今日の秋田は、午前中から小雨模様で、肌寒く、一時雨があがったものの、夕方からはざんざん降り。そういえば、昨日の夕方、時折みぞれ交じりの雨がガラス窓にシャーベットのように付着しているのを見て、改めて寒い寒い冬がやってきたなぁと感じました。

このブログは植物療法を中心に、いろいろな事柄をご紹介していますが、その中心をなす植物素材について、「精油」を利用するアロマテラピーの世界では、ケモタイプといわれている化学種が導入されていることで、「精油の化学」が一般的になってきました。

2005.09.02 精油のケモタイプとハーブ

特に、精油に含まれている組成成分を、化学的に成分分析することで、「主要含有成分」による化学的な特性や作用がわかり、その精油をどういう条件でどのように適用したらよいのか、「化学的な根拠」に基づいた利用方法が可能となりました。

20051116パイナップルセージ 20051116ナナカマド パイナップルセージとナナカマド

夜にはみぞれとなり、さすがに冷え込んできました。車のワイパーには雪の固まりが。パイナップルセージもナナカマドも昨日の写真です。パイナップルセージの香りは、一番本物のパイナップルに近い香り。ナナカマドもすっかり葉を落とし、この木がきわだって赤い実を多くつけて目立っていました。

もちろん、つねづねこのブログでご紹介していいるように、精油には、大きくわけで三つの側面があり、精油に含まれている組成成分だけでは語ることのできない領域が数多く存在します。

2005.09.10 波動をとらえる 1 水の結晶

そこで、精油に含まれている化学的な成分が、その精油を含んでいる植物のどこから、どのような成り立ちではぐくまれてきたのか、ということにとても興味がわいてきました。

そして、そのことは、精油の成り立ちだけでなく、植物がつくり出す精油や、それ以外のいろいろな成分の成り立でまでをも理解することができます。植物療法で利用する素材の一つであるハーブを、化学的に、体系的に理解することで、より補完的に精油やハーブを利用することが可能となると思います。

おもしろいことに、私たちは、植物それ自体を食べ物としてし、そして、植物がつくり出す酸素を利用し、そして、薬用として昔から植物を利用してきました。その薬効成分は、植物が必ずしも植物自身の生命維持に必要な化合物ではない、二次代謝産物といわれている化合物だ、という点です。

2005.09.04 人間と植物の共存共栄

2005.07.27 薬とハーブの作用の違い
2005.07.13 総合病院で導入しているのは珍しい

とても難しく、難解な分野なので、かたつむりのように学びながらこのブログにご紹介していきたいと思っています。最近では、こういう学問体系を「植物化学」と呼んでいるようですよ。