銀閣寺から哲学の小径へは、そのまま白川通方面へ向かえば、その途中にあります。でも、あれだけの混みようでも、あまり人が歩いていない、しかもいろいろな寺院を散策することのできる道があります。それは銀閣寺の正面の入り口を出てすぐ左へ曲がる道です。

最初は、両側に民家のある狭い道です。途中大きなセージの仲間の「アメジスト セージ」が赤紫の花を満開にしていました(下写真左)。狭い道をそのまま進むと竹林の中に入ります。クランク状の道で、西側に道が向くと逆行で紅葉がとてもきれい。すぐに左側に法然院への入り口があります。結構急な坂を上がりきるとご覧の通りの山門が(下写真中央、右)。

この日は結構人が混んでいて絶え間なく写真撮影をしていました。あまり人が写っていない写真を二枚。

20051129アメジストセージ 20051129法然院1 20051129法然院2

上写真の山門の両側には、白砂檀(びゃくさだん)という白い砂が盛られています。これは水を意味しているそうで、この間を通って心身を清めて参拝するのだそうです。ちょうど、タクシーの運転手の方がおり、そうガイドしてくれていました。
以下続きです

法然院には、途中から真っ直ぐ出る階段もあり、入り口というか出口が二カ所あるようです。先ほど登ってきたのは、山門を出てからすぐ右側でした。帰りは真っ直ぐ進んで行きました。正面に湯どうふ屋さんがありました。出口を左へ曲がって進むと、そこは安楽寺。この付近は東側が山の斜面ということで、石段が多いです。この安楽寺も石段が山門へ続いており、その両脇には紅葉したもみじが(下写真)。

20051129安楽寺1 20051129安楽寺門 20051129安楽寺2

ちょうど、二人乗りのリヤカー(人力車)をひいて観光案内する方がいろいろ説明していましたが、あまり聞き取れませんでした。横から聞いているのもなんだしね。とても人気の場所のようで、本当に人の切れ間がありませんでした。私のように「その場の風景」だけを楽しんで帰る方々が多いように感じられます。

やっぱり、京都全体が何かとても魅力的な街だからなんでしょうね。私には想いでがありますから、その想いでに浸るだけでその目的は達成できるのですが、今度はゆっくりその由来や風景を楽しむ時間を作って、また訪れたいものです。

安楽寺を後にして、進むと左側にはツバキの垣根が。その花が真っ白(下写真左)。そしてすぐ左側には、霊鑑寺(れいかんじ)の石の階段が。ここの寺は、通常は公開していないそうなんです。春の椿と、秋のもみじに特別拝観があるそうですが、今日は(2005.11.29)入り口には柵が(下写真中央)。

また先ほどの人力車の方が、お客さんを案内されていました。「このお寺、このようにいつもは閉まっているんですが、私はとてもすきなんです。それは、毎日ここを案内するのですが、ここから見上げる空が好きなんです」なんだって。乗せていたのは若い女性お二人でした。そんなことだけ聞き取れる地獄耳。


20051129白い花のつばき 20051129霊鑑寺 20051129哲学の小径

霊鑑寺を左に見て、右へ曲り、下っていくとそこは哲学の小径です(上写真右)。哲学の小径沿いに今ご紹介した寺院を見学することもできますが、あまり人が歩いていない小径を通るのもまたいいのかな(恋人どおしでね)。ひまわりは、寂しいもんですよ。一人旅ですから。この後は「哲学の小径」へ続きます。