「2005.07.10 植物療法の概要」でもお話しした通り、人の美しさは、身体の特定部分のみの美ではなく、全体の調和と美しさ、すなわち内面的な健康と外面的な健康を管理するための学問体系です。

この学問の中心となるのは「体質」です。この「体質」は、「2005.06.11 植物療法の基本は体質学というけれど」でも説明しましたが、クレッチマーの「類型論」、シェルドンの体型と気質の関係を考慮して、フランスのルイ レイモンド ルノー博士が「エステティック」の概念に取り入れたものです。

したがって、「体型と気質との相関関係」を利用する分野においても、今後の応用が期待できる概念です。

ルノー博士は、「胚葉学」と「体型と気質との相関関係」を「エステティック」の中に取り入れることで、「体型」により、どの胚葉が他の胚葉よりも発達しているのかという「体型と胚葉との相関関係」、「体型と気質との相関関係」を明らかにしました。その概念こそが「体質学」に他なりません。この概念を理解するとこができれば、昨日の「植物療法の概念」の図もご理解いただけるかと思います。

体質がわかれば、「気質特性」がわかります。これは、「体型と気質との相関関係」です。また、体質がわかり「どの胚葉が発達しているのか」がわかれば、身体のどの部位が他の部位よりも発達しているかがわかります。すなわち、「肌傾向」と「体調傾向」です。

体質を把握することで、心身の健康を維持し、起こりがちな身体のトラブルを理解して健康管理を行うことが可能となります。ですから、体質がわからないと、前へ進むことができません。こういった考え方を基本にしているのが、植物療法です。「まず第一に体質の把握」です。

 1. 感受性豊かなスリム美人 - 外胚葉形
2. エネルギッシュなスポーツウーマン - 中胚葉形
3. 色白ポッチャリのほがらかさん - 内胚葉形

20050711外胚葉 20050711中胚葉 20050711内胚葉

画像は、「ハーブ健康法 主婦と生活社、p14 〜 22」を参照させていただきました。