○ 履歴 : 2009「2009.01.31 立春間近雪解け進む秋田市 2009+ 1.7 / + 3.2
○ 履歴 : 2010「2010.01.31 交感神経における伝達物質と受容体 2
- 0.4 / + 5.4
○ 気温 : 今日の最低
- 4.2(04:13)最高 - 0.2(11:05)/ 昨日 : - 5.3 / - 2.2

昨晩も雪が降ったようですが、それほどではなかったようです。新聞やテレビのニュースでは、県南部の地域で「観測史上最も多い積雪量を記録」したという事で、深刻な事態となっているようです。

午前中、一時雪が激しく降り出しましたが、午後からは、ときおりお日さまが顔をだしていました。それでも、今日も真冬日を記録したようです。

下の写真、左と中央は、お店の前の道路と歩道の様子です。毎回真っ白な雪が積もるため、朝夕は、とてもきれいな風景を望めるのですが、道路や歩道に積まれた雪を見ると、そろそろとけてくれないかなぁとも思ってしまいます。

NHKのラジオでは、今日で今冬の底が見え、明日からは、暖かくなるとのお話でしたが、早くそうなって欲しいものですね。

20110131朝の外の様子1 20110131朝の外の様子2 20110131チャーハン

上の写真、右と、下の写真は、今日のお昼ご飯です。チャーハンでした。今日は、いろんな野菜が入っていました。そして、厚いチャーシューの入った肉まん、干し大根のスープでした。

20110131チャーシューまん 20110131干し大根のスープ1 20110131山へ向かう途中の風景1

お昼ご飯を食べ終え、午後から山へ向かいました。上の写真、右は、お店を出てすぐの交差点の様子です。両脇には、高く積まれた雪があります。

先日、ロータリー除雪車が除雪を行ったのですが、すぐにすり鉢状の道路となってしまいます。下の写真、左は、山へ向かう途中の雪道です。

何と、このツルツル状態の雪道を自転車に乗っておられる方がいました。中央は、いつも愛子のいる場所なんですが、雪の積もった高い場所に上がって待っていました。

そこを狙って写真を撮ったのですが、こちらへ向かってしまい、愛子は写っていません。右は、豆太郎です。

20110131山へ向かう途中の風景2 20110131山の様子1 20110131豆太郎

今日は、昨日の足跡が少し残っていました。その足跡をたどって、ラベンダーの畑へ向かいました。下の写真は、昨日、軒下の雪下ろしをした作業小屋です。

同じ秋田市内でも、山の方は、三倍ほどの積雪があるかと思います。何もかもが雪で埋もれていました。

20110131山の様子2 20110131山の様子3 20110131山の様子4

下の写真は、今日のラベンダー畑の風景です。ラジオでも放送されていましたが、明日から、徐々に気温が高くなるようです。このような風景は、徐々に望めなくなるかもしれませんね。

20110131ラベンダーの畑1 20110131ラベンダーの畑2

下の写真、左は、愛子のいる場所から、ラベンダー畑へと向かう急な坂道の方向を望んだ風景です。中央は、山からの帰り道の峠です。今日、除雪車が来てくれたようです。

右は、スーパーの駐車場の様子です。正面は、中学校です。左の二階建てのアパートが屋根を残し、除雪された雪の山で隠れてしまいました。

20110131山の様子5 20110131山からの帰り道 20110131駐車場の雪

夕方、お店の前の交差点から、小学校へと向かう東西の道路の除雪作業が行われていました。交差点から少し進んだ道路が、雪のため道幅が狭くなり、交差するのが大変でした。

ロータリー除雪車での除雪なので、道幅が広くなり、助かりました。中央は、お店の前の東大通りの様子です。

20110131除雪作業 20110131夕方の外の様子 20110131大根もち

上の写真、右と、下の写真は、今日の晩ご飯です。上の写真、右は、大根もちです。これは、ゆでた大根と米の粉をよく混ぜ合わせ、鍋で煮ます。そして、生っぽさがなくなってきたら、次に、容器に入れて蒸します。

朝から、ばっぱは、この大根もちを作っていました。そして、つぼみ菜のおひたし、大根のビール漬け、ハクサイがっこです。

20110131つぼみ菜のおひたし 20110131大根ビール漬け 20110131ハクサイがっこ

下の写真も、今日の晩ご飯です。大きなじゃがいもいっぱいのカレーライス、干し大根のスープ、そして、デザートは、会津美里町の荒川コンニャク店の「ところてん」でした。伊豆産純天草 100%を使ったものです。

20110131カレーライス 20110131干し大根のスープ2 20110131ところてん

昨日、アロマの協会から「加盟校ニュースレター」が届きました(平成 23年 1月吉日 No.53)。いろいろ興味のある内容が記載されていました。

ペットアロマケア検定試験制度や、インターネットによるアロマ検定など、カレントな内容で、とても興味を持って拝見しました。そんな中で「
加盟校Q&A」が目につきました。

二項目ありましたが、そのどれもに興味を持ちました。今日は、そのうちの一つをご紹介したいと思います。質問の内容は、

○ ローズウッドにリナロールの含有量が多いのに、なぜ注意事項がないのですか?

「リナロールには l(エル)体と d 体とがあり(分子式は同じでも分子の構造が異なります。異性体といいます。)、他の分子の異性体のように作用が同じではありません。

d 体のリナロールには固有作用として神経強壮作用、疲労回復作用があります。一方、l(エル)体のリナロールは鎮静作用、血圧降下作用、抗不安作用があります。

ローズウッドは l(エル)体と d 体とが混在しているので、l(エル)体のリナロールを多く含む精油とは作用や注意事項が違ってきます。」

というものでした(平成 23年 1月吉日 No.53 加盟校ニュースレター p 3)。この中で、二つの事が気になりました。それは、

・ローズウッドは l(エル)体と d 体とが混在している
・l(エル)体のリナロールを多く含む精油とは(作用や)注意事項が違う

という点でした。

ケモタイプ・アロマテラピーで利用する精油のローズウッド Aniba rosaeodora は、ケモタイプ精油事典 Ver.6 では、「
d-リナロール」(モノテルペンアルコール類)が、主要有効成分として、平均的含有量 80〜90% と記載されていました。

また、主要成分グラフや主要含有成分による効能推定の項目では「
テルペンには d 体と l(エル)体があり、ローズウッドのリナロールは d 体である」と記載されているため、そのように理解していました。

もちろん、この精油は「
禁忌事項」も「注意事項」も「用法用量を守って使用すれば禁忌(注意)なし」となっています。

しかも、リナロールを多量に含んでいても、「
最も優しく安心して使える精油であり、細胞にも遺伝子などにも無害で、使用上の注意事項を正しく守れば、乳幼児から妊産婦、授乳中の女性まで幅広く適用する事が可能」となっていました。

ですから、「
ローズウッドは l(エル)体と d 体とが混在している」という事自体、「あれ?」と思ったのでした。そこで、別のアロマの協会の発行する「ケモタイプ・アロマテラピー」を思い出しました。

確か、「精油の化学」がシリーズで載っていたはずと思い、探してみました。そしたら、「
ケモタイプ・アロマテラピー 2010 87号 p8」に、

● モノテルペンアルコール類(官能基 -OH)
○ d l-体:混合体ともいわれていて確定的な資料はない
・ローズウッド Aniba rosaeodora
・ネロリ Citrus aurantium (Fl)
・プチグレン Citrus aurantium (Fe)

という解説が載っていました。えっ・・・。見過ごしていました。通常、ネロリ Citrus aurantium (Fl) やプチグレン Citrus aurantium (Fe) に含まれているリナロールも「l(エル)-リナロール」という認識だったからです。

ただ、「
d l-体:混合体ともいわれていて確定的な資料はない」というのが救いでした。

いずれにしても、リナロール、特に、ローズウッド Aniba rosaeodora や、ネロリ Citrus aurantium (Fl)、プチグレン Citrus aurantium (Fe) などに精油に含まれている「
リナロール」については、

○ ローズウッド Aniba rosaeodora
・一般には d-リナロール
・場合によっては d l-リナロール(d-リナロールと l -リナロールの混合体)
○ ネロリ Citrus aurantium (Fl)、プチグレン Citrus aurantium (Fe)
・一般には l -リナロール
・場合によっては d l-リナロール(d-リナロールと l -リナロールの混合体)

という事も考慮に入れて理解しておかなければならないと思いました。それは、先ほどの「加盟校Q&A」にも書かれていましたが、d-リナロールと l -リナロールの固有作用が違うからです。

ちなみに、コリアンダー Coriandrum sativum は、「
ケモタイプ・アロマテラピー 2010 87号 p8」では、「d-体(d-リナロール)」の区分に分類されていました。こちらは、ケモタイプ精油事典 Ver.6 と同じ分類となっているようです。

もう一つ思ったのは、

・l(エル)体のリナロールを多く含む精油とは(作用や)注意事項が違う

という事でした。もちろん、固有作用が違うことは今述べた通りです。ところが「注意事項が違う」という点で、「???」となったのでした。

この点が、すなわち、今回の「
加盟校Q&A」の

○ ローズウッドにリナロールの含有量が多いのに、なぜ注意事項がないのですか?

というご質問の「かなめ」となっていると思ったからでした。そこで、l(エル)体のリナロールを含有する精油を、ケモタイプ精油事典 Ver.6 から、探し出して、

○ l(エル)体のリナロールを含有する精油
・平均的含有量(その他の成分として含有する場合は○印)
・含有量の多い順番に整列
・それぞれの精油の禁忌事項と注意事項

の一覧表を作ってみようと考えました。作ったのが、下の図です。

ケモタイプ精油事典 Ver.6 の「芳香成分類の分類と作用」の項目のモノテルペンアルコール類、l(エル)-リナロールに載っていた精油から(一部の精油を除く)、各々の精油の l(エル)-リナロールの平均的含有量(最大値)を示したものです。

20110131リナロール含有量

上記一覧表だけでは分かりづらいかもしれませんが、 l(エル)体のリナロールを多く含有していても、禁忌事項や注意事項はないように思えました。むしろ、他の芳香成分類や芳香分子、例えば、

○ 芳香成分類
・フェノール類や芳香族アルデヒド類、ケトン類などを含む精油
○ 芳香分子
・ネロリドールやゲラニオール、スクラレオールなどを含む精油
2010.01.01 エストロゲン様作用と精油の禁忌との関係

などを含む場合の禁忌事項や注意事項が多かったようです。

今回は、意外なところから意外な事柄を学ぶ事ができました。次回は、二つ目の「
キャリアオイル」の事を投稿したいと考えています。

そうそう、光学異性体についてもまだでしたので、時間があれば、この点についても触れてみたいと考えています。

そういえば、レモングラス Cymbopogon citratus にも「ゲラニアールとネラールという異性体が混在」しており、その総称がシトラールと呼ばれていました。

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精油の化学関連の目次
2011.05.11 リナロールの光学異性体とケモタイプ精油
2010.01.01 エストロゲン様作用と精油の禁忌との関係