○ 履歴 : 2008「2008.03.20 セミナーのカリキュラムとスケジュールの作成 1」+ 5.6 / + 14.4
○ 履歴 : 2009「2009.03.20 電気座標系における芳香成分類と家電製品との関係」+ 5.4 / + 9.3
○ 気温 : 今日の最低 + 4.3(05:56)最高 + 7.9(14:30)/ 昨日 : - 2.7 / + 7.2
昨晩から降り続いていた雨は、ほとんどやんでいました。それでも、霧雨よりももっと少ない雨が、一日中続いていたようです。今日の秋田は、植物たちを成長へと育む雨のような感じがして、天候は悪くても心地のよい一日でした。
今日は、午前中山へ行ってきましたが、ラジオから、福島県内の気温がめちゃくちゃ高い事を知りました。そしたら、会津では、最低 - 0.7 / 最高 + 18.8 と、18度を超えて 20度に迫る勢いだったようですね。
下の写真、左は、杉の枯れ葉や枝などを持ち上げて育ってきたスイセンの花芽です。中央と右は、今日のラベンダーの畑の様子です。
傘をささなくても、それほど濡れる事はありませんでした。完全に雨がやんでいたのかもしれません。ラベンダーの畑は、いつになくしっとりと輝いて見えました。
下の写真、左から、ラベンダーナナ成沢、ラベンダー早咲き3号、そして、ラベンダーおかむらさきです。早咲き3号は、昨年遅く先端をカットしたため、いまだに、茶色っぽい枝が残っています。
下の写真、左も、ラベンダーおかむらさきです。中央や右の写真のように、おかむらさきの株には、昨年から枯れている枝がとても目立っています。
下の写真、左は、赤い花をつける花梅です。つぼみがはじけて、花がほんの少し開き始めたようです。中央は、栗の畑の方角から望んだラベンダーの畑です。雨粒が松の葉っぱで輝いていました。
下の写真、左は、豆太郎です。中央は、大きくふくらんだつばきの花芽です。先端の新芽も動き始めたようです。
上の写真、右と、下の写真、左は、今日のお昼ご飯です。今日もカレーライスでした。そこに、おからとニンジンみそ炒めがついていました。そして、ふろふき大根でした。大根の上には「つけてみそかけてみそ」をかけました。
右の写真は、午後六時前の外の様子です。道路が濡れてはいますが、雨は降っているのかどうかわからない状態です。こんな感じで一日が過ぎました。
下の写真は、今日の晩ご飯です。大根とクコと桃の酢のもの、お昼にも食べたふろふき大根、そして、カツ丼でした。
こちらもお昼と一緒のおからです。そして、大好物のじゃがいもとタマネギのみそ汁でした。ご飯を食べ終えると、テレビでは、京都のさくら巡りを放送していました。右は、テレビから撮った「八重紅枝垂桜」です。確か、平安神宮だったかと思います。
京都のさくらは、
・「2006.04.18 京のサクラその2」
・「2006.04.17 京のサクラ」
でも、載っけました。そういえば、昨日、京都ではさくらの開花の便りがあったはず。
先日は、安保徹氏の講演があり、
・「2010.03.12 病気にならない生き方」
でもご紹介したように、病気にならない生き方についての講演をご紹介しました。いつもこのブログでご紹介している「過度な交感神経の緊張」を引き起こす「生き方」こそが、病気を引き起こす方向へと導き、いろいろな体調のトラブルを引き起こす事になりました。
その生き方や暮らし方を、六つのポイントに大別しお話されていました。
1. 長時間労働
2. 心の悩み
3. 怒り癖
4. 強い冷房の元で過ごすライフスタイル
5. 目の疲れを引き起こすライフスタイル
6. 薬をたくさん飲む習慣のあるライフスタイル
今日は、先日載っけることができなかった「がんの謎解き」についてのお話を考えてみたいと思います。
上記ポイントが、病気にならない生き方であるのに対して、「がん」という病気は、まさに、これらの生き方の究極の状態という事になりそうです。
その仕組みを、安保氏の講演で理解する事ができました。実は、2009.11.23 に NHK テレビで、ジャーナリストの立花隆氏の「がん」のお話が放送され、そのことが頭の中にありました。
最終的に、がん細胞もまた、正常な幹細胞の持つ「身体を使う仕組みの多くの機能」を持っているために、正常な幹細胞に影響を及ぼさずに、がん細胞の機能だけをとめることは難しい、という事をお話されていました。
この放送については、後日時間があれば、まとめて、投稿したいと考えていますが、上記に示した考え方が、今日のブログのタイトルとまさに一致しました。
・「2010.03.21 がん細胞の謎を考える」
立花氏の放送では、がんを攻撃して、身体が健康な状態へと戻るためには、どのような方法があるのかを、最新の情報を交えてお話されていました。結論は、先ほど示した通りでした。
ところが、今回の安保氏の講演では、いろいろな病気へと導いてしまう「過度な交感神経の緊張」によって、過酷な内部環境、すなわち、
・低体温
・低酸素
・高血糖
の環境から生き延びようとして、「遺伝子を変異」させ、およそ 20億年前の分裂専門の細胞へと先祖返りを起こしている、という内容でした。
がん細胞が分裂を繰り返えすという身体の内部の状態については、まったく一緒だと思うのですが、がんという病気に対する考え方に違いがあるように思えました。
その違いが「病気にならない生き方について」という事を考えていくと見えてきそうです。「がんの謎解き」については、とても面白いお話から始まりました。
「がんの謎も解けました。何でできるのか、わかりませんでした。みんな発がん物質にさらされて、遺伝子異常を繰り返して起こる事で、がんになると考えられています。
それが、二年前の一月十日の真夜中の二時に気がつきました。トイレから帰って寝ようとしたときに気がつきました。
それは、私たちは、一つの生き物のように見えますが、実は、二つの生き物の合体で出来ています。20億年前の生き物です。進化して生まれました。無酸素の地球で、分裂して、嫌気的な環境で、嫌気的バクテリアのような状態で生きてきました。」
として、何と、トイレから帰って寝ようとしたときという事ですから、アイディアは、いつ何時わき出すかわかりませんね。二年前ですから、2008年の01月10日ということになります。
このような状態で生きてきた生物が先祖だったのだそうですが、その頃から、光合成で酸素を作り出す光合成バクテリアが、酸素を作り出し始め、徐々に酸素の量が増えていくという地球環境へ変化して行ったようです。この点については、
「酸素でエネルギーを作るのは、解糖系です。糖を分解するから解糖でした。これで分裂していましたが、有害な酸素を効率よく使って、暖かい環境で効率よくエネルギーを作る生命体が求められて進化し、真核細胞が生まれました。
そのため、今まで酸素のない状態で生きてきた生き物にとっては、生きづらくなってきたに違いありません。そのため、その環境に対応する形で、酸素を効率よく使ってエネルギーを作り出す生物へと進化して行きました。」
とお話されていました。とても興味深かったのは、二つの条件下で、エネルギーを作り出す仕組みの違いや、そのエネルギーを使って活動する細胞の状態でした。
○ 無酸素でもエネルギーを作り出すことができる仕組み
・嫌気的な環境
・解糖系(グルコース → ピルビン酸 → 乳酸)
・瞬発力と分裂、成長
・皮膚や白筋など(ミトコンドリアが少ない)
○ 有酸素でもエネルギーを作り出すことができる仕組み
・好気的な環境
・ミトコンドリア系(グルコース → ピルビン酸 → アセチルCoA)
・持続力
・心臓や赤筋、脳神経など(ミトコンドリアが多い)
という内容でした。この二つの生き物の合体が、われわれ生物にあてはまり、成人の方であれば、それらの働きが 1:1 のエネルギー生成が起こっているのだそうです。
子供は、解糖系が優位で、お年寄りの方は、ミトコンドリア系が優位となるのだそうです。
「子どもは、解糖系が優位ですから、分裂して成長します。忙しく遊んですぐ疲れます。乳酸が作られますからエネルギー効率が悪いです。」
という事をお話されていました。また、こんな面白いお話もされていましたよ。
「お年寄りは、ミトコンドリア系で、瞬発力と解糖系は落ちます。お年寄りが怒ったり慌てたりしなくなります。自然に。ある程度のお年寄りでまだ怒っているのは、未熟な老人です。
また、ミトコンドリアの特徴は、エネルギー効率がいいです。乳酸をさらに使って、炭酸ガスと水まで分解します。お年よりは、三食では多くて、二食、一食ですから、江戸時代では、腹八分目でした。もっと年取ったらどうなるかというと、霞だけでいいです。」
とお話され、会場の笑いを誘いました。この事は、過度な交感神経の緊張の状態を取り去るのに、一役買っていたようです。
また、種の保存という観点からも、面白いお話をされていました。
「分裂の盛んな細胞は、精子です。わざと 5度くらい低いところにぶら下がっています。今の若い人は、一回の射精ででる精子が少なくなっています。
低くないとたくさんできません。分裂は酸素を遮断して、5度下げています。昔は、年頃の若者を裸にするお祭りをしていましたが、種族保存です。くれぐれも、厚手のパンツをはかない事をお願いします。
今回の講演で笑いを誘ったと思われる「語録集」を、時間があればこのブログに再度載っけてみましょうね。
これら二つの条件下で、エネルギーを作り出す仕組みの違いが理解できましたが、そのエネルギーを使って活動する細胞の状態については、
「ですから、一つの生命体に見えますが、無酸素でエネルギーも作れるし、有酸素でもエネルギーを作れる生物です。エアロビクス、これは、日本語に訳すと、有酸素運動です。ミトコンドリアを使って、酸素を使ってエネルギーを作ります。
ミトコンドリアは、脂肪もエネルギーとして使えます。我々は、無酸素のときに、これは、瞬発力と分裂を作り出します。締めつけて血流を止めると、酸素が遮断されて瞬発力がプラスします。
その謎に、一月十日に気がつきました。怒るのも瞬発力です。怒るときにどういう人が迫力ありますか。血流を遮断した方が、瞬発力があります。分裂は無酸素で低体温です。」
とお話されていました。このように考えてくると、がんの謎が見えてきます。その謎を解くカギ、それが「過酷な内部環境」の状態で、そのような環境へ導いてしまう要因が「過度な交感神経の緊張」でした。
そして、その過度な交感神経の緊張は、「病気にならない生き方について」を考える事で、解きほぐすことができました。それが「健康で生きるための条件」でした。
ですから、病気になるような生き方を続けると、
・「2010.03.12 病気にならない生き方」
でも示したような病気が引き起こされ、それをかえりみずに「過度な交感神経の緊張」を続けると「過酷な内部環境」を自らが作りだしてしまい、その状態は、解糖系へと導かれ、瞬発力や分裂、成長の世界へ踏みいる事になってしまいます。
このときのキーワードが「遺伝子の変異」でした。短い期間のストレスなどでは、瞬発力を得て危機を乗りきるのに有利に働く解糖系ですが、長い事その緊張が続くと、遺伝子を変異させて、分裂、成長の極みである「がん細胞」へと導いてしまいます。
これらの点については、
「大人の調和の時代に、やたらにガツガツ食べて、無理して、交感神経の緊張、低体温、低酸素、高血糖、これは、瞬発力にはプラスですが、持続力にはマイナスです。
持続力は、タンパク合成とかのエネルギーに使われていますから、あんまりガツガツ食べ無理すると、一時的にはいいですが、最終的にはやつれが出て来ます。
低体温、低酸素が続くと、過酷な内部環境が、解糖系でしか生きられない、分裂の世界でしか生きられないよう変化させようと、それで、遺伝子を変異させて、20億年前の分裂の専門細胞に先祖返りするのが、がんの特徴でした。」
とお話されていました。
いかがだったでしょうか。下記の図は、今までの事を、マインドマップ化したものです。
今日もやや交感神経の緊張が続いているようです。これから、お風呂に入り、身体を暖めて、お気に入りのベルガモット Citrus aurantium Bergamia (Ze)の香りで眠りにつこうと思います。
なお、「・・・ 」内 は、当日、講演会場で、パソコンに直接入力した文章を、改めて整理しなおした「ひまわり個人の資料」です。
したがって、タイプミス、解釈の間違い等があるかもしれません。個人の勉強にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。
そうそう、皮膚が、解糖系で、瞬発力と分裂、成長の生き物だったとは。だから、表皮には、血管系がなかったのかなぁ。でも、ミトコンドリア系の手当の仕組みがいろいろ試みられていましたよね。
・「2006.10.18 AMPの若返り効果と植物療法」
ミトコンドリア系で分裂を上げるような手当をしてますが、分裂の世界は解糖系でしたから、あ〜どうなんでしょうか。今度時間があれば、こちらの方も考えてみよ〜っと。
● 関連記事
○「医療関連の目次」
○「福田安保理論関連の目次」
・「2014.02.24 生体の恒常性と二つのエネルギー生成系とがんの関係」
・「2014.02.16 遺伝子異常が原因のがんとそうでないがんとの関係」
・「2013.04.20 がん幹細胞と細胞周期調節タンパク質 Fbxw7」
・「2013.03.17 がんに備えるNK細胞の増加と活性は自律神経の相反する働きと連動」
・「2012.02.07 がん細胞とp53遺伝子と酵素DYRK2と細胞周期の関係」
・「2010.03.21 がん細胞の謎を考える」
・「2010.03.12 病気にならない生き方」
・「2010.03.02 特別講演 健康で生きるための条件」
・「2008.07.29 ミトコンドリア遺伝子とヘムタンパク質からの連想ゲーム」
・「2006.12.07 共存共栄の関係」
・「2006.10.18 AMPの若返り効果と植物療法」
○ 履歴 : 2009「2009.03.20 電気座標系における芳香成分類と家電製品との関係」+ 5.4 / + 9.3
○ 気温 : 今日の最低 + 4.3(05:56)最高 + 7.9(14:30)/ 昨日 : - 2.7 / + 7.2
昨晩から降り続いていた雨は、ほとんどやんでいました。それでも、霧雨よりももっと少ない雨が、一日中続いていたようです。今日の秋田は、植物たちを成長へと育む雨のような感じがして、天候は悪くても心地のよい一日でした。
今日は、午前中山へ行ってきましたが、ラジオから、福島県内の気温がめちゃくちゃ高い事を知りました。そしたら、会津では、最低 - 0.7 / 最高 + 18.8 と、18度を超えて 20度に迫る勢いだったようですね。
下の写真、左は、杉の枯れ葉や枝などを持ち上げて育ってきたスイセンの花芽です。中央と右は、今日のラベンダーの畑の様子です。
傘をささなくても、それほど濡れる事はありませんでした。完全に雨がやんでいたのかもしれません。ラベンダーの畑は、いつになくしっとりと輝いて見えました。
下の写真、左から、ラベンダーナナ成沢、ラベンダー早咲き3号、そして、ラベンダーおかむらさきです。早咲き3号は、昨年遅く先端をカットしたため、いまだに、茶色っぽい枝が残っています。
下の写真、左も、ラベンダーおかむらさきです。中央や右の写真のように、おかむらさきの株には、昨年から枯れている枝がとても目立っています。
下の写真、左は、赤い花をつける花梅です。つぼみがはじけて、花がほんの少し開き始めたようです。中央は、栗の畑の方角から望んだラベンダーの畑です。雨粒が松の葉っぱで輝いていました。
下の写真、左は、豆太郎です。中央は、大きくふくらんだつばきの花芽です。先端の新芽も動き始めたようです。
上の写真、右と、下の写真、左は、今日のお昼ご飯です。今日もカレーライスでした。そこに、おからとニンジンみそ炒めがついていました。そして、ふろふき大根でした。大根の上には「つけてみそかけてみそ」をかけました。
右の写真は、午後六時前の外の様子です。道路が濡れてはいますが、雨は降っているのかどうかわからない状態です。こんな感じで一日が過ぎました。
下の写真は、今日の晩ご飯です。大根とクコと桃の酢のもの、お昼にも食べたふろふき大根、そして、カツ丼でした。
こちらもお昼と一緒のおからです。そして、大好物のじゃがいもとタマネギのみそ汁でした。ご飯を食べ終えると、テレビでは、京都のさくら巡りを放送していました。右は、テレビから撮った「八重紅枝垂桜」です。確か、平安神宮だったかと思います。
京都のさくらは、
・「2006.04.18 京のサクラその2」
・「2006.04.17 京のサクラ」
でも、載っけました。そういえば、昨日、京都ではさくらの開花の便りがあったはず。
先日は、安保徹氏の講演があり、
・「2010.03.12 病気にならない生き方」
でもご紹介したように、病気にならない生き方についての講演をご紹介しました。いつもこのブログでご紹介している「過度な交感神経の緊張」を引き起こす「生き方」こそが、病気を引き起こす方向へと導き、いろいろな体調のトラブルを引き起こす事になりました。
その生き方や暮らし方を、六つのポイントに大別しお話されていました。
1. 長時間労働
2. 心の悩み
3. 怒り癖
4. 強い冷房の元で過ごすライフスタイル
5. 目の疲れを引き起こすライフスタイル
6. 薬をたくさん飲む習慣のあるライフスタイル
今日は、先日載っけることができなかった「がんの謎解き」についてのお話を考えてみたいと思います。
上記ポイントが、病気にならない生き方であるのに対して、「がん」という病気は、まさに、これらの生き方の究極の状態という事になりそうです。
その仕組みを、安保氏の講演で理解する事ができました。実は、2009.11.23 に NHK テレビで、ジャーナリストの立花隆氏の「がん」のお話が放送され、そのことが頭の中にありました。
最終的に、がん細胞もまた、正常な幹細胞の持つ「身体を使う仕組みの多くの機能」を持っているために、正常な幹細胞に影響を及ぼさずに、がん細胞の機能だけをとめることは難しい、という事をお話されていました。
この放送については、後日時間があれば、まとめて、投稿したいと考えていますが、上記に示した考え方が、今日のブログのタイトルとまさに一致しました。
・「2010.03.21 がん細胞の謎を考える」
立花氏の放送では、がんを攻撃して、身体が健康な状態へと戻るためには、どのような方法があるのかを、最新の情報を交えてお話されていました。結論は、先ほど示した通りでした。
ところが、今回の安保氏の講演では、いろいろな病気へと導いてしまう「過度な交感神経の緊張」によって、過酷な内部環境、すなわち、
・低体温
・低酸素
・高血糖
の環境から生き延びようとして、「遺伝子を変異」させ、およそ 20億年前の分裂専門の細胞へと先祖返りを起こしている、という内容でした。
がん細胞が分裂を繰り返えすという身体の内部の状態については、まったく一緒だと思うのですが、がんという病気に対する考え方に違いがあるように思えました。
その違いが「病気にならない生き方について」という事を考えていくと見えてきそうです。「がんの謎解き」については、とても面白いお話から始まりました。
「がんの謎も解けました。何でできるのか、わかりませんでした。みんな発がん物質にさらされて、遺伝子異常を繰り返して起こる事で、がんになると考えられています。
それが、二年前の一月十日の真夜中の二時に気がつきました。トイレから帰って寝ようとしたときに気がつきました。
それは、私たちは、一つの生き物のように見えますが、実は、二つの生き物の合体で出来ています。20億年前の生き物です。進化して生まれました。無酸素の地球で、分裂して、嫌気的な環境で、嫌気的バクテリアのような状態で生きてきました。」
として、何と、トイレから帰って寝ようとしたときという事ですから、アイディアは、いつ何時わき出すかわかりませんね。二年前ですから、2008年の01月10日ということになります。
このような状態で生きてきた生物が先祖だったのだそうですが、その頃から、光合成で酸素を作り出す光合成バクテリアが、酸素を作り出し始め、徐々に酸素の量が増えていくという地球環境へ変化して行ったようです。この点については、
「酸素でエネルギーを作るのは、解糖系です。糖を分解するから解糖でした。これで分裂していましたが、有害な酸素を効率よく使って、暖かい環境で効率よくエネルギーを作る生命体が求められて進化し、真核細胞が生まれました。
そのため、今まで酸素のない状態で生きてきた生き物にとっては、生きづらくなってきたに違いありません。そのため、その環境に対応する形で、酸素を効率よく使ってエネルギーを作り出す生物へと進化して行きました。」
とお話されていました。とても興味深かったのは、二つの条件下で、エネルギーを作り出す仕組みの違いや、そのエネルギーを使って活動する細胞の状態でした。
○ 無酸素でもエネルギーを作り出すことができる仕組み
・嫌気的な環境
・解糖系(グルコース → ピルビン酸 → 乳酸)
・瞬発力と分裂、成長
・皮膚や白筋など(ミトコンドリアが少ない)
○ 有酸素でもエネルギーを作り出すことができる仕組み
・好気的な環境
・ミトコンドリア系(グルコース → ピルビン酸 → アセチルCoA)
・持続力
・心臓や赤筋、脳神経など(ミトコンドリアが多い)
という内容でした。この二つの生き物の合体が、われわれ生物にあてはまり、成人の方であれば、それらの働きが 1:1 のエネルギー生成が起こっているのだそうです。
子供は、解糖系が優位で、お年寄りの方は、ミトコンドリア系が優位となるのだそうです。
「子どもは、解糖系が優位ですから、分裂して成長します。忙しく遊んですぐ疲れます。乳酸が作られますからエネルギー効率が悪いです。」
という事をお話されていました。また、こんな面白いお話もされていましたよ。
「お年寄りは、ミトコンドリア系で、瞬発力と解糖系は落ちます。お年寄りが怒ったり慌てたりしなくなります。自然に。ある程度のお年寄りでまだ怒っているのは、未熟な老人です。
また、ミトコンドリアの特徴は、エネルギー効率がいいです。乳酸をさらに使って、炭酸ガスと水まで分解します。お年よりは、三食では多くて、二食、一食ですから、江戸時代では、腹八分目でした。もっと年取ったらどうなるかというと、霞だけでいいです。」
とお話され、会場の笑いを誘いました。この事は、過度な交感神経の緊張の状態を取り去るのに、一役買っていたようです。
また、種の保存という観点からも、面白いお話をされていました。
「分裂の盛んな細胞は、精子です。わざと 5度くらい低いところにぶら下がっています。今の若い人は、一回の射精ででる精子が少なくなっています。
低くないとたくさんできません。分裂は酸素を遮断して、5度下げています。昔は、年頃の若者を裸にするお祭りをしていましたが、種族保存です。くれぐれも、厚手のパンツをはかない事をお願いします。
今回の講演で笑いを誘ったと思われる「語録集」を、時間があればこのブログに再度載っけてみましょうね。
これら二つの条件下で、エネルギーを作り出す仕組みの違いが理解できましたが、そのエネルギーを使って活動する細胞の状態については、
「ですから、一つの生命体に見えますが、無酸素でエネルギーも作れるし、有酸素でもエネルギーを作れる生物です。エアロビクス、これは、日本語に訳すと、有酸素運動です。ミトコンドリアを使って、酸素を使ってエネルギーを作ります。
ミトコンドリアは、脂肪もエネルギーとして使えます。我々は、無酸素のときに、これは、瞬発力と分裂を作り出します。締めつけて血流を止めると、酸素が遮断されて瞬発力がプラスします。
その謎に、一月十日に気がつきました。怒るのも瞬発力です。怒るときにどういう人が迫力ありますか。血流を遮断した方が、瞬発力があります。分裂は無酸素で低体温です。」
とお話されていました。このように考えてくると、がんの謎が見えてきます。その謎を解くカギ、それが「過酷な内部環境」の状態で、そのような環境へ導いてしまう要因が「過度な交感神経の緊張」でした。
そして、その過度な交感神経の緊張は、「病気にならない生き方について」を考える事で、解きほぐすことができました。それが「健康で生きるための条件」でした。
ですから、病気になるような生き方を続けると、
・「2010.03.12 病気にならない生き方」
でも示したような病気が引き起こされ、それをかえりみずに「過度な交感神経の緊張」を続けると「過酷な内部環境」を自らが作りだしてしまい、その状態は、解糖系へと導かれ、瞬発力や分裂、成長の世界へ踏みいる事になってしまいます。
このときのキーワードが「遺伝子の変異」でした。短い期間のストレスなどでは、瞬発力を得て危機を乗りきるのに有利に働く解糖系ですが、長い事その緊張が続くと、遺伝子を変異させて、分裂、成長の極みである「がん細胞」へと導いてしまいます。
これらの点については、
「大人の調和の時代に、やたらにガツガツ食べて、無理して、交感神経の緊張、低体温、低酸素、高血糖、これは、瞬発力にはプラスですが、持続力にはマイナスです。
持続力は、タンパク合成とかのエネルギーに使われていますから、あんまりガツガツ食べ無理すると、一時的にはいいですが、最終的にはやつれが出て来ます。
低体温、低酸素が続くと、過酷な内部環境が、解糖系でしか生きられない、分裂の世界でしか生きられないよう変化させようと、それで、遺伝子を変異させて、20億年前の分裂の専門細胞に先祖返りするのが、がんの特徴でした。」
とお話されていました。
いかがだったでしょうか。下記の図は、今までの事を、マインドマップ化したものです。
今日もやや交感神経の緊張が続いているようです。これから、お風呂に入り、身体を暖めて、お気に入りのベルガモット Citrus aurantium Bergamia (Ze)の香りで眠りにつこうと思います。
なお、「・・・ 」内 は、当日、講演会場で、パソコンに直接入力した文章を、改めて整理しなおした「ひまわり個人の資料」です。
したがって、タイプミス、解釈の間違い等があるかもしれません。個人の勉強にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。
そうそう、皮膚が、解糖系で、瞬発力と分裂、成長の生き物だったとは。だから、表皮には、血管系がなかったのかなぁ。でも、ミトコンドリア系の手当の仕組みがいろいろ試みられていましたよね。
・「2006.10.18 AMPの若返り効果と植物療法」
ミトコンドリア系で分裂を上げるような手当をしてますが、分裂の世界は解糖系でしたから、あ〜どうなんでしょうか。今度時間があれば、こちらの方も考えてみよ〜っと。
● 関連記事
○「医療関連の目次」
○「福田安保理論関連の目次」
・「2014.02.24 生体の恒常性と二つのエネルギー生成系とがんの関係」
・「2014.02.16 遺伝子異常が原因のがんとそうでないがんとの関係」
・「2013.04.20 がん幹細胞と細胞周期調節タンパク質 Fbxw7」
・「2013.03.17 がんに備えるNK細胞の増加と活性は自律神経の相反する働きと連動」
・「2012.02.07 がん細胞とp53遺伝子と酵素DYRK2と細胞周期の関係」
・「2010.03.21 がん細胞の謎を考える」
・「2010.03.12 病気にならない生き方」
・「2010.03.02 特別講演 健康で生きるための条件」
・「2008.07.29 ミトコンドリア遺伝子とヘムタンパク質からの連想ゲーム」
・「2006.12.07 共存共栄の関係」
・「2006.10.18 AMPの若返り効果と植物療法」