http://blog.livedoor.jp/biopro/archives/50055369.html
・「2005.09.04 人間と植物の共存共栄」
今日朝、NHKの「経済羅針盤」に、某商社の社長のお話がありました。環境関連事業についてでした。その中に京都議定書で定められた「クリーン開発メカニズム(CDM)(第12条)」に目を向け、途上国の開発に携わることで排出削減分を、日本において必要な企業に売り込む「ビジネスチャンス」を放送していました。
以下その抜粋ですが、
○途上国(非附属書。国)が持続可能な開発を実現し、条約の究極目的に貢献することを助けるとともに、先進国が温室効果ガスの排出削減事業から生じたものとして認証された排出削減量(CER)を獲得することを認める制度。2000年以降の認証排出削減量の利用を認めている。
○先進国にとって、獲得した削減分を自国の目標達成に利用できると同時に、途上国にとっても投資と技術移転の機会が得られるというメリットがある。
何も矛盾は生じないように思えますが、地球全体(というよりは先進国)の環境保全の問題と途上国の経済の問題を同じ土俵で論じているように感じられました。
人間と植物は、下記の図で表したように、共存共栄の関係。とてもよくできているサイクルです。それは、どこからスタートしてもよいのですが、人間は、植物の放出した酸素を呼吸として取り入れ、また、植物を食べエネルギーを作り出します。また、植物は、人間の放出した二酸化炭素と光、排泄物を利用して、自らのエネルギーを「移動」しないですべてをまかないます。
植物は以上のような、
「一次代謝産物」だけではなく、「精油」のような「二次代謝産物」までおしみなく人間に提供してくれます。それらを人間は利用して、美容や健康に役立てています。人間にとっては「気前よく」見えますが、これも植物にとっては、人間や動物を「利用」して種の保存をしているわけですから、やはり人間と植物は「共存共栄」ですね。この循環の中でビジネスに向ける分野が「理想的」だと思うのですが(あくまでも理想)。
前述のお話に戻りますが、これって、途上国がその時持っている「削減分」を、先進国が「消費」して、途上国が結局は「新たに二酸化炭素を放出」する環境になることに。何か、結局先延ばしになっているような感じ。
二酸化炭素を、環境を破壊するデメリットということで「損失」と考えると、会計用語でいえば、途上国の削減分は、「未収収益」(まだデメリットになっていない分(収益)を将来へ繰り越す)、その収益分を、先進国で「消費」してしまえば、それはもう「費用(本当は損失でしょうね(費用とは、収益を獲得するために費やす分だから、まったく収益獲得のためにつかわれていないということで損失))。せっかく将来へ繰り越そうとしている「二酸化炭素」を結局排出してしまうことになります。いくら、それが経済効果という「収益」があるからといっても、土俵が違うような気がします。
風力発電のお話はよかったけど。
・「2005.09.04 人間と植物の共存共栄」
今日朝、NHKの「経済羅針盤」に、某商社の社長のお話がありました。環境関連事業についてでした。その中に京都議定書で定められた「クリーン開発メカニズム(CDM)(第12条)」に目を向け、途上国の開発に携わることで排出削減分を、日本において必要な企業に売り込む「ビジネスチャンス」を放送していました。
以下その抜粋ですが、
○途上国(非附属書。国)が持続可能な開発を実現し、条約の究極目的に貢献することを助けるとともに、先進国が温室効果ガスの排出削減事業から生じたものとして認証された排出削減量(CER)を獲得することを認める制度。2000年以降の認証排出削減量の利用を認めている。
○先進国にとって、獲得した削減分を自国の目標達成に利用できると同時に、途上国にとっても投資と技術移転の機会が得られるというメリットがある。
何も矛盾は生じないように思えますが、地球全体(というよりは先進国)の環境保全の問題と途上国の経済の問題を同じ土俵で論じているように感じられました。
人間と植物は、下記の図で表したように、共存共栄の関係。とてもよくできているサイクルです。それは、どこからスタートしてもよいのですが、人間は、植物の放出した酸素を呼吸として取り入れ、また、植物を食べエネルギーを作り出します。また、植物は、人間の放出した二酸化炭素と光、排泄物を利用して、自らのエネルギーを「移動」しないですべてをまかないます。
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植物は以上のような、
「一次代謝産物」だけではなく、「精油」のような「二次代謝産物」までおしみなく人間に提供してくれます。それらを人間は利用して、美容や健康に役立てています。人間にとっては「気前よく」見えますが、これも植物にとっては、人間や動物を「利用」して種の保存をしているわけですから、やはり人間と植物は「共存共栄」ですね。この循環の中でビジネスに向ける分野が「理想的」だと思うのですが(あくまでも理想)。
前述のお話に戻りますが、これって、途上国がその時持っている「削減分」を、先進国が「消費」して、途上国が結局は「新たに二酸化炭素を放出」する環境になることに。何か、結局先延ばしになっているような感じ。
二酸化炭素を、環境を破壊するデメリットということで「損失」と考えると、会計用語でいえば、途上国の削減分は、「未収収益」(まだデメリットになっていない分(収益)を将来へ繰り越す)、その収益分を、先進国で「消費」してしまえば、それはもう「費用(本当は損失でしょうね(費用とは、収益を獲得するために費やす分だから、まったく収益獲得のためにつかわれていないということで損失))。せっかく将来へ繰り越そうとしている「二酸化炭素」を結局排出してしまうことになります。いくら、それが経済効果という「収益」があるからといっても、土俵が違うような気がします。
風力発電のお話はよかったけど。