りのち晴れ」が予想されていました(YAHOO!JAPAN 秋田の天気予報 2019.10.14 22:00 発表)。
○ 履歴 : 2009「2009.10.14 秋が深まってきました 2009」10.7 / 19.2
○ 履歴 : 2010「2010.10.14 快晴の中農作業ラベンダーの仮植え 2010」14.4 / 20.0
○ 履歴 : 2011「2011.10.14 野ブドウ(会津ではブスの実?)の収穫 2011」8.0 / 23.9
○ 履歴 : 2012「2012.10.14 銀寄や農林四号が落ち始めた栗畑 2012」11.0 / 21.1
○ 履歴 : 2013「2013.10.14 アロマテラピーセミナー2 2013」16.0 / 25.6 東京 7.8 / 20.5 秋田
○ 履歴 : 2014「2014.10.14 台風19号が遠ざかり紅葉進む 2014」12.7 / 17.1
○ 履歴 : 2015「2015.10.14 今季二度目キンモクセイの香りが漂う 2015」9.1 / 15.8
○ 履歴 : 2016「2016.10.14 中生から晩生へと移行する中幼稚園の栗拾い その3 2016」7.9 / 18.7
○ 履歴 : 2017「2017.10.14 カボチャの中収穫 2017」10.1 / 18.3
○ 履歴 : 2018「2018.10.14 今季初めて10度を下まわった朝 2018」8.9 / 20.8
→ 昨日 : 最低 10.6(23:30)最高 19.0(11:46)平均 15.3 降水 32.5mm 日照 8.3h 秋田 晴一時雨
→ 昨日 : 最低 19.4(23:48)最高 28.5(12:43)平均 24.5 降水 0.0mm 日照 10.7h 東京 快晴
・ 平年 : 最低 10.4 最高 19.3 平均 14.7 降水 5.2mm 日照 4.9h 秋田
▶ 今日 : 最低 15.4(19:37)最高 20.2(00:29)平均 17.0 降水 5.0mm 日照 0.0h 東京 雨
▶ 今日 : 最低 9.7(05:51)最高 18.5(10:30)平均 14.5 降水 0.0mm 日照 2.7h 秋田 曇時々晴
▷ 平年 : 最低 10.2 最高 19.1 平均 14.5 降水 5.2mm 日照 4.9h 秋田
![]() |
上の画像は、2019.10.14(月)東京の気象観測データ(お天気モニタ)です。
・「お天気モニタ 東京都 東京の気象情報より(外部リンク)」
![]() |
上の画像は、2019.10.14(月)秋田の気象観測データ(お天気モニタ)です。
・「お天気モニタ 秋田県 秋田の気象情報より(外部リンク)」
今日の東京は、朝から霧雨が舞っていました。傘をささなくとも濡れるほどではない、そんな霧雨でした。
そんな天気が、ずっと続いていましたが、昼過ぎから、小雨となり、夕方からは、雨が降り始める空模様へと変わっていました。
秋田に比べると寒い訳ではないのですが、東京の今日の最高は、未明の 00:29 に記録した 20.2度で、日中は、12時の 18度台が最高で、16度台から 17度台の気温でしたので、こちらにお住まいの方々は、肌寒かったかと思います。
昨日は、夜の 21時過ぎに東京へ到着しました。台風19号の影響で、当初、午後からのセミナーに出席できるよう列車を予約しましたが、運休が続き、結局は、昨日行われた第一日目のアロマテラピーセミナーを受講する事はできませんでした。
それでも、今日行われる二日目のアロマテラピーセミナー開始時刻には、十分余裕がありました。
下の写真、左は、宿泊先のホテルでいただいた今日の朝食です。朝食は、パンではなく、おにぎりを食べました。
中央は、よく見ると霧雨が舞っており、道路や歩道が少し濡れた状態となっていたホテル前の朝の様子です(08:25頃)。
神田駅の近くだったため、そのまま JR線で御茶ノ水駅へ向かいました。下の写真、右は、御茶ノ水駅からすぐの場所にある「ニコライ堂」の様子です(08:34頃)。
![]() |
![]() |
![]() |
写真が前後しますが、下の写真は、神田駅で見かけた福島県のポスターです。「福が満開、福のしま。」。
よく見ると、懐かしい会津の風景が写っていました。喜多方の長床や鶴ヶ城、そして、大内宿も写っています。
・「2015.05.01 南会津の大内宿と塔のへつり巡り 2015」
・「2011.05.01 会津鶴ヶ城の桜 2011」
・「2010.05.04 会津五桜巡り杉の糸桜と虎の尾桜」
![]() |
写真が前後しましたが、今日は、少し早めに会場へ向かいました。
下の写真は、二日目のアロマテラピーセミナーが行われる会場の様子です(09:19頃)。受付が少し早く始まったため、好きな席を確保する事ができました。
![]() |
下の写真は、今日のお昼に食べたカレーです(13:27頃)。
会場の道を挟んですぐ隣りの建物に、カレー屋さんがあるのですが、毎回、お世話になっていました。
今日は、ナンではなく、ご飯をいただき、カレーの方は、エビカレーでした。
![]() |
写真がかなり前後すのるですが、下の写真、左は、会場へ向かっているときに見つけたキンモクセイの花です(08:37頃)。
台風の影響なのか、せっかく花を付けたキンモクセイが散っていたようです。
写真が前後しましたが、下の写真、中央は、午後のセミナー途中の休憩時間に望んだ外の様子です(15:37頃)。
小雨が降ってきましたが、それほど雨足は強くなかったようです。
そして、下の写真、右は、セミナーが終わり、会場から JR 御茶ノ水駅へと向かっている歩道の様子です(17:47頃)。
それでも、会場から駅まで、多少濡れましたが、傘をさすことなく向かう事が出来ました。
![]() |
![]() |
![]() |
今回は、最終の列車ではなく、18時台のこまち号を予約していました。
下の写真は、そのこまち号と、出発ホームから望んだ東京の様子です(18:11頃)。出発は、18:20 のこまち35号で、秋田へは、22:14 に到着予定でした。
![]() |
![]() |
![]() |
下の写真は、東京駅の地下街で買い求めた晩ご飯の弁当です。
今日は、時刻通りの出発となり、出発してから、その弁当を食べました。シュウマイと焼き飯がセットになっているお弁当でした。
![]() |
盛岡までは順調でしたが、盛岡から秋田へ向かう途中では、上り列車の遅れにより、停車駅で待つこともありましたが、少し遅れただけで秋田駅に到着する事ができました。
下の写真、左は、新幹線ホームから出て来たときに望んだ構内の様子(22:21頃)、そして、中央は、秋田駅東口から出てすぐの場所にある NHK の建物と、雲に隠れボンヤリと輝いていたお月さまの様子です(22:22頃)。
空全体が雲に覆われていたわけではなく、広く夜空が広がっていました。
右は、いつも見慣れている風景で、夜遅くの 22:56 頃の外の様子です。
![]() |
![]() |
![]() |
昨日は、東京での第一日目のアロマテラピーセミナーでした。
「がんによりそうアロマテラピー」という内容で、セミナーが行われましたが、昨日は、台風19号の影響で、出席する事が出来ず残念でした。
・「2019.11.29 Web受講となったアロマセミナー がんによりそうアロマ 2019」
今日は、二日目となるアロマテラピーセミナーで、「芳香(ディフューズ)」というタイトルの講義でした。
二日目という事もあり、講師の方が、まず最初に、
「 今日もお越しいただいて、ありがとうございます。
今日のテーマは、精油の香りを勉強していただきます。
このディフューズ、精油との初めての接触で、初心者にとっては最適な方法です。
香りというのは、「??」と申しまして、情報が発せられ、繊細で、心の奥に届く非常に微妙な芳香です。手に触れることができず、捉えどころがなく、そして、目に見えないのが香りです。
素晴らしい、我々を魅了する世界です。心を奪う一方、嫌悪感を与えます。しかしながら、無関心なままではいられません。」
というお話しから始められました。
今日のテーマである「芳香(ディフューズ)」に関しては、香りをどのようにブレンドし、その香りを利用した「嗅覚に訴えかける作用」、そして、その香りの「実体として働きかける薬理作用」など、具体的にはどのような方法で「ディフューズ」していくのか、とても興味がありました。
冒頭のお話しの中にもありましたが、初めての方々にとっては、「精油との初めての接触」ということで、とても最適なテーマであると同時に、「手に触れることができず、捉えどころがなく、そして、目に見えない」、そして、場合によっては「心を奪う一方、嫌悪感を与える」香りを、いかに有効に利用していくのかという、より深く学ぶ事の出来る内容のセミナーとなりました。
「嗅覚に訴えかける作用」は、精油の持つ揮発性という特性により、鼻の嗅覚受容体で捉えられ、その後は、嗅神経という脳神経を経て、その情報が脳の方へ伝えられる仕組みになっていました。
嗅球という場所を通り、香りの情報は、本能の脳ともいわれ、感情と密接な関係にある「大脳辺縁系」へと伝えられますが、同じ精油の香りの情報でも、人それぞれに違う感情を芽生えさせました。
よく、このブログでもご紹介させていただいているように、「嗅覚に訴えかける作用(嗅覚作用)」については、主に下記のブログでも投稿した事がありました。
・「2009.12.11 統一一貫性とアロマテラピーの嗅覚作用」
・「2009.09.08 におい情報と手網核とアロマテラピー」
・「2007.01.22 においを感じる仕組み仮説覆す」
「統一一貫性」は、アロマテラピーで利用する精油の嗅覚作用と密接に関係していました。
上記ブログ記事で登場する「統一一貫性」という概念は、「好き、嫌い」とか「面白い、感動した」という、人間に特有の本能のようで、生まれてから目が見えるようになってから、脳が考える仕組みを構築していく過程と密接な関係があるようです。
この考え方は、大脳辺縁系の一部を構成している「扁桃体(扁桃核)」の役割、すなわち、「好きか嫌いか」を本能的に判断しているところで、他の大脳辺縁系を構成する部位とともに連携を取りながら「感情や情動」を生み出していました。
そして、この扁桃体は、脳神経の嗅神経という末梢神経によって、嗅覚受容体と連絡を取り合っていました。
いってみれば、アロマテラピーで利用する精油の香りの成分が、嗅覚受容体で受け止められて、その情報が「統一一貫性」として機能していると思われる「扁桃体」へと伝えられるのですから、今日のテーマである「芳香(ディフューズ)」による嗅覚作用というのは、とても大切で有用な方法であると思われます。
下記の図は、嗅覚系を書き表したものです。言葉の羅列よりも図の方がわかりやすいかも知れません(参照 〜 人体の正常構造と機能 p606(OmniGraffleで描画))。
![]() |
脳は、毎日、膨大な情報をいろいろな感覚器官から受け取り、処理していますが、膨大な情報をすべて記憶できればいいのでしょうが、神経細胞の特性として、三日間経過すると、興奮が収まり忘れる仕組みになっているのだそうです。
ただし、この仕組みは「興味のないものや好きではないもの、感動しなかったもの」に対して、忘れる仕組みを持っている、という事がその条件となっているようで、記念の日に食べた食事だとか、とても美味しかったケーキとか・・・、その事で、幸せだったとか、感動したとか面白かったとかいう「感情」が記憶と密接に関係し、それが考える仕組みの記憶として、一人一人の「学習記憶、体験記憶、運動記憶」に結びついているのだそうです。
今日のセミナーでは、これらの点について、とても興味ある説明がなされていました。一つは「自分自身の嗅覚カタログ」という考え方でした。
「 まず、未知の香りに対する香りの反応は、個人の感情で違ってきます。好きか嫌いかに別れます。
この嗅覚に対する判断は、深くそれぞれの個人の体験にかかわっています。ある香りがその人を安心させます。 他の人たちには、不快な香りであったりします。
例えば、牛の糞の香り、農場で裕福な環境で育った人には、安心出来る香りです。都会人は、全く、この香りに想い出がないので、全く嫌悪感を示します。
一般的にいい香り、レモン、ベルギーチョコレートは、多くの人の喜びに結びつきますが、絶対の尺度はございません。よい香りというリストと悪い香りというリストはありません。
このカタログは存在しませんし、これから先も決して存在しないでしょう。自分自身の嗅覚カタログというものを持っているからです。」
というように、とてもわかりやすい言葉で説明されていました。
二つ目は、「統一一貫性」という概念は、「好き、嫌い」とか「面白い、感動した」という、人間に特有の本能のようで、生まれてから目が見えるようになってから、脳が考える仕組みを構築していく過程と密接な関係があるという考え方に対して、嗅覚については、目が見えるようになる前の、お母さんのお腹の中で、すでに胎児の段階で「誕生前から機能している」という興味あるお話しでした。
「 香りの受容体の化学は、特に優れていて、誕生前から機能しているといわれています。
未熟児に行われた研究では、妊娠後 3ヶ月に入ると、嗅繊毛が出現し、数週間後には嗅球が形成されています。香りに関する感覚は胎児が 7ヶ月に入ると獲得されるようです。
妊娠中、胎児は、多かれ少なかれ、母親が食するものによって嗅覚が刺激されます。芳香分子の中には、胎児を通して、母親の羊水に入り込む芳香分子があります。
お母さんがバラエティーに富んだものを食していると、まだ野人??ですが、妊娠女性が、スパイスとか香りの強いものを食すると、胎児にその情報を与えます。
その赤ちゃんが生まれると、その芳香的情報が生まれた赤ちゃんの脳に入っています。その赤ちゃんが子どもになり大人になると、クローブとかローレルの香りが、経験した事がなくとも、非常に懐かしくなるのは、お母さんのお腹の中の胎児で経験したからです。
まったく精油に対する抵抗というのは、赤ちゃんのうちに体験したものは、まったく抵抗ありません。
例えば、芳香成分の強い食べ物を経験すると、カレーを例にあげてみますが、胎児は羊水につかっていますが、カレーの香りがつかっています。妊娠期間、胎児は香りの認識の時間でもあります。胎内から出ると、カレーの香りをしみ込ませたコットンに頭を寄せます。」
というお話しでした。
嗅神経の回路自体は、脳神経(末梢神経)の第1の神経でした。においを感じる仕組みを理解することは、アロマテラピーでは非常に大切なことです。脳との関係で、とても重要な分野でした。下記の図は、下記ブログ記事で取り上げたものでした。
・「2007.01.22 においを感じる仕組み仮説覆す」
・「2007.04.09 神経再生阻害因子セマフォリン3A」
![]() |
また、この説明の前に、
「 アルツハイマー症の患者の脳を見ると、扁桃体、海馬の脳の破壊が見られます。これらの脳の構造はお互いつながっており、記憶や感情とつながっています。
それで、これらの脳を感情の脳といいます。香りの受容体の化学は、特に優れていて、誕生前から機能しているといわれています。」
とお話しされ、嗅覚や嗅覚受容体、扁桃体、そして、その扁桃体を含む大脳辺縁系と記憶や感情などの、それぞれの相互関連性をわかりやすく説明されておられました。
上記説明の通り、アルツハイマー型痴呆症との関係と、大脳辺縁系を構成している「扁桃体や海馬」の破損との関連性についても言及されておられました。
そして、それらの関連性から、精油を用いたアルツハイマー型痴呆症の治療につていも、お話しがありました。
「 香りは、忘れられた記憶の大部分の意識を突然再現する力を持っている事を示しています。精油が、アルツハイマー病を治療する病院で使われています。
近い将来、10年後には、記憶にかかわる患者に精油が実行されることは確かです。
もう一つ、精油の記憶を突然元に戻す力を利用して、頭部外傷です。脳血管の事故の被害者などです。あるいは、記憶障害、言語障害を持った患者。この研究会では、香りの持つ主な役割を研究しました。
特に、意識が完全に表現する手段とならない場合、香りが単なるよい香りというだけではなく、脳血管系にも役割を果たす事が主張されています。ある程度香りに定義を与える事ができます。」
とのお話しの中で、「近い将来、10年後には、記憶にかかわる患者に精油が実行されることは確かです」とも話されていました。
・「2014.08.05 アルツハイマー型痴呆症とアミロイドβの関係」
また、嗅覚の自然な加齢現象とは異なり、今回のキーワードとなる「香りを捉える嗅覚と未分化の神経細胞」に関連し、新しい香りの刺激が、この未分化の神経細胞を「新しいディスクに情報を刻んでいく」ように分化の方向へ導き、しいては、パーキンソン病や、アルツハイマー型痴呆症などの、記憶や歩行の再生治療の未来を考える研究モデルとして考えられるという、大変重要な考え方を示されていました。
すなわち、精油による新しい香りの刺激が、これらの再生治療の未来とも関連性がある事を述べられていました。
「 嗅覚は、唯一、その受容細胞が、常に再生し続けます。毎日一生再生し続けます。
加齢とともに、嗅覚は自然に老化していきますが、嗅覚が衰えるのは死に近づいているからかも知れません。
今、申しましたように、加齢とともに老化していくのが嗅覚ですが、比較的問題ないのは、未分化の神経細胞です。
この神経細胞がだんだん専門家していくからだといわれています。この経過は、新しいディスクに情報を刻んでいくのに似ています。細胞は、命のある限り再生していきます。
現在、進んだ神経画像技術のお陰で、この嗅球を観察する事ができます。細胞株の存在が、利益のある嗅細胞に進んで行く段階、そして、確認される細胞は、我々の嗅覚体験につながっています。
新しい香りを学べば学ぶほど、嗅覚株が増えており、これが、疾患の研究モデルとなっています。
この研究は、パーキンソン、アルツハイマーなど記憶や歩行の再生治療の未来を考える研究モデルとなっています。」
そのために、これらの素晴らしい働きを持つ精油を「芳香(ディフューズ)」し、「嗅覚に訴えかける作用(嗅覚作用)」や、その香りの「実体として働きかける薬理作用」などを考察しながら、具体的利用方法が説明されました。
「 毎日最高の香りのエッセンスを利用して、周りの人たちへも十分に利用する事ができます。全て、精油は、太陽のような力を持っています。まず、療法を学ぶ必要があります。
香りを嗅ぐことは出来ますが、嗅ぎ方を学ぶ必要があります。
そして、このフレグランスを利用して、心の内部に入ります。自分の上位にあるものを意識して、そして、瞑想へ入ります。毎日ほんのわずかな時間でも瞑想に入る事が必要です。
だいたい300種類を越える精油がありますが、数ある精油を用い、嗅覚を通して、このフレグランスの力を利用します。大変たくさんある、幅広い特性のある精油を最上の方法で利用しましょう。
この使用方法は、使用者にとってはまず最初で、香りの世界に接する事になります。
香りは捉える事の出来ないもので、利用法、用量は関係なく、むしろ、情報の伝達ですから、毒性は全く関係ありません。
ディフューズに使うには、まず快適さが重要です。香りの雰囲気を作るのが目的だと思います。
そして、少しずつ、結果がわかってきて、さらに知識を広げ、使い方を広げていきます。マッサージにも使えるような、マッサージにも使える精油です。
次の段階には、病気と闘って精油を使います。
患者は、精油を使っていくうちに、薬と同じ効果があると理解していきます。
精油をディフューズして、その空気を吸うことは、まさにトロイヤの木馬で、周りの人たちへ行き渡っていきます。
・・・・・・
含まれている分子が、皮膚や粘膜を荒らしたりする分子もあります。原液でディフューズすると、皮膚が荒れたりします。その他、香りがあわない、嫌いという人には、ディフューズする事はありません。
精油をディフューズして、その香りを吸ったからといっても、その精油の全てを享受したとは限りません。
薬理作用では、重量が関係しています。治療特性というのは、用量を守らないといけません。たとえば、・・・・の粘膜保護特性、・・・・をディフューズして、風邪を治す事はできません。
空気にディフューズすると用量が十分ではありませんし、活性も発揮されませんので、治療には十分ではないと言うことになります。
唯一の効果は、神経組織を通して感情に働くという事です。
ということは、用量ではなくて、情報伝達として、組織が働くことになります。これは、これからご紹介するいろいろなレシピを知る前に非常なポイントです。」
ということで、下記のようないくつもの処方が紹介され、それらに使われている目的と、各々の精油の働きについて、詳細な説明が加えられました。
○ 赤ちゃん
・託児所の赤ちゃんのためのブレンド
・入院中のリスクのある赤ちゃんのためのブレンド
○ 家庭内
・自宅で家族のために使用するブレンド
○ 高齢者
・治療所の高齢者のためのブレンド
・入院中の高齢者、および衰弱した患者のためのブレンド
○ 不愉快な臭いを和らげる
・消臭のブレンド 〜 病院の尿と大便
・消臭のブレンド 〜 タバコと一部の麻薬
・消臭のブレンド 〜 ごみ箱の残骸
・消臭のブレンド 〜 組織の壊死(口のがん)
・消臭のブレンド 〜 緩和ケア
・消臭のブレンド 〜 スポーツセンター
・消臭のブレンド 〜 汗・足
○ 室内の消毒 〜 心室、屋根裏等
・アレルギーの原因となるダニ類
・南京虫、ノミ
・ナミダタケおよびその他の木材の捕食者
○ 行動と情動に働きかける
・ストレスおよび興奮状態の際のブレンド
・不安症およびうつ病のためのブレンド
・寝つきおよび不眠症のためのブレンド
・恐怖および自己抑制の喪失のためのブレンド
・悪夢および夜への恐怖のためのブレンド
・覚醒状態および集中力の維持のためのブレンド
・記憶力強化のためのブレンド
・長時間(長距離)の運転のためのブレンド
○ 待合室および類似の場所でのやすらぎ
・内科、歯科などで
・がん科
○ 宗教儀式の環境
・ウエディング
・葬儀
○ ハンマーム(中東地域の伝統的共同大衆浴場)およびサウナのための多様な要素
・ドレナージュおよび毒素排出のためのブレンド
・呼吸器および肺の防護のためのブレンド
・ストレス解消および心身の調和のためのブレンド
多岐多様にわたる環境の中、どのようなブレンドが有効なのかの詳細な説明が続きましたが、最後には、いつものように、このようなお言葉で語られていました。
「 今日は患者の心理、そして、感情的に働くディフュージョンを話しました。
ベルギーを出発するときには、台風の事は全く知らず、心の準備もまったくしませんでした。知らなかった方がよかったかも知れません。知っていたらよくなかったかも知れません。いろいろな準備で。
大阪の一日目が終わる頃に、台風が来るということで、ビックリして東京へきました。大丈夫だ、大丈夫だと自分に言い聞かせてきました。
時速でいうと215キロという事だったので、助けてくれ助けてくれと。ローレルローレルと。
今日、ここに来まして、そういえば、皆さんどうやって来るのだろうかと、それが次のストレスとなりました。
半分、2、3人、10人来て、大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせました。そして、今朝は皆さんお越し頂きました。
これで、喜びと幸せが押し寄せ、楽しい一日を過ごせました。この幸せな一日を皆様と過ごす事ができてありがとうございました。また来年皆様の興味を引くテーマで来たいと思います。
ここに、隠れていらっしゃる方々、この数日で 4キロほど痩せたスタッフがいると聞きました。本当に大変だと思います。私のストレスに比べたら何ともないことです。本当にありがとうございました。
来年、この方が、来ている、来なくなったという写真を、証拠写真を撮っておきます。又来年!」
ということで、あっという間に今年のセミナーが終了しました。
なお、「・・・ 」内 は、当日、セミナー会場で、パソコンに直接入力した文章を、いただいた資料をもとに、改めて編集しなおした「ひまわり個人の資料」です。
したがって、タイプミス、解釈の間違い等があるかもしれません。個人の勉強にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。
● 関連記事
・「2019.11.29 Web受講となったアロマセミナー がんによりそうアロマ 2019」
○「2019.10.14 台風19号が去り二日目のアロマセミナー 芳香 2019」
・「2018.10.08 アロマテラピーセミナー 2018(快適な旅のため)」
・「2018.10.07 アロマテラピーセミナー 2018(アレルギー及び自己免疫疾患)」
・「2017.10.10 サイプレスの禁忌事項を改めて考えさせられる」
・「2017.10.09 アロマテラピーセミナーその2(皮膚疾患への対処法)2017」
・「2017.10.08 まだキンモクセイの..頃アロマテラピーセミナーその1 2017(シニアライフ)」
・「2016.10.10 アロマテラピーセミナー 2016 その2」
・「2016.10.09 雨の中アロマテラピーセミナー 2016 その1」
・「2015.10.12 アロマテラピーセミナー2015 その2」
・「2015.10.11 アロマテラピーセミナー2015 その1」
・「2014.10.13 アロマテラピーセミナー二日目を終え雨風強くなってきた東京を離れる 2014」
・「2014.10.12 台風19号接近の中アロマテラピーセミナー初日 2014」
・「2013.10.14 アロマテラピーセミナー2 2013」
・「2013.10.13 快晴の空にキンモクセイが映える日アロマテラピーセミナー1 2013」
・「2012.09.17 アロマテラピーセミナー二日目 2012」
・「2012.09.16 約一年ぶりの上京とアロマテラピーセミナー 2012」
・「2011.10.09 アロマテラピーセミナー 2011 その1」
・「2011.10.10 アロマテラピーセミナー 2011 その2」
・「2010.10.11 アロマテラピーセミナー 2010 その2」
・「2010.10.10 アロマテラピーセミナー 2010 その1」
・「2009.10.13 アロマテラピーセミナー 2009 その3」
・「2009.10.12 アロマテラピーセミナー 2009 その2」
・「2009.10.11 アロマテラピーセミナー 2009 その1」
・「2008.10.13 アロマテラピーセミナー 2008 その1」
・「2007.10.09 アロマテラピーセミナー2007 その1」
・「2006.11.04 アロマテラピーセミナー2006 その1」
・「2005.10.11 第一日目のアロマセミナー」
明日 2019.10.15(火)の秋田の最低気温は 9度、最高気温は 16度、そして、天気は「曇りのち晴れ」が予想されていました(YAHOO!JAPAN 秋田の天気予報 2019.10.14 22:00 発表)。