今日の秋田市は、今にも雨が降りそうで降らない、そんな天気でした(結局現在まで降っていません)。このところ、新聞やラジオでは、梅雨明けの事が話題になっていますが、やはり、はやくすっきりした夏の空になって欲しいですね。何でも、梅雨明けが遅れた年は、冷害が起こりやすいとのこと。本当に天候不順が続きます。

20060724メリッサ 20060724バーベナ 20060724野イチゴ

上の写真、いずれも生命力の強いハーブならではの光景。ど根性大根などで、植物の生命力のすごさ、話題になっていますが、こちらも負けてはいません。左と中央は、歩道のコンクリートのわずかな隙間に根を下ろした「レモンバーム」と「バーベナ」です。バーベナは、通常レモンヴァーベナと言われていますが、こちらはちょっと種類が違います。通常のレモンヴァーベナは、シトロネル種だそうですが、写真は、オフィシナル種(日本では馬鞭草(バベンソウ))です。どちらも「クマツヅラ」で有名です。右は、街路樹を取り囲むように繁殖する野イチゴです。

20060724セージボック 20060724レディーマリー 20060724西洋ナツユキ草

上の写真左は、セージ ボック。スカイブルーのかわいらしい花が夏の空の色とだぶってしまいます。中央は、ゼラニウム レディーマリー。随分長い間花をつけています。ちょうど、水をかけてあげた直後なので、水滴が花にくっついています。

右は、何度となく登場してきた西洋ナツユキ草です(
2006.02.11 ヤナギナツユキアスピリン)。花が終わった状態。メッセゲ氏の薬草療法(自然の友社出版)によると、「泉や小川のこの美しい女王セイヨウナツユキソウが、しめった日陰の地に厚い雲のようにひろがっている姿は何ときれいなことでしょう〜」で表現されているように、水辺、ちょっと日陰が最適地のようです。

20060724ラーメンスープ 20060724ラーメン1 20060724ラーメン2

上写真左は、ラーメンのスープを取っているところ。中央、右はできあがったラーメンです。実は、今日は麺ずくしでした。夜も冷やし中華、明日の朝は東京出張で早いのですが、ラーメンを食べていく予定。

さて、先日から、
2006.07.20 脳内神経伝達物質 DAのお話をしています。言葉だけのお話だったので、イメージがもう一つだったと思いまして、今日は下記のように図を作ってみました。参考にしたのが、「そこが知りたい 脳と心の仕組み」(永田和哉監修、かんき出版)です。脳幹(中脳、橋、延髄)に配置された神経細胞の集合体(神経核)を、その神経細胞から放出される「神経伝達物質」の種類に分けて、分類、書きあらわしている図です。番号は、最初の番号と最後の番号、または途中からの場合は、その途中からの番号をあらわしていますので、丸印に番号を付けていただくと何番目の神経核かがわかるかと思います

図の下に、表がありますが、三つの系列と、神経核から放出される神経伝達物質との関係をあらわしています。

20060724脳幹ABC系列

脳幹に配置されている神経核は、無随神経といって、神経細胞の構造の一部である軸索が、髄鞘という支持細胞で包まれていない構造をしていますから、髄鞘に包まれた構造の有髄神経より情報の伝達スピードが遅いという特徴を持っています。しかしながら、この分布を組織化学的蛍光法という手法により、ホルムアルデヒドガスに当てると、ベンゼン環が蛍光物質となってその位置を確かめることができたそうです。

そのようにして上のような神経核の分布が確認されたということですから、すごいですね。前回の繰り返しとなりますから、改めては申しませんが、これらを調べているうちに、本題のドーパミン
2006.07.20 植物の二面性と状況に応じて作用する薬との関係で、いろいろな事がつながってきました。

・植物療法における「体質」や「気質特性」と、これら脳内の神経伝達物質(もちろんこれ以外の神経伝達物質が関与しているようですが)との関係

・福田安保理論の「自律神経と免疫の法則」と、これら脳幹に分布している、A系列、B系列、C系列で放出される神経伝達物質との関係

・A10神経でも、前頭葉に軸索をのばしている「中脳前頭前野 A10神経」と、負のフィードバック機能、そして、福田安保理論との関係

・アロマテラピーの嗅覚を介しての作用、すなわち「嗅覚療法」と脳内神経伝達物質との関係

などなど、いろいろな事がひまわりの興味を誘います。これって、上でいう「中脳前頭前野 A10神経」の作用でしょうし、こんなふうに、物事を考えるのは、ひまわりの基本的な体質が「中胚葉」であり、その気質特性は、脳の「神経伝達物質」と関係があるし、あまり、脳の交感神経や身体の交感神経を作動させすぎると、「福田安保理論」でいう「交感神経緊張」状態が続くことになるだろうし、などと思ってしまいます。

今後、これらのことをもっと詳しく調べてみたいと思っています。

前回のお話の要約(図を参照下さい)

・一番中心部に近いラインは、「B系列」と呼ばれ、下から 1〜9の神経核で
・中央のラインが「C系列」と呼ばれ、1〜3の神経核で、
・外側のラインは「A系列」と呼ばれ、上下1〜16の神経核で構成
・「A・B・C系列」は、無随神経で、ベンゼン環を含んだ神経伝達物質を利用して、脳幹から、脳全体へと広く分布
・「A系列」でも、A1〜A7までは、カテコールアミンである「ノルアドレナリン」が神経伝達物質(ノルアドレナリン作動性神経)として、
・「A系列」でも、A8〜A16までは、カテコールアミンである「ドーパミン」が神経伝達物質(ドーパミン作動性神経)として、
・「B系列」では、ベンゼン環に「五角形の環(窒素を含む)」が結合した環状構造を持つ「インドールアミン」である「セロトニン」が神経伝達物質(セロトニン作動性神経)として、
・「C系列」では、ドーパミン、ノルアドレナリンへと合成され、そのノルアドレナリンからさらに酵素の働きで、合成された「アドレナリン」が神経伝達物質(アドレナリン作動性神経)として働いている

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2007.01.27 受容体と運動能力の差と体質気質
2006.10.15 交感副交感神経そして交副感神経
2006.08.03 パーシャルアゴニスト
2006.07.29 大脳基底核とDA
2006.07.27 サブスタンスPとDA
2006.07.24 脳幹に配置された神経核
2006.07.21 脳内神経伝達物質 DA
2006.07.20 植物の二面性と状況に応じて作用する薬
2006.06.11 なまり言語切り替えと脳の働き