● ひまわりが勝手に選んだ植物療法関係の記事一覧です(月別に並べてあります)
植物療法に関係のある記事のもくじ(2005.06.04 〜 現在まで)

今日の秋田は、日中でも肌寒く、室内にいても暖房が欲しくなる、そんな天気でした。ラジオでは、秋田県内の明日の朝は霜の注意が必要とのこと。

それでも、これからは、山には白い雪、ふもとは赤や黄色の紅葉、街は緑と、とてもコントラストが鮮やかになるでしょう、という追加の情報も流れていました。桜、新緑の季節と楽しんでいたら、もう本格的な秋の到来。

20061012マツタケの土瓶蒸し2 20061012マツタケ酒

上の写真は、実家から届いたマツタケを昨夜いただいたもの。一つは、マツタケの土瓶蒸し。マツタケ酒など。身体がポカポカ。

20061012白身魚 20061012サツマイモ 20061012マツタケお吸い物

上の写真は、白身魚のフライ、サツマイモを砂糖やしょう油といっしょに電気釜でたいたもの、そして、マツタケのお吸い物。今日のラジオで知ったのですが、今日はサツマイモの日なんだそうですね。

20061013浮きナス漬け1 20061013浮きナス漬け2 20061013浮きナス漬け3

上の写真は、以前2005.10.24 浮きナス漬けでもご紹介しましたが、ナスの浮き漬け。タルから取り出したナス、色鮮やかでフカフカしてとってもおいしいですよ。カブのコハゼ漬けもご覧の通り。

20061013大根のビール漬け1 20061013大根のビール漬け2 20061013大根のビール漬け3

上の写真は、大根のビール漬けを作っている様子。午前中のセミナーが変更になったため、タルの移動や、重石の重ねなど、手伝いましたが、がっこ漬けはとても重労働。

何でもがっこの倍くらいの重さの重石がないと、おいしいものはできないそうです。また、ツユが上がったら、その重石をすぐにとらないといけないんだそうです。ビール漬けの中身は、粉カラシ、塩、酢、砂糖、そしてビール。これを、大根にまぶしていきます。

20061013大根のビール漬け4 20061013大根のビール漬け5 20061013大根のビール漬け6

ロングサイズの缶ビールを三本も使ったんですよ。このビールでつけたがっこを食べたら、酔っぱらうんじゃないのかなぁ。

20061013ミョウガ 20061013サンマのぬか漬け 20061013サツマイモ

上の写真、左のザルに入っているミョウガは、赤梅漬けにするもの。中央は、サンマのぬか漬け。右は、サツマイモを蒸かし器に立ててふかしている様子。

20061013野菜炒め 20061013ナメコ汁 20061013サツマイモのコロッケ

上の写真は、お昼に食べた野菜炒めとナメコのお吸い物。右は、サツマイモで作ったコロッケ。マツタケのお礼に、実家へ送るために作ったコロッケです。

先日
2006.10.01 心の病に医者と薬とハーブで、調べていた書物の中に、「二重盲験法」という言葉があり気になっていました。調べてみると、まさに、その文字があらわしているように、ダブルでまったく見えないようにして試験する方法、ということでした。

具体的には、医薬品などの「薬効」を検査するときに、前もって、薬を投与する側も薬を投与される側も、薬に対しての効能を知らされない、そのような状態で検査する方法のようです。

ポイントになるのが、医薬品の効果と、偽薬(プラセボ)によって引き起こされる効果。医薬品の効果を検査するわけですから、薬本来の効果が、偽薬の効果によって、正確に検査できなくなってしまっては大変です。

・二つのグループに区分して、一方は薬の効果を検査したい薬、他方は全く効果のない偽薬を投与し、その効果の差によって評価
・それは、薬を投与される側が薬の効果をあらかじめ知っていると、それだけで、たとえ全く効果のない偽薬でも、心理的な要因によって効果を発揮する場合がある(プラセボ効果)ため
・薬を投与する側が、効果を検査したい薬なのか、偽薬なのかをあらかじめ知っていると、そのこと自体が、薬を投与される側に影響を与える場合がある
・そのために、投与する側と、投与される側にも、投与されるものがどちらかわからない、そのような条件で薬の効果を検査する方法が「二重盲験法」

この「二重盲験法」によって、その効果が評価されたものは、薬効のある薬として評価されることになるようです。このような評価方法で、ハーブや精油を適用したとき、場合によっては、「その評価に効果がある」とされたら、薬効のある「ハーブや精油」ということにもなるようです。そして、その理由付けの一つに、そのハーブや精油に含まれる有効成分を掲げることになるかと思います。

薬理作用のある有効成分と、成分分析、そして、二重盲検法による評価が、ハーブや精油を効果のあるもの、として薬と同じように治療に利用されることも考えられます。もともと、薬の大部分が植物から有効成分を単離、化学合成されている事を考えると、当然ともいえるかと思います(
2006.02.11 ヤナギナツユキアスピリン)。この場合には、医師や薬剤師などにその手がゆだねられることになります。

ひまわりが「二重盲検法」で思ったのは、むしろ偽薬の効果の方。薬の評価をする意味では、当然プラセボ効果は排除しないといけません。しかし、このプラセボ効果は、心理的な要因によって、効果が発揮できるとは、化学的に考えてもあり得ないはずなのに、その効果が発揮されてしまいす。

「免疫進化論(安保徹著、河出書房新社発行)」p173「取り違いで知るガン患者の予後」では、ガン患者でない人がガンとされ、ガンの摘出手術を受け、その後術後の障害で苦しみ、ガン患者が異常なしと診断され、ガン患者であっても、特別の悪化もなく過ごされている方々のことが書かれてありました。

ガンでなかった人の、被害者としての問題はとても重要な問題ですが、安保さんは、

「間違って安心させられた前立腺癌の患者が変わりなく過ごしているのも参考になる。つまり、安心するとガンは悪化しないという事実なのである」

と、書かれています。このことは、「安心」という心理的な要因が、ガン患者をも最悪の状態へ導かないことをいっていると思います。これは、偽薬を使ってはいませんが、一種のプラセボ効果のような気がします。ですから、薬の評価に「プラセボ効果」は邪魔な存在ですが、病気になっている方々には、「プラセボ効果」は、ガンの進行をも止めてしまう、という効果も発揮します。

何をもって、病気を治す事への評価としたらよいのか、本当に難しい問題です。でも、「安心」という心の状態は、どんな薬よりも効果を発揮するのかもしれません。ハーブや精油は、いろいろな有効成分を含有しています。しかし、薬理作用を発揮する有効成分だけでなく、そのハーブや精油を手渡してくれる方の「心」と、そのハーブや精油が与えてくれる「心の豊かさ、安心」にも、プラセボ効果を発揮する何かがあるのではないでしょうか。

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医療関連の目次
薬と身体関連の目次
2006.10.01 心の病に医者と薬とハーブ
2006.04.20 ホスピタルモールとセラピスト
2006.08.05 喪失体験とうつ
2006.08.06 笑いと健康増進
2006.09.03 笑いの哲学と科学