○ 履歴 : 2007「2007.10.13 アロマテラピーセミナー2007 その3」最低 6.9 最高 16.1
○ 履歴 : 2008「2008.10.13 アロマテラピーセミナー 2008 その1」最低 8.7 最高 20.6
○ 気温 : 今日の 最低 11.6(06:32)最高 19.1(15:17)/ 昨日 : 7.4 - 18.8
昨夜遅く東京から帰ってきましたが、雨は降っていませんでした。朝起きると、どんよりとした曇り空の天気でしたが、雨が降ってきました。かなり強い雨でした。その雨も、お昼前にはやんで、午後からは、お日さまも顔を出していました。
今日は、午前中、幼稚園の栗拾いの日でした。一度、台風 18号の影響で、順延したのですが、今日も残念ながら中止となりました。下の写真、左と中央は、朝一番に届いた会津からのぶどうです。福島県新鶴と書いてありますが、今は、会津美里町の新鶴地区(「2009.09.28 ぶどう狩り」)。
今日の会津は、お昼過ぎまでとてもよい天気だったようで、実家では、大初作という柿の収穫をしたそうです。
今日は、午前中、山へ行ってきました。上の写真、右は、途中にある日赤病院入り口の道路脇にある、秋を彩る桜の木の紅葉です。
以前から紅葉が進んでいましたが、ようやく途中下車して写真を撮る事ができました。下の写真、左は、同じ場所から幹線道路側へ目を向けたときに飛び込んできた風景です。
何という植物でしょうか。小さな白い花を咲かせていました。中央は、先ほどまで小雨に濡れていたコンバインです。雨のため、稲刈りが中止になったようです。右は、豆太郎。
下の写真は、ラベンダーの畑です。左から、ラベンダーナナ成沢、中央は、ラベンダー早咲き3号、そして、ラベンダーおかむらさきです。おかむらさきの株がずいぶん傷んでいるのがわかります。
下の写真は、いろんなラベンダーの花です。
左から、ラベンダーナナ成沢の花、中央は、中央は、ラベンダー早咲き3号の花、そして、右は、ラベンダーようていの花です。
下の写真、左は、ラベンダーはなもいわの花です。いずれの花の色もほぼ見た目の色に近い色で撮れました。栗のイガを見ていたら、赤とんぼがとまっていました。羽が雨に濡れて冷たそうでした。
上の写真、右と、下の写真、左は、正月という品種の栗です。もう、栗の品種も晩生へと進んできました。中央と右は、山からの帰りの風景です。漆の木の紅葉と、稲刈りの済んだ田んぼの風景です。こうして見ると、秋が深まってきましたね。
下の写真は、今日のお昼ご飯です。さけとタケノコのご飯イクラ添え、ピーマンとジャコの炒め煮、そして、会津のところてんです。
下の写真、左は、台風のときに風除室へと避難したローズマリーですが、花が咲き始めました。中央と右は、今日の晩ご飯です。インスタントラーメンとチャーハンでした。あ〜ぁ、おいしかった〜。
今回は、2009年 アロマテラピーセミナー二日目(「2009.10.12 アロマテラピーセミナー 2009 その2」)の後半のテーマ「アンチエイジング(老化防止)とアロマテラピー」でした。まず、最初に
「さて、日本にまいるようになって十五年以上です。まだ、十五年くらい来たいと思っていますが、なるべく私の様相を、なるべくこの状態に保ちたいと思います」
ということで、今日の後半のテーマである「アンチエイジング(老化防止)とアロマテラピー」について、ユーモアのあるお話から始まりました。
今回のテーマは、女性だけでなく男性にも非常に興味のあるものだと思いますが、実際の内容は、「精油で作る賢い化粧品」のお話でした。
その賢い化粧品は、「デルモ-コスメティック」と呼ばれ、今までの化粧品とも、薬剤とも違う概念で言い表された「薬用化粧品」なのだそうです。
もともと、両者の間に境界線を引いたとしても、はっきりと分類できない化粧品や薬品を、合成語である「コスメスーチカル」と表現していたようです。これは「はっきりしない境界線」、場合によっては「あいまいな境界線」という意味なのだそうです。
それでは、「デルモ-コスメティック」と一般の化粧品との違いがどこにあるのかというと、
「美というのは、表面だけではなくて、頭から心までととのってはじめて美しさがあるといえます。輝く美しい皮膚は、その人の心をうつしています。ただ、皮膚に施すだけでなくて、皮膚を構成するもの全てに効果のある処方をします」
として、今までの化粧品とは違った考え方で、一歩進んだ処方がされるもののようです。そして、その事は、
「皮膚とは何か、その生理機能、代謝機能を検証します。皮膚が必要としているもの全てを理解します。皮膚が必要とするものに適用するよう、アロマテラピーの知識を利用して、考え、提案する事です」
というお話にも現れていました。やはり、肌の生理機能や代謝機能を理解して「アロマテラピー」の持つ力を利用する、というのが今回のキーワードですね。
ということで、
○ 皮膚
・ 皮膚の機能
・ 皮膚の構造
・ 皮膚の断面
○ バリア効果および皮膚浸透性
・皮膚バリアの効果
・精油の浸透経由
・皮膚浸透性に影響する要因
○ デルモ-コスメティックの回答
・増大する市場の意図
と、話が進んでいきました。この中の「精油の浸透経由」では、とても興味のあるお話をされていました。あたり前といえばあたり前の事なのですが、精油は、非常に小さな分子量で、油と親和性があるために、皮膚に馴染みやすくたやすく「経皮吸収」されますが、その通り道である「ルート」に関してのお話が、なるほどなるほどと思って聞いていました。
精油が経皮吸収されるルートには三つあるようで、そのルートは、「いろいろな基準に従って浸透性が変化する」というのです。その条件にしたがった「デルモ-コスメティック」が作られることになるのだそうです。
これは、ある意味では、長い間皮膚に精油の作用を及ぼしたいときや、全く逆に、速やかに浸透して実際に作用したいところまで早く到達させたいなど、いろいろな皮膚の条件に応じた「精油や補剤」の組合せが必要となる、ということにもなります。
さあ、これで、肌の生理機能や代謝機能を理解して「アロマテラピー」の持つ力を利用する事ができますね。お話は、実際の皮膚の状態に応じた「精油や補剤」の処方の説明に移っていきました。
● アンチ・エイジング
○ しわ
・エラスターゼを抑制するケモタイプ精油
・しわ予防の処方
○ 抗酸化物質とは
・自然の抗酸化物質
・抗酸化力のあるその他のケモタイプ精油
○ 皮脂の分泌と関係のある皮膚のトラブル
・吹き出物
・ニキビなど
・脂性肌
・脂性肌および広がった毛穴への処方
○ 色素沈着
・色素沈着のための美容液
○ 敏感な皮膚のトラブル
・炎症性の皮膚あるいは傷んだ皮膚の処方
・赤鼻皮膚の処方
● 精神神経免疫学
○ 感情的皮膚ストレスの場合のアロマテラピーのメリット
・気持ちを落ち着かせる美容液
● 日常のスキンケア
○ 洗う - 化粧を落とす
○ すぐに直感できるクレイのマスク
○ 水分補給 - 保護
○ バランスを維持するクリームおよび幅広い使用のできる乳液
と、限られた時間の中でいろいろな内容の処方をご紹介いただきました。アンチエイジングの前半でのキーワードは、フリーラジカルの生成と酸化の関係、そして、その酸化を抑える抗酸化のお話でした。
もちろん、その他の要素として、生活習慣病や遺伝素因、そして、ストレスなどが掲げられていましたが、抗酸化のお話にとても興味がありました。
抗酸化度測定法によって、精油を測定した結果が示されていましたが、抗酸化作用を示すものとして、精油に含まれている成分の比較検討をした結果、ある特定の成分が、抗酸化作用に優れている事が分かった、という報告をされていました。
しかも、その成分と同じ合成の成分とも比較された結果が紹介されていましたが、抗酸化作用が劣っていることが分かったそうです。
この事に関して、先日の「2009.09.26 ハーブウォーターの世界 in 仙台セミナー 1」で講師をされた先生とセミナー終了後お話する機会がありました。何と、その測定値は、ご自身の研究結果では、全く逆の結果がでていたそうですよ。
また、レモングラス Cymbopogon citratus に関しても、はやり、違う研究結果がでたそうです(「2009.10.16 ハーブウォーターの世界 in 仙台セミナー 2(活性酸素捕捉や活性酸素消去能力)」)。これらの研究は、基礎研究といわれる分野のお話ですから、その研究を土台として臨床や応用に利用していく場合、それらの前提条件など、注意深く検討する必要がありそうですね。
そういえば、日本の化粧品専門雑誌では、ある精油にも抗酸化作用があるという記事が掲載されていた事をご紹介されていました。
さらに、アンチエイジングの美容液の処方の説明では、抗酸化作用の強い精油ではあるものの、非常に独特な強い香りをどのようにしてよい香りの美容液に調整していくのかを、「自分がつけたら周りに人がいなくなるようなものを作っては何もなりません。ここが調香師の腕の見せ所です」とお話されていました。
そして、小休止前のところでは、「二十年前にこの美容液ができていたら、私のこの姿は変わっていたかもしれません。誰かが、私の昔の写真を持って来られていましたが、だいぶ歳をとってしまいました」と、会場の笑いを誘いました。
ほんの少しの休憩の後、さらにお話は続きました。後半の「精神神経免疫学」のお話では、
「精油が送るメッセージが、体の組織のいろんな部分に送られるということがわかります。そこで、精神神経免疫学という事がでてきます。皮膚の疾患からアロマテラピーによって、精神、そして、神経を治療していくことができるわけです。老化、酸化の原因は、心の奥深くにある感情の状態でした。香りと触ることによって、その人のそれぞれの道を深くたどることができます。これを精油を使って、その道をたどり、深い精神へと導くことができます」
として、精神的な心の状態が内分泌系や免疫系、そして、皮膚にもいろいろな影響を及ぼすことを理解して、精油の持つ力でいろいろな影響を与えている精神的な心の状態によい結果をもたらすように働きかけることを述べておられました。
さらに、「すぐに直感できるクレイのマスク」の処方のところの説明で、興味のある言葉を耳にしました。それは「アダプトゲン ケモタイプ精油」です。ハーブの世界では、「アダプトゲン作用」という言葉をよく耳にしますが、精油でも取り上げられていました。
「アダプトゲン ケモタイプ」は、「お互いに助け合って相乗効果を達成する作用」の事を意味するようです。四つの精油がありました。
あっという間の二日間でした。今日は、内容がずいぶん密で多かったため、後半は、ややタイプミスが多くなりましたが、ほぼ、セミナーの内容をカバーする事ができました。
セミナーの最後に、
「いつもお一人ずつご挨拶できないほど参加いただきありがとうございました。こうして、毎年ドンドン参加の皆様の数が増えているというのは、精油が世界に何かをもたらしていると考えられます。現在進んでいるリサーチの中で、大学の研究と共同して行っているものとして、防虫剤がありますが、これを将来精油で100%代替できないかと思っています。
ですから、これまで、人の健康、動物の健康のお手伝いをしてきましたが、さらには、植物自体の健康にもお手伝いできるかと思います。
また、いろいろ新しい物質が世に出て来まして、精油の活性が、その物質と戦っていく必要があると思います。来年のテーマを、昨日、みんなで協議しました。同時に 2011年のテーマも決めました。
ということで、精油の活性の話をしましたが、ウソでないことを毎回証拠を持って現れる必要があります」
として、今年のアロマテラピーセミナーの締めくくりのお話をされて、帰国の途につかれました。
なお、「・・・ 」内 は、当日、セミナー会場で、パソコンに直接入力した文章を、いただいた資料をもとに、改めて編集しなおした「ひまわり個人の資料」です。
したがって、タイプミス、解釈の間違い等があるかもしれません。個人の勉強にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。
● 関連記事
・「2009.10.16 ハーブウォーターの世界 in 仙台セミナー 2(活性酸素捕捉や活性酸素消去能力)」
・「2009.10.12 アロマテラピーセミナー 2009 その2」
・「2009.10.11 アロマテラピーセミナー 2009 その1」
・「2008.10.13 アロマテラピーセミナー 2008 その1」
・「2007.10.09 アロマテラピーセミナー2007 その1」
・「2006.11.04 アロマテラピーセミナー2006 その1」
・「2005.10.11 第一日目のアロマセミナー」
○ 履歴 : 2008「2008.10.13 アロマテラピーセミナー 2008 その1」最低 8.7 最高 20.6
○ 気温 : 今日の 最低 11.6(06:32)最高 19.1(15:17)/ 昨日 : 7.4 - 18.8
昨夜遅く東京から帰ってきましたが、雨は降っていませんでした。朝起きると、どんよりとした曇り空の天気でしたが、雨が降ってきました。かなり強い雨でした。その雨も、お昼前にはやんで、午後からは、お日さまも顔を出していました。
今日は、午前中、幼稚園の栗拾いの日でした。一度、台風 18号の影響で、順延したのですが、今日も残念ながら中止となりました。下の写真、左と中央は、朝一番に届いた会津からのぶどうです。福島県新鶴と書いてありますが、今は、会津美里町の新鶴地区(「2009.09.28 ぶどう狩り」)。
今日の会津は、お昼過ぎまでとてもよい天気だったようで、実家では、大初作という柿の収穫をしたそうです。
今日は、午前中、山へ行ってきました。上の写真、右は、途中にある日赤病院入り口の道路脇にある、秋を彩る桜の木の紅葉です。
以前から紅葉が進んでいましたが、ようやく途中下車して写真を撮る事ができました。下の写真、左は、同じ場所から幹線道路側へ目を向けたときに飛び込んできた風景です。
何という植物でしょうか。小さな白い花を咲かせていました。中央は、先ほどまで小雨に濡れていたコンバインです。雨のため、稲刈りが中止になったようです。右は、豆太郎。
下の写真は、ラベンダーの畑です。左から、ラベンダーナナ成沢、中央は、ラベンダー早咲き3号、そして、ラベンダーおかむらさきです。おかむらさきの株がずいぶん傷んでいるのがわかります。
下の写真は、いろんなラベンダーの花です。
左から、ラベンダーナナ成沢の花、中央は、中央は、ラベンダー早咲き3号の花、そして、右は、ラベンダーようていの花です。
下の写真、左は、ラベンダーはなもいわの花です。いずれの花の色もほぼ見た目の色に近い色で撮れました。栗のイガを見ていたら、赤とんぼがとまっていました。羽が雨に濡れて冷たそうでした。
上の写真、右と、下の写真、左は、正月という品種の栗です。もう、栗の品種も晩生へと進んできました。中央と右は、山からの帰りの風景です。漆の木の紅葉と、稲刈りの済んだ田んぼの風景です。こうして見ると、秋が深まってきましたね。
下の写真は、今日のお昼ご飯です。さけとタケノコのご飯イクラ添え、ピーマンとジャコの炒め煮、そして、会津のところてんです。
下の写真、左は、台風のときに風除室へと避難したローズマリーですが、花が咲き始めました。中央と右は、今日の晩ご飯です。インスタントラーメンとチャーハンでした。あ〜ぁ、おいしかった〜。
今回は、2009年 アロマテラピーセミナー二日目(「2009.10.12 アロマテラピーセミナー 2009 その2」)の後半のテーマ「アンチエイジング(老化防止)とアロマテラピー」でした。まず、最初に
「さて、日本にまいるようになって十五年以上です。まだ、十五年くらい来たいと思っていますが、なるべく私の様相を、なるべくこの状態に保ちたいと思います」
ということで、今日の後半のテーマである「アンチエイジング(老化防止)とアロマテラピー」について、ユーモアのあるお話から始まりました。
今回のテーマは、女性だけでなく男性にも非常に興味のあるものだと思いますが、実際の内容は、「精油で作る賢い化粧品」のお話でした。
その賢い化粧品は、「デルモ-コスメティック」と呼ばれ、今までの化粧品とも、薬剤とも違う概念で言い表された「薬用化粧品」なのだそうです。
もともと、両者の間に境界線を引いたとしても、はっきりと分類できない化粧品や薬品を、合成語である「コスメスーチカル」と表現していたようです。これは「はっきりしない境界線」、場合によっては「あいまいな境界線」という意味なのだそうです。
それでは、「デルモ-コスメティック」と一般の化粧品との違いがどこにあるのかというと、
「美というのは、表面だけではなくて、頭から心までととのってはじめて美しさがあるといえます。輝く美しい皮膚は、その人の心をうつしています。ただ、皮膚に施すだけでなくて、皮膚を構成するもの全てに効果のある処方をします」
として、今までの化粧品とは違った考え方で、一歩進んだ処方がされるもののようです。そして、その事は、
「皮膚とは何か、その生理機能、代謝機能を検証します。皮膚が必要としているもの全てを理解します。皮膚が必要とするものに適用するよう、アロマテラピーの知識を利用して、考え、提案する事です」
というお話にも現れていました。やはり、肌の生理機能や代謝機能を理解して「アロマテラピー」の持つ力を利用する、というのが今回のキーワードですね。
ということで、
○ 皮膚
・ 皮膚の機能
・ 皮膚の構造
・ 皮膚の断面
○ バリア効果および皮膚浸透性
・皮膚バリアの効果
・精油の浸透経由
・皮膚浸透性に影響する要因
○ デルモ-コスメティックの回答
・増大する市場の意図
と、話が進んでいきました。この中の「精油の浸透経由」では、とても興味のあるお話をされていました。あたり前といえばあたり前の事なのですが、精油は、非常に小さな分子量で、油と親和性があるために、皮膚に馴染みやすくたやすく「経皮吸収」されますが、その通り道である「ルート」に関してのお話が、なるほどなるほどと思って聞いていました。
精油が経皮吸収されるルートには三つあるようで、そのルートは、「いろいろな基準に従って浸透性が変化する」というのです。その条件にしたがった「デルモ-コスメティック」が作られることになるのだそうです。
これは、ある意味では、長い間皮膚に精油の作用を及ぼしたいときや、全く逆に、速やかに浸透して実際に作用したいところまで早く到達させたいなど、いろいろな皮膚の条件に応じた「精油や補剤」の組合せが必要となる、ということにもなります。
さあ、これで、肌の生理機能や代謝機能を理解して「アロマテラピー」の持つ力を利用する事ができますね。お話は、実際の皮膚の状態に応じた「精油や補剤」の処方の説明に移っていきました。
● アンチ・エイジング
○ しわ
・エラスターゼを抑制するケモタイプ精油
・しわ予防の処方
○ 抗酸化物質とは
・自然の抗酸化物質
・抗酸化力のあるその他のケモタイプ精油
○ 皮脂の分泌と関係のある皮膚のトラブル
・吹き出物
・ニキビなど
・脂性肌
・脂性肌および広がった毛穴への処方
○ 色素沈着
・色素沈着のための美容液
○ 敏感な皮膚のトラブル
・炎症性の皮膚あるいは傷んだ皮膚の処方
・赤鼻皮膚の処方
● 精神神経免疫学
○ 感情的皮膚ストレスの場合のアロマテラピーのメリット
・気持ちを落ち着かせる美容液
● 日常のスキンケア
○ 洗う - 化粧を落とす
○ すぐに直感できるクレイのマスク
○ 水分補給 - 保護
○ バランスを維持するクリームおよび幅広い使用のできる乳液
と、限られた時間の中でいろいろな内容の処方をご紹介いただきました。アンチエイジングの前半でのキーワードは、フリーラジカルの生成と酸化の関係、そして、その酸化を抑える抗酸化のお話でした。
もちろん、その他の要素として、生活習慣病や遺伝素因、そして、ストレスなどが掲げられていましたが、抗酸化のお話にとても興味がありました。
抗酸化度測定法によって、精油を測定した結果が示されていましたが、抗酸化作用を示すものとして、精油に含まれている成分の比較検討をした結果、ある特定の成分が、抗酸化作用に優れている事が分かった、という報告をされていました。
しかも、その成分と同じ合成の成分とも比較された結果が紹介されていましたが、抗酸化作用が劣っていることが分かったそうです。
この事に関して、先日の「2009.09.26 ハーブウォーターの世界 in 仙台セミナー 1」で講師をされた先生とセミナー終了後お話する機会がありました。何と、その測定値は、ご自身の研究結果では、全く逆の結果がでていたそうですよ。
また、レモングラス Cymbopogon citratus に関しても、はやり、違う研究結果がでたそうです(「2009.10.16 ハーブウォーターの世界 in 仙台セミナー 2(活性酸素捕捉や活性酸素消去能力)」)。これらの研究は、基礎研究といわれる分野のお話ですから、その研究を土台として臨床や応用に利用していく場合、それらの前提条件など、注意深く検討する必要がありそうですね。
そういえば、日本の化粧品専門雑誌では、ある精油にも抗酸化作用があるという記事が掲載されていた事をご紹介されていました。
さらに、アンチエイジングの美容液の処方の説明では、抗酸化作用の強い精油ではあるものの、非常に独特な強い香りをどのようにしてよい香りの美容液に調整していくのかを、「自分がつけたら周りに人がいなくなるようなものを作っては何もなりません。ここが調香師の腕の見せ所です」とお話されていました。
そして、小休止前のところでは、「二十年前にこの美容液ができていたら、私のこの姿は変わっていたかもしれません。誰かが、私の昔の写真を持って来られていましたが、だいぶ歳をとってしまいました」と、会場の笑いを誘いました。
ほんの少しの休憩の後、さらにお話は続きました。後半の「精神神経免疫学」のお話では、
「精油が送るメッセージが、体の組織のいろんな部分に送られるということがわかります。そこで、精神神経免疫学という事がでてきます。皮膚の疾患からアロマテラピーによって、精神、そして、神経を治療していくことができるわけです。老化、酸化の原因は、心の奥深くにある感情の状態でした。香りと触ることによって、その人のそれぞれの道を深くたどることができます。これを精油を使って、その道をたどり、深い精神へと導くことができます」
として、精神的な心の状態が内分泌系や免疫系、そして、皮膚にもいろいろな影響を及ぼすことを理解して、精油の持つ力でいろいろな影響を与えている精神的な心の状態によい結果をもたらすように働きかけることを述べておられました。
さらに、「すぐに直感できるクレイのマスク」の処方のところの説明で、興味のある言葉を耳にしました。それは「アダプトゲン ケモタイプ精油」です。ハーブの世界では、「アダプトゲン作用」という言葉をよく耳にしますが、精油でも取り上げられていました。
「アダプトゲン ケモタイプ」は、「お互いに助け合って相乗効果を達成する作用」の事を意味するようです。四つの精油がありました。
あっという間の二日間でした。今日は、内容がずいぶん密で多かったため、後半は、ややタイプミスが多くなりましたが、ほぼ、セミナーの内容をカバーする事ができました。
セミナーの最後に、
「いつもお一人ずつご挨拶できないほど参加いただきありがとうございました。こうして、毎年ドンドン参加の皆様の数が増えているというのは、精油が世界に何かをもたらしていると考えられます。現在進んでいるリサーチの中で、大学の研究と共同して行っているものとして、防虫剤がありますが、これを将来精油で100%代替できないかと思っています。
ですから、これまで、人の健康、動物の健康のお手伝いをしてきましたが、さらには、植物自体の健康にもお手伝いできるかと思います。
また、いろいろ新しい物質が世に出て来まして、精油の活性が、その物質と戦っていく必要があると思います。来年のテーマを、昨日、みんなで協議しました。同時に 2011年のテーマも決めました。
ということで、精油の活性の話をしましたが、ウソでないことを毎回証拠を持って現れる必要があります」
として、今年のアロマテラピーセミナーの締めくくりのお話をされて、帰国の途につかれました。
なお、「・・・ 」内 は、当日、セミナー会場で、パソコンに直接入力した文章を、いただいた資料をもとに、改めて編集しなおした「ひまわり個人の資料」です。
したがって、タイプミス、解釈の間違い等があるかもしれません。個人の勉強にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。
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・「2007.10.09 アロマテラピーセミナー2007 その1」
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・「2005.10.11 第一日目のアロマセミナー」