今日の朝は、快晴の空。日がさんさんと降りそそぎ、気分も晴れやか。昨日の朝のアイスバーンとは大違い。でも昼近くから天気も崩れ、現在(23:30)は、あたり一面真っ白の世界。シンシンと雪が降っています。明日は最低気温の予想がマイナスの 1 度でした。

昨日届いたハタハタ、さっそく鍋物にしていましたよ。夜、バッパが「これ」って差し出したものがあります。そう、下の中央と右の写真。ニンジンでした。この手の姿をした大根やニンジンはよくあることですが、それでも笑ってしまいます。特に太めのものがバッパ。胴長に写っているのは、パンストをおへその位置よりもっと高くしたような姿に見えるので大笑い。

20051209ブリッコ 20051209ニンジン足 20051209ニンジン足オンパレード

午前中と夜、植物療法(フィトテラピー)のセミナーでしたが、ちょうど栄養素のお話でした。植物療法(フィトテラピー)の枠組みの中で、どのようにすればわかりやすくお話できるか、今まで内容を少し変えてみることにしました。

20051209主なB群の主な作用

植物療法(フィトテラピー)では、体質を基本的に考え、そこから、体調傾向や肌傾向、気質特性を導き出します。さらに、実際の体調や肌の状態を観察することで、なぜそのような体調や肌となっているのか、その理由がどこにあるのかを考察することで、その理由に最適な植物用材を選択します。

中心となるのが、ハーブや精油、濃縮エキスなどですが、栄養素も見逃すことはできません。ただ、単に、基本となる三大栄養素や、ビタミン、ミネラルなどの働きを理解するだけではなく、それらの栄養素が身体でどのような役割を果たしているのか、また、体調や肌、精神衛生とどのように関係があるのかを理解しなければなりません。
以下続きです

精油やハーブとの併用をすることで、栄養素の相乗効果も期待できます。

グルコースを利用してエネルギーを産生するときに、一次代謝で投稿したように、いろいろな酵素の力を借りて段階的に他の物質に変換され、最終的には、そこからエネルギーを取り出すことができます。

ただし、その酵素が活性化してはじめて変換することが可能となります。その酵素活性に関わりあいのあるのが、特にビタミンのB群です。

ビタミンB1は、その中でも、中心的な役割を果たしていて、糖質をエネルギーに変換するために必要なビタミンです。ビタミンB1が不足すると、エネルギーに変換できないわけですから、60兆の細胞一個一個に十分なエネルギーを供給できなくなります。

特にエネルギーの大食いをする脳(中枢神経)や末梢神経にその状態が続くと、正常な情報の判断や伝達ができなくなりますから、神経系に問題が起こってきます。特に自律神経系への影響はとても大きな問題です。

もちろん、身体にも大きな影響を与えますよね。疲れやすく、力がでません。これらの症状は皮膚にも影響を与えます。

皮膚の生理として新陳代謝があります。夜の10時から夜中の2時頃に、基底細胞で細胞分裂が行われますが、その細胞分裂にもエネルギーを必要とします。当然、日常的に新陳代謝のためのエネルギー不足が続くと、約28日周期でターンオーバーを繰り返す表皮は、その影響をもろに受けます。

また、完全にエネルギーに変換されない中間代謝産物(ピルビン酸、乳酸)が、おつりとなって顔軸を中心ににじみでてきて、皮膚の表面の角質層にいたずらをしたり、神経伝達機能が低下してしびれや知覚の麻痺を引き起こします。

これらのポイントを整理すると、色調や皮膚の状態の変化によって、しかし、その状態は、基本的には体質によって決まりますが、カウンセリングを通して皮膚に外面反射している現在の状態から、内面の状態を判断することが可能となります。

その一つに、栄養素の過不足が要因として考えられるということ、それが、例えば、ビタミンB1の不足によるものであると、判断することがある程度可能となります。

しかも、日本人の食事は、炭水化物が主体となっていて、ビタミンB1の不足が通常でも起こりやすい環境となっています。そうなると、ビタミンB1だけの問題ではなく、カルシウムや、タンパク質の不足を招き、それらがまた、皮膚や体調に影響を与えてしまいます。

このように、ビタミンB1一つとっても肌や体調に影響を与えるわけですから、栄養学的なアプローチもまたトータルビューティーキュアとして統合的に対応する学問体系の植物療法(フィトテラピー)の枠組みに入るわけです。

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