午前中は、アロマのセミナーでした。受講生の方が、北海道へ旅行した際、北見名産「ハッカ油」を購入してこられたとの事、おみやげに「北海道限定ラベンダーカルピスフィーズ」をいただきました。

(参照:「アルベンシスミント Mentha arvenisis」)
(参照:「ペパーミント Mentha piperita」)

20050728ハッカ油 20050728カルピスフィーズ 北見産ハッカ油とカルピスフィーズ

ジャパニーズミント(Mentha arvensis var.piperascens)ともいわれています。ハッカ油を冷却して結晶化します。これはハッカパイプに利用されているとのこと。ラベンダーとカルピスの組み合わせはとても相性がいいんです。飲むのが楽しみ。

いずれも、北海道を代表するおみやげですが、何という取り組みなのでしょうか。というのも、9年前に北海道を訪れたとき、富良野のラベンダーと、北見のハッカを見学に行きました。

その時、香料会社の依頼を受け、全盛を誇っていたラベンダーが、化学合成の香料の出現で衰退し、風前の灯火となった昭和50年頃、ファーム富田の富田さんでさえも、目をつぶるような気持ちでトラクターを畑に乗り入れ、背に腹は代えられないということで、ラベンダーをあきらめようとしたそうです。

ところが、富田さんは、ラベンダーの哀しい悲鳴をあげているかのような気持ちを感じ取り、思いとどまったとのことです。そのラベンダーが、昭和50、51年の国鉄のカレンダーに使われたことをきっかけに、今でもその芳しい香りを放っています。

ところが、北見のハッカは、昭和10年代には、世界の生産量の実に70%を誇る生産物として、大地を覆いつくしていたそうです。しかし、同じように、合成香料の影響を受け、規模が縮小され、私が訪れたときには、北見市の「北見ハッカ記念館」と、ハッカ油の生産を委託されている農家の方の畑しか見学できませんでした。

同じ北海道を舞台に、シソ科の植物が一方では光り輝き、一方では、あまり注目を集められていない様を見て、なんだか心が痛む思いがしたのを記憶しています。 現在では、ハッカ蒸留館もオープンし、ラベンダーとともにこのように北海道の名産品として、道内のいろいろな観光物産品として手軽に購入できるようになりました。